トップ観る > 自動販売機の聖地! ドライブインダルマに行ってみた

自動販売機の聖地! ドライブインダルマに行ってみた

  • Xアイコン
  • Facebookアイコン
  • はてなアイコン
  • Lineアイコン
  • Pocketアイコン
  • Linkアイコン

f:id:kyotoside_writer:20170315195726j:plain
むか〜し、昔。といっても、それほど遠くない昔。ボウリング場や高速道路のPA・SAには、いろんな種類の自動調理販売機があったそうな。手軽にアツアツできたての料理が食べられるとあって大人気じゃったが、コンビニやカップラーメンの台頭で次第にその姿を消していき、今ではほとんど見ることができなくなってしもぅた…。

しかし、昔話にするにはまだ早い!舞鶴には、まだ現役で稼働している懐かしの自動調理販売機があるのです。しかも複数台!!一部マニアには“自動販売機の聖地”とも呼ばれている、その店の名は「ドライブインダルマ」。B級グルメ好きとしてこれは是非一度お目にかからねばと、京都縦貫自動車道をかっ飛ばし、幻の味を食してきました。

京都のドライブインの記事はこちらもチェック↓

レトロ自販機と昭和感を満喫

f:id:kyotoside_writer:20170312144255j:plain

京都駅から車で約1時間半。田舎の風景が広がる国道178号沿いに、ドライブインダルマはありました。赤茶色の瓦にレトロなフォントの看板。今ドキの「道の駅」とは明らかに一線を画す“ザ・昭和”なその佇まいに、期待と不安が高まります。どきどき……。

f:id:kyotoside_writer:20170315171053j:plain
ドアを開ければ、聞こえてくるアーケードゲームやUFOキャッチャーの音。1980年頃に一世風靡したというインベーダーゲームやパックマンなど、ゲームのラインナップもレトロ感満載です!なんだか昭和にタイムスリップしたみたい(>_<) 壁際にはずらりと自動販売機が並んでいます。

f:id:kyotoside_writer:20170315172223j:plain
そう、これが噂に聞く自動調理販売機です。その名も「川鉄計量器 めん類自動調理販売機CV-10型」。ボタンなどなく、お金を投入すれば調理が始まるというシンプルな構造で、イラストがなんともいい味を醸し出しています。聞けばラーメンの自販機は、日本全国でもこの1台しか稼動していないのだとか。本当に貴重な“昭和遺産”なのです。

f:id:kyotoside_writer:20170315173633j:plain
ジャジャン!!
取材ということで、特別に内部を見せてもらいました。「自動調理の販売機って…衛生面が心配」という方もご安心を!中はホコリ一つなく、磨きこまれてピカピカ。大切に大切に使われてきたことがよくわかります。店員さんの絶えぬ努力が、45年経った今でも現役で稼動している秘訣なんですね。

f:id:kyotoside_writer:20170315185309j:plain
それでは、さっそくお金をちゃりん。1杯250円とは、なんと良心的なのでしょう。

f:id:kyotoside_writer:20170315183214j:plain
お金を投入すると、ループ状の冷蔵ストック室にセットされたラーメンが調理スペースへと送られ、熱湯による湯切りを2回。こうして麺と具材が温まったら、タンクからスープが注ぎ込まれ完成です。その間わずか27秒。

f:id:kyotoside_writer:20170315184032j:plain
こうして出来上がったラーメンがこちら。ネギが縁に付いているのはご愛嬌(笑)さほど乱れもなく出来上がり、写真ではわかりにくいですが、ちゃんと湯気も出ています。うん、これは紛うことなきラーメンですね(*゚∀゚*) 調子に乗って、きつねうどんと天ぷらうどんも購入。三つ並べて実食です!!

f:id:kyotoside_writer:20170315184230j:plain
麺はやや柔らかめですが、どれもほっとする懐かしいおいしさ♡それもそのはず。麺は隣の食堂で湯がいた生麺が使われており、チャーシューも自家製。きつねうどんのお揚げさんも、きちんと油抜きをして甘辛く炊かれているのです。個人的には、小エビの天ぷらとネギがのった天ぷらうどんが好みかも……。

f:id:kyotoside_writer:20170315191015j:plain
お腹はかなりいっぱい……。でもせっかくなので、これまた珍しい瓶のコカ・コーラ自動販売機と、ハンバーガーの自販機にもアタック! コカ・コーラは自動販売機に付いている栓抜きで栓を抜くのですが、慣れない作業にちょっぴり苦戦。アツアツのハンバーガーとともに、おいしくいただきました。

f:id:kyotoside_writer:20170315190016j:plain
食後は、これまたレトロなジュークボックスで昭和歌謡を聞いてみたり、謎アイテムがいっぱいのUFOキャッチャーで遊んでみたり。小一時間ほど遊んで、気分はすっかり昭和の子ども。 某有名アメコミキャラクターの腕時計をゲットしました(笑)使わないかもしれない…いや、絶対使わないんだけど、なんだか嬉しい♪♪

 

そんなお楽しみ満載のドライブインだるまですが、実は苦難の時期もあったのです。

 

ファンがいる限り現役稼働!

ドライブインダルマがオープンしたのは、昭和46(1971)年のこと。自動調理販売機はその翌年から導入され、以来、多くの人に親しまれてきました。しかし、2004年に舞鶴を襲った台風23号——。由良川が氾濫し、ドライブインダルマを含む一帯は浸水被害にあってしまいました。

もちろん自動調理販売機も大ダメージ。すでに販売元はなく、部品を取り寄せることもできません……。そこで、オーナーの谷口美津子さんは、部品を特注することを決意!1カ月間かけてきれいに掃除し、家族総出でメンテナンスにあたりました。

f:id:kyotoside_writer:20170312144847j:plain
「全国から来てくれるし、お金には変えられないでしょ」と、谷口さん。そして大切にしまっているという、ノートの束を持ってきてくれました。

f:id:kyotoside_writer:20170312155033j:plain
「これが励みになっているの。悪いことは全然書いてないのよ」と、見せてくださったのは『旅の便り』。ページをめくれば、“これからも頑張ってください”“ずっと残していってください”といった、お客さんからの熱いメッセージがいっぱい。2012年からはじまり、今では13冊目になったそうです。

お店の人が大切に守り、全国のファンから愛されるドライブインダルマの自動調理販売機。ぜひ一度、試してみてください。

■■INFORMATION■■
ドライブインダルマ

f:id:kyotoside_writer:20170315194950j:plain

所在地:舞鶴市字丸太822-1
電話:0773-82-0213
営業時間:8:00〜18:00
定休日:水曜休

舞鶴で周辺スポットを探そう

【舞鶴観光】季節ごとに楽しめるスポットから舞鶴グルメまで一挙紹介!

海軍ゆかりの地として有名な舞鶴市。今回はKYOTO SIDEで取り上げた舞鶴のおすすめ観光スポットを厳選してご紹介します。四季を通して楽しめる舞鶴の魅力を再発見してみましょう。 海の京都エリア、舞鶴市ってどんなまち? 護 […]

↓↓“レトロ”ファンの方はこちらの記事もチェック↓↓

www.kyotoside.jp

↓↓ドライブインダルマのある【舞鶴】の記事はこちら↓↓

www.kyotoside.jp

 

 

  • Xアイコン
  • Facebookアイコン
  • はてなアイコン
  • Lineアイコン
  • Pocketアイコン
  • Linkアイコン

特集

同じカテゴリの記事

【2025年冬/日付順】京都の幻想的&ロマンチックなイルミネーション

木津川市・海住山寺の歴史と見どころを徹底解剖!

【2024】京都の艶やかに映り込む紅葉特集

【2024】日付順・京都の紅葉ライトアップ〜幻想的な夜観光へ〜

公式アカウントをチェック!

ページトップアイコン