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京都レトロ喫茶探訪~クラシックな世界観に惹かれて~純喫茶フルール

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今回訪れたのは、京都府長岡京市の阪急長岡天神駅前にある純喫茶フルール。その佇まいに心惹かれるがままお店のドアを開けると、そこには別世界が…。

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壮麗でクラシカルな非日常空間

フランスのサロンを彷彿とさせる煌びやかなシャンデリア、広げると約200メートル以上の長さにも及ぶというシックな色使いのビロードが三角の天井をまとい、天井に彩を添えるステンドグラス。

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クラシックな空間に魅了され、店員さんの「こちらの席へどうぞ」という案内も耳に入らない。それほどキラキラした非日常の世界がここにありました♪

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華やかなジャガード織のドレープカーテンのそばには、間接照明がリズミカルに並びます。照明の柔らかで繊細な光は心に安らぎを感じさせてくれ、興奮気味のわたしは徐々にクールダウン...。

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窓の向こう、席から阪急の長岡天神駅が見えます。行き交うマルーンカラーの電車もレトロで、純喫茶との相性がとてもいい。窓からの景色もフォトジェニック。ぼーっと電車を眺めているとゆっくりとした時間が過ぎてゆくのがわかります。

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フルールが開店したのは昭和44年、創業48年目。ちょうどアポロ11号が月へ旅立ち、宇宙飛行士が人類初の月面着陸に成功した頃でした。当時若かりしオーナーが店を設計して家具や照明などのインテリアやメニューに至るまでトータルでお店をプロデュース、夢に描いた空間を作り上げました。オーナーさんたち、アームストロング見て励まされたんかな?なんて想像します。

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「長い間座っても疲れない」が椅子のコンセプト。椅子やテーブルもオーナー自ら図面を引き、家具職人による手作りの特注家具です。古くなったら同じものを作り直して入れ替えたり、レザーの張替えなどメンテナンスをしたり…いつも同じ座り心地にこだわっているそう。重厚感のある椅子、確かにすごく心地いいとは思ってたけど、そんな秘密が隠されていたとは…。座ってみる価値アリ!

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店名のフルールとはフランス語で「花」という意味。シャンデリア、照明、絵画、間仕切り、天井の縁、カーテン…店内の至るところに、花のモチーフの装飾が散りばめられています。あなたのお気に入りを探してみましょう。

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店内中央、喫茶店では珍しく金魚を泳がせる池もありめっちゃゴージャス!その横にはさらに華やかさを演出するフラワーアレンジメントが飾られています。オーナーさんが週2回生花を買い付けに出向き、季節やその日の気分に合わせてお客さんのためにお花を生けます。とっても粋ですね。

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親子4代、世代を超えて。通いたくなる味

フルールの味を求めて、創業時から親子4代通い続けるファンの姿も。懐かしさを感じる洋食やデザートがぎっしりとメニューに並びます。「地元を離れても食べたくなる」と帰省する度に訪ねてきてくれるお客さんも多いそう。

食事メニューはその数、なんと約50種類。ドリンクやデザートの喫茶メニューを入れると70種類近く。リピーターそれぞれに”お目当て”があるそうで、メニューは何十年も変わらず。

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「フルールランチ」1030円(税込み)。上品なグリーンと白のお皿の上に、エビフライ、クリームコロッケ、ミンチカツ、ポテトサラダ、スパゲッティ、千切りキャベツとトマト、大きくてフレッシュなパセリが美しく盛り付けられています。創業から手作りしているドレッシングやデミグラスソースはその味わいに優しさを感じ、これがフルールの味の決め手に。ランチと名前がついてますが、ランチタイム以外もずっと食べられる、ボリューム満点の看板メニューです。パセリまでも美味しくて、大満足!!

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「トルコライス」1180円(税込み)。ネーミングが謎めいていたので気になり注文しました。実はオーナーが旅行先で出合った料理がきっかけで誕生したメニュー。ちょっぴりスパイシーなカレーピラフの上に、ドン!と、トンカツが乗ります。少し甘めで深い味わいのトンカツソースももちろん手作り。ソース、トンカツ、ピラフの三重奏は病みつきに!ネーミング&盛り付けられたお皿と相まってエキゾチックさがたまりません。

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喫茶店の王道「ミックスサンド」670円(税込み)はコーヒーとセットで970円(税込み)。毎日仕入れる焼きたての食パンを注文の入るたびにカットするので、しっとりフワフワ。ほんのり温かいたまご焼き、ロースハム、キュウリ、そして手作りの特製マヨネーズをサンド。「パンが風邪ひかないうちに食べてね」店員さんからのアドバイス。作りたてのサンドイッチの美味しさをぜひ味わって。マイルドな味わいのコーヒーによく合います。

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ナポリタン、カツカレー、ドリア、生姜焼きなどのコアなファンがいるメニューのほか、平日火曜から金曜の(11:45~14:30)デイリーランチおまかせ定食も好評なんだとか。メイン1つ、小皿1つ、小鉢2つ、漬物、ごはんおかわり自由で910円(税込み)と超ボリューミーな定食!+300円で食後のドリンク付きに。「続けてくるお客さんに喜んでもらえるように毎日違うメニューを出しています」栄養バランスも良く、美味しいだけでなく体にも優しい💛

期待を裏切らないレトロな喫茶メニュー

パフェはチョコレート、プリン、バナナ、マロン、抹茶の全5種類。わたしは「プリンパフェ」を注文しました。

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たまごの風味豊かな自家製プリンは、甘さとほろ苦さが絶妙のカラメルソースがたまりません。もう1つプリンだけおかわりしたいな…。

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「チョコレートパフェ」780円(税込み)と「プリンパフェ」880円(税込み)。ミカンのオレンジやキウイソースのグリーン、チェリーの赤…色使いがとってもキュート💛ホイップの上にたっぷりとかけられたチョコレートソースに懐かしさを感じるチョコレートパフェ。どちらもアイスクリームたっぷりが嬉しいな。冬場に暖かい店内で食べるパフェは格別ですよね。

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こちらもレトロな喫茶メニューの代表格!フルーツとアイスクリームがふんだんに盛り付けられた「クリームあんみつ」800円(税込み)。自家製の寒天が口当たりと喉ごしをよくします。コクのある黒蜜は最後まで飲み干したくなる美味しさでした。

“お客さんの思いやり”が働く活力

注文をしたときに、お仕事は楽しいですか?と店員さんに話しかけてみました。「はい、いいお客さんばかりなんで。皆さんホントに大事にしてくれはるんですよ。忙しい時には時間をずらして来てくれはったり。お客さんみんなの思いやりで円滑にお店が回ってますね」笑顔ですぐにお返事が。フルールが大好きなお客さんの気遣い、店員さんのアットホームな接客やオーナーさんの手作りの味へのこだわり、非日常を感じさせてくれる特別な空間。このバランスの良さが長らく人気店である理由なんだと思いました。

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PHOTO:上段左から時計回りに。メニュー注文&ちょっとおしゃべり。毎月の営業時間や定休日を知らせるノスタルジーを感じさせてくれるステキな手作りポスター。今も現役バリバリ!心トキメク食品サンプル。線路沿いオレンジ色の看板とアーケードが表玄関入口の目印です。

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約半世紀前続く唯一無二の純喫茶、フルール。きっとあなたの旅に「花」を添えてくれるはず♪

■■Information■■
喫茶フルール

075-951-6759
京都府長岡京市天神1丁目8−2
10:00~21:00(20:30LO)
月曜定休(祝日の場合は営業、翌日休み)
※12/31~1/2休み、1/3は営業11:00~17:00、1/4~平常通り営業
阪急「長岡天神」駅、西出口から徒歩すぐ
駐車場12台

“レトロ”ファンの方はこちらの記事もチェック↓↓

www.kyotoside.jp

 

さかもとみえ

さかもとみえ

いつも阪急電車に乗って長岡天神駅を通り過ぎてしまうそこのあなた!に一度立ち寄ってもらいたいレトロ喫茶。初めて行った時から、オーナーさんの接客はいつも「お帰り」と言ってくれているようで…。長らく親元から離れて暮らしているせいか、オーナーさんのコトバが心に浸みて、安心感が半端ない。心地よい声のトーンが落ち着くんです。ずっとずっと私の傍にいてほしい、フルール。また行きます!

 

 

 

 

 

 

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