トップ観る > 週末のおでかけはココへ 明智光秀ゆかりの寺・亀岡市の谷性寺とききょうの里へ行こう

週末のおでかけはココへ 明智光秀ゆかりの寺・亀岡市の谷性寺とききょうの里へ行こう

  • Xアイコン
  • Facebookアイコン
  • はてなアイコン
  • Lineアイコン
  • Pocketアイコン
  • Linkアイコン

f:id:kyotoside_writer:20180611142147j:plainJR亀岡駅から山へ向かってバスに揺られること30分。湯の花温泉を抜けた先、田んぼの中に民家が点在する、のどかな集落に明智光秀ゆかりのお寺・谷性寺があります。お寺の前には光秀ゆかりの「ききょうの里」があり、まさにこれからが見ごろ。
そして光秀といえば、2020年の大河ドラマに決定した、今もっとも旬な武将でもあります。光秀の人柄に思いをはせながら、ゆかりの寺とキキョウを見にでかけませんか?

 

明智光秀ゆかりの寺へ

f:id:kyotoside_writer:20180611142539j:plain

谷性寺(こくしょうじ)があるのは、猪倉バス停から徒歩5分。田んぼが広がる、のどかな猪倉集落に立っています。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611142527j:plain

春は右奥の枝垂れ桜が見事!手前はお茶の垣根。

お寺の創建は平安時代といわれ、ご本尊は不動明王像(秘仏)。他に阿弥陀如来立像、大日如来など様々な仏さまが安置されています。そしてこちらは別名「桔梗寺」「光秀寺」ともよばれ、明智光秀に縁のあるお寺なのです。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611143550j:plainというのも本能寺で織田信長を攻め、山﨑の合戦で豊臣秀吉に敗れた光秀は滋賀県坂本城へ退却する途中、伏見の小栗栖で農民に襲われます。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611143011j:plainそして家臣・溝尾庄兵衛が介錯、その首を光秀が信仰していた谷性寺に埋めるよう部下に命じ、再び戦場に赴きました。後に近臣が首を掘り出し谷性寺に手厚く葬ったと伝わっています。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611143159j:plain

亀岡の特産品である砥石職人・田中浅一氏が昭和60年に寄進した灯籠。茶道具が掘られたユニークな品

ところで訪れてみて思ったのですが、光秀が治めた丹波亀山城があったのはJR亀岡駅のすぐ近く。しかし、同寺はバスでも30分かかるという山の中。お城の近くにも沢山のお寺があったはずなのに、どうして光秀は同寺を信仰したのでしょうか。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611143804j:plain

昭和48年に寄進された梵鐘。京都寺町高橋鐘聲堂謹鋳と銘が打たれている

光秀が訪れていた当時、お寺は山の上にあったのですが、江戸時代に雷による火災で焼失。現在の地に移築されました。ゆえに残念ながら当時の資料などはほとんど残っていないのでとしながらも、ご住職がおっしゃるには…

 

f:id:kyotoside_writer:20180611144444j:plain

右に明智の桔梗紋が押された、ご本尊、不動明王の御朱印がいただける

「お坊さんが来られては何年かして出て行かれるのを繰り返しているお寺のようで、それをみますと、どうも修行のお寺だったのではないかなと思っています」とのこと。もし、そうだとしたら、そのようなお寺の御本尊である不動明王を信仰した明智光秀という武将としての人柄が、少し垣間みえるような気がしました。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611144639j:plain
さて、同寺にはもう一つ、光秀ゆかりのものがありまして、それがこちらの「明智山門」。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611144816j:plain

桔梗紋の外側に輪が付いているのが興味深い

もともとはお城近くの西願寺にあったのですが、廃寺になる折、門に桔梗紋が付いることら谷性寺に移築されたのだとか。非常に簡素ですが長年の風雪に耐えてきた重みと歴史を感じさせる門でした。

 

光秀といえば、キキョウ! 白に紫、八重に揺れるキキョウを見に行こう

f:id:kyotoside_writer:20180611145119j:plain

さて、お寺の前には、光秀ゆかりのキキョウにちなんだ「ききょうの里」があり、2019年は6月29日(土)~7月21日(日)まで公開しています。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611145046j:plainその数、なんと5万本!! 紫や八重、白に珍しいピンクや沢キキョウなど様々な品種が咲き乱れます。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611145141j:plain

亀岡市観光マスコットキャラクター 明智かめまるくん

期間中は谷性寺で光秀にまつわる史料を展示する「明智光秀展」、さらに物産品直売所では地元農家のとれたて野菜や特産品の販売もあるそうですよ。

f:id:kyotoside_writer:20180611145901j:plain

ギボウシの群生

さらにキキョウの開花に先立ち、今、園内はユリや半夏生(はんげしょう)、ギボウシにアジサイが満開。そこでプレオープンとして6月22日(土)から、これらの花々が公開されます。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611145941j:plain中でもアジサイやギボウシの群生は見事! おすすめです。

 

f:id:kyotoside_writer:20180611150154j:plainところでキキョウの花言葉は「誠実な愛」なんですって♡ 側室を置かず一生、正室の熙子(ひろこ)夫人のみを愛した光秀。キキョウの花言葉そのままですね。光秀にゆかりあるお寺と美しいキキョウや初夏の花を見に出かけませんか~?

 

谷性寺
京都府亀岡市宮前町猪倉土山39
℡ 0771-26-2054
拝観 9:00~17:00

ききょうの里
★本オープン:2019年6月29日(土)~7月21日(日)
9:00~17:00
京都府亀岡市宮前町猪倉 谷性寺門前
℡ 0771-26-3753(現地番号、開園期間のみ)
入場料 600円(中学生以上)

★プレオープン2019年6月22日(土)~28日(金)
9:00~17:00
入場料 300円(中学生以上)

 

  • Xアイコン
  • Facebookアイコン
  • はてなアイコン
  • Lineアイコン
  • Pocketアイコン
  • Linkアイコン

特集

同じカテゴリの記事

【2024】京都綾部・ミツマタとシャガの森〜黄と白の可憐な花が埋め尽くす〜

【2024】京都府の夜桜ライトアップ〜春の粋な夜を楽しもう!〜

京都・海や茶畑とのコラボが美しい絶景桜&抜群の存在感で迫力満点の一本桜

京都府立植物園を大解剖!日本最古の公立植物園が開園100周年  

公式アカウントをチェック!

ページトップアイコン