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あなたの「いいね」で「和」を世界へ

モノクロの景色にさよなら♪♪春の訪れを告げるツバキの名所5選

キレイ カワイイ 海の京都 森の京都 お茶の京都 NOW

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八幡市立松花堂庭園・美術館

モノクロの景色が広がる冬から、カラフルで華やかな春へ。立春はとうに過ぎたとはいえ、まだ肌寒さを感じるこの季節。街頭やふと立ち寄った先で、ひたむきに咲く花を見かけると嬉しくなるものです。
梅に桜、水仙と、春先に咲く花は数あれど、今回注目したのは木へんに春と書く、ザ・春の花「椿」。万葉集にも登場するほど古くから愛され、今では品種改良も進んで、その種類は2000を有に超えるとか。また、茶花にも用いられるなど、日本人の精神性と深く結びついた花でもあります。
今回はそんなツバキの花が美しく咲く京都府下の名所の中でも、比較的規模の大きなスポットや、これぞといえる古木のあるスポットをご紹介。ささやかな春を探しに出かけてみませんか。

日本有数の大規模ツバキ園。珍しい品種も!

舞鶴自然文化園

見頃時季:3月中旬〜4月中旬

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丹後半島の東にちょこっと突き出た大浦半島。その西部にある舞鶴自然文化園は、公開エリアだけでも34.3haの広さを誇る自然豊かな公園です。園内には約5haのツバキ園があり、約1500種3万本のツバキを見ることができます。
入園したら延長約1.5kmのツバキめぐりコースをたどっていきましょう。正門付近の日本種や管理棟手前に咲く洋種にはじまり、コース沿いには色も形もさまざまなツバキが、時季折々に咲き乱れ。そして最奥にあるカメリアハウスでは、原種ツバキやトウツバキ、洋種ツバキを見ることができます。途中、展望デッキからは舞鶴湾を一望できるほか、芝生広場では持参したお弁当を広げてピクニック気分を楽しむこともできます。

Point

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カメリアハウス内で育てられている洋種ツバキは、大輪でバラのような美しさ。そんな中、異彩を放つ金花茶(きんかちゃ)は中国原産で、鮮やかなオレンジ色の雄しべと楚々とした黄色い花弁が特徴。かつては「幻の黄色い椿」と呼ばれ珍重されたとか。


イベント情報
ツバキまつり
2017年3月15日(水)〜4月9日(日)
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ツバキの鉢植や写真パネルの展示などでツバキの魅力を紹介。期間中はツバキの苗木も販売されます(売り切れ次第終了)。

舞鶴自然文化園
舞鶴市字多祢寺24-12
0773-68-1187(〈公財〉舞鶴市花と緑の公社)
ツバキ園・アジサイ園開催期間中300円
3〜9月9:00〜17:00、10〜2月9:00〜16:30
12月29日〜1月3日休
http://maizuru-hanamidori.com

山道を上りきった先で見上げる圧巻の巨木

滝の千年ツバキ公園(京都府指定文化財)

見頃時季:3月末〜4月中旬

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推定樹齢なんと1200年!! ヤブツバキ科クロツバキの原種ではないかといわれる日本最長寿級の巨木で、その大きさは樹高9.7m、枝張り径10.0m、幹周3.26m。数字だと分かりづらいですが、「平均的な日本人女性約6人分の高さ」と聞けば、普段目にするツバキとの違いがはっきり想像できるかも……。
公園エントランス広場手前の駐車場に車を停めて、ここから滝のツバキまでは、山道を進むこと約300m。杉の森に伸びる苔むした道をてくてく歩けば、小川のせせらぎに遠く響くシカの鳴き声、道すがら出合うツバキや山花が心を癒してくれます。滝のツバキの見頃時季は3月末〜4月中旬。緑の枝葉の間を濃紫紅色の花が埋め尽くす様は圧巻です。

Point1
公園入口付近にある「加悦椿文化資料館」では、日本椿協会名誉会員・渡邊武博士らから寄贈された、ツバキにまつわる美術工芸品(絵画・書・陶磁器など約500点)も見ることができます。

Point2
自然に親しんだ後は文化としてのツバキを堪能。そして、そのまま周辺の散策へと繰り出してみてください。公園があるこのエリアは、昭和40年代まで集落があった大田和地区。先人たちが開墾してきた田圃の跡が今も石垣として残されており、タイムスリップする感覚が味わえます。

イベント情報
滝の千年ツバキ祭り
2017年4月16日(日)
餅つきや各種演奏、手作りそば・草餅などのグルメ出店などが行われます。

滝の千年ツバキ公園
与謝郡与謝野町字滝316
0772-43-2161(加悦椿文化資料館)
入園無料(加悦椿文化資料館は入館料200円)
園内自由

和の趣とツバキのコラボレーションを愛でる

八幡市立松花堂庭園・美術館

見頃時季:2月〜4月

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江戸初期の石清水八幡宮の社僧(※)であり、寛永の三筆の一人として知られる超一流文化人・松花堂昭乗ゆかりの庭園と美術館。約2.2haという広大な園内は、茶室が点在する外園と、草庵「松花堂」や泉坊書院のある内園(史跡・名勝指定)の2エリアからなり、和の趣にあふれた四季折々の花木を愛でることができます。
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こちらで椿が咲く場所……それは椿園をはじめとする庭園内全域! 竹・苔・桜・茶室・池・鯉など、日本庭園を形作るさまざまな要素と、多くの種類の椿のコラボレーションをそこかしこで目にすることができます。花弁がほんのり桃色に染まった八重の酔羽衣や、真紅のバラと見紛う華やかな南蛮紅など、それぞれに異なる味わいのツバキの共演を楽しんで(松花堂庭園 つばきマップはこちら)。
※神と仏を併せて祀る神仏習合が当たり前だった明治以前。石清水八幡宮の境内には最盛期で60近い寺坊があり、社僧と呼ばれる僧侶たちが住まいしていました。

Point
敷地内には、春季展・秋季展・館蔵品展を催している美術館棟(詳細はホームページで確認)のほか、四季折々の味覚が堪能できる京都吉兆松花堂店も。名物は、昭乗が使っていた小物入れをヒントに、吉兆の創業者・湯木貞一が考案したという「松花堂弁当」。いまでは一般的となったこのお弁当を、発祥の地で味わってみてはいかがですか(問合せ:京都吉兆松花堂店)。

イベント情報
つばき展
2017年3月31日(金)、4月1日(土)・2日(日)
※観覧料600円

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切花や鉢植え・盆栽、いけ花やアートフラワーなど、ツバキをモチーフにしたさまざまな作品を展示。土日には椿づくしのお茶会なども。

八幡市立松花堂庭園・美術館
八幡市八幡女郎花43
075-981-0010
入園料 400円(美術館との共通券あり)
9:00~17:00(入園・入館は16:30まで)
月曜(祝日の場合はその翌平日)休
http://www.yawata-bunka.jp/syokado

お寺の固有種を含む約150種のツバキ

興雲寺

見頃時季:2月〜4月

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春日局の甥である福知山藩主・稲葉紀通侯を開基とする、藩主の菩提寺。約400年前に創建された臨済宗妙心寺派のお寺です。境内に植栽されているツバキは約150種200本。小花から大輪までその姿形はさまざまで、一重、八重、唐子咲、牡丹咲、獅子咲等と多彩な品種を楽しむことができます。
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10月に「炉開き」が咲き始めると、他の品種も次々に開花。4月末頃まで、境内は白、薄紅、紅、青紫とカラフルに彩られます。注目の品種は、同寺の固有種である一重の筒咲きツバキ「興雲寺」。樹齢400年と境内一の古株で、桃紅色の美しい花で見る者を魅了します。ご住職曰く「3月に境内の高所からヤブツバキ群を俯瞰するのが最高」とのこと。ぜひ一度その時季に訪れてみて。

Point
今年は大雪の影響で例年より若干開花本数は少なめですが、早咲きは10〜12月、冬咲きは12〜3月、春咲きは3〜4月まで見ることが出来ます。品種によって見頃時季が違うため、観賞する時季を少しずつずらしながら楽しむのが通。ツバキの後は約200種の山アジサイが境内を彩ります。

興雲寺
福知山市三和町中出16
9:00〜17:00
無休
拝観無料
0773-58-2273

希少な植栽ツバキと一輪挿しのツバキ

浄安寺

見頃時季:3月末頃

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天喜元(1053)年に創建された浄福寺を前身とする浄土宗の寺院。安土桃山時代に宇治の平等院より玄誉徹公上人が同寺に転住され、名を現在の「浄安寺」に改めたと伝わります。境内は静かな檀家寺ですが、観音堂には楠木正成が武運を祈ったと伝わる平安後期の古仏・聖観音像が祀られ、茶室前には松花堂昭乗遺愛の立ちつくばいなどが残されています。
こちらのお寺の愛称は「椿寺」。まずは境内に植えられた230種のツバキをぐるりと見て回り、本堂に上がって一輪挿しのツバキをゆっくりと観賞するのがおすすめ。えんじ色に白の斑点がある「福鼓椿」や紫色を濃くしたような花色の「黒藪椿」、江戸後期からある門外不出とされる「浄安寺椿」など、希少な品種も見ることができます。(椿展は毎年2月15日〜4月15日)

Point
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境内では写真撮影・写生・俳句会などもOK。希望すれば、抹茶の接待も受けられます。本堂ではツバキについてや、一輪挿しに使われている花瓶の産地・窯元なども説明してもらえます。用意されているお茶・お菓子は自由にいただくことができるので、お話を聞きながらツバキをゆっくり楽しみましょう。


浄安寺
久世郡久御山町佐山双置80
京阪「淀駅」下車、宇治行きバスにて「佐山」下車すぐ
近鉄「大久保駅」下車、淀行きバスにて「佐山」下車すぐ
9:00〜17:00
無休
拝観無料
0774-41-6036

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