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君の名は…?世にも奇妙な竹が生息する洛西の竹林☆パラダイス

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その見た目、インパクト大。
まずお目にかかったことのない、奇妙に膨れた節(ふし)を持つこの植物は、れっきとした竹の一種。しかも、“京銘竹”とされ、京都の特産品でもあるこの竹をあなたは知っていますか?
竹の名は「キッコウチク(亀甲竹)」。かつて、京都でしか栽培されていなかった幻の竹です。
この竹を見ることが出来るのが、京都市西京区にある「京都市洛西竹林公園」です。

約110種の竹が生息する府内随一の竹の楽園

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古くから京たけのこの産地である京都市洛西地域。
閑静な住宅街の中に広がる京都市洛西竹林公園は、竹の歴史を後世に残すための研究施設としての役割を持ちながら、住民の憩いの地でもある公園です。
世界中で約1200種あるという竹。その内600種ほどが日本にあるそうで、この公園にはその中でも約110種が生息しているという、まさに竹の楽園!

園内の“生態園”は、回遊式の庭園となっており、そこではわたし達が日常生活の中で見かけるものから、見たことがない希少な竹まで、さまざまな品種の竹を見ながら散策することができます。
その中からいくつか、ご紹介しましょう。

 

この3種で日本の栽培竹林面積の9割を占める!三大有用竹

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 左から、マダケ(真竹)、ハチク(淡竹)、モウソウチク(孟宗竹)。このあたりの名前は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。この3種で、日本の栽培竹林面積の大体9割を占めるそうです。わたし達がふだん目にしているのは、ほぼこれのいずれかですね^^
3つ併せて、三大有用竹(さんだいゆうようちく)と呼ばれています。
日本人のイメージの中にある「竹」と言えばマダケと言われています。竹の絵を描く時に、濃い緑で描くことが多いですが、これはマダケの特徴なんですね。

 

金と銀の名を持つ、美しい竹

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黄色の竹に緑の筋が入るキンメイモウソウ(金明孟宗)と、反対に緑の竹に黄色の筋が入るギンメイチク(銀明竹)は、見た目からして非常に美しい竹です。人工的に作った訳ではなく、自然とこのようになったのだとか…。人に人種があるように、竹にも竹種、というものがあるのですね。

 

奇妙奇天烈!思わず見入ってしまうキッコウチク

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冒頭でもご紹介したのがこれ、園内でも一番奇妙な形であるキッコウチク(亀甲竹)です。
竹稈の下の方の節が亀の甲羅のように見えることから、この名が付きました。日本では、亀の甲羅は縁起物とされ、お正月用の花入れなどにされる方も多いそうですよ。
※稈=木でいう幹にあたる部分

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この竹、実はモウソウチクの突然変異体なんです。上の方にいくにつれて、また孟宗竹に戻ろうとまっすぐな直線型に戻ります。見れば見るほど不思議な形ですね。
日本では、全国的にも栽培しているところが少なく、少し前までは京都でしか栽培されていなかったそうです。植物園を除いて、建築資材としてや、何かを作る素材としてあえて育てていたのは京都だけ。
キッコウチクそのものが京都の特産品なので、この竹で加工したものは京都の銘竹と言われています。

 

他にもあります!こんなレア竹

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竹林公園には、他にもまだまだ珍しい竹がいっぱい!
竹稈に深い縦ジワが幾筋も入り、触るとダンダンになっているのはマダケの仲間であるシボチク(絞竹)。
節がラッキョウのように膨れていることからその名がついた、観賞用に栽培されているラッキョウヤダケ(辣韮矢竹)。
細くて優雅でアクセントがある黒色のクロチク(黒竹)。最初は緑一色なのですが、1年後にはどんどん斑点が浮き出て黒くなっていく、こちらも不思議な竹なのです。

 

激レア!何十年に一度咲く超貴重な竹の花

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園内を散策中に、なんとものすっごくレアな竹の花を見ることが出来ました!!
竹が花を咲かせることはあまり知られていませんが、竹の花が咲くのは何十年、あるいは百年に一度のことで、ニュースにもなるくらいの出来事なのです。
今回咲いていたのはメダケ(女竹)の花で、何十年に一度クラスのものだそう。この竹林公園でも観測されたのは初めてとのことです。
花と言っても、房の中にメシベがあり、ぴろっと垂れ下がっているのがオシベ。いやはや、偶然とは言え幸運にも、人生で初めて竹の花を見ることができました。

 

魅力あふれる竹林公園で癒やしのひとときを…

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回遊式庭園には、珍しい竹以外にも、見どころがいっぱいです。
応仁の乱で東軍と西軍が相対した百々橋(どどばし)が移築されていたり、織田信長が将軍足利義昭を迎えるために旧二条城を造った際、石材として集められた石仏群の一部が安置されていたり、歴史好きも楽しめる場所となっています。
竹林の小径もありますよ。嵐山とは違い、飛び石があるのが特徴。穴場なので、心静かに竹林を歩きたい…という方にはかなりオススメの場所です。

普通にさくさく歩くと園内は15分程度でまわれますが、ひとつひとつじっくり見ていくと一日があっという間かも!6〜7月は美しい青竹のシーズン、洛西の竹林で心穏やかなひとときを過ごされてみるのはいかがでしょうか?

 

京都市洛西竹林公園

京都市西京区大枝北福町2丁目300−3
TEL:075−331−3821
開園時間:9:00〜16:00 (受付終了) 
入園料:無料
休園日:水曜、12月29日〜1月3日
http://www.rakusai-nt.com/tikurin/

 

 

江下祥子

江下祥子

先日嵐山の竹林の小径に散歩しに行ったところ、洪水のような観光客の波に心折れて早々に退散してしまいました…^^;ここ、京都市洛西竹林公園は、閑静な住宅街の中にあってのんびりゆっくり竹林散歩ができる、かなり穴場なスポットです!竹好きさん、要チェックですよ♪

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