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絶景旅!!観光タクシーで久美浜湾を1周してみた♪【前編】

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「電車でカタコト♪あの町この町」人気、駅ぶらシリーズのスピンオフ企画!

今回は京都駅から電車で約2時間半、京丹後市にある久美浜駅へ。駅を起点に久美浜町を観光~♪久美浜湾を1周してみました!!

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 久美浜湾は周囲28キロ、砂州によって日本海と隔たれた潟湖(せきこ)。湖のように穏やかな内海と、水平線が続くダイナミックな外海の両方の景色が楽しめ、ドライブにも最適!1周30分くらいで巡ることができますよ~。

久美浜は観光スポットが点在しているので、移動に便利な観光タクシーを貸し切って観光するのがおすすめ!雨でも安心です。

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久美浜タクシーと待ち合わせしたのは、京都丹後鉄道「久美浜駅」。当日はあいにく、午後から雨…予報でした。取材班みんなで、ハレ女雨女探し。今日の犯人探しをしながらタクシー乗り場で盛り上がっていると、私たちの目の前に、黒色のワンボックスカーが颯爽と現れました!タクシー到着~!!

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運転手さんに丁寧に挨拶していただき、早速出発です。今回、運転手さんのおすすめ&私たち女子が行ってみたいところを事前に相談し、コースを組み立てました。この日は、4~5時間で回れるコースで予約。貸し切り料金は1時間4180円。最大4人乗車できるので、グループ旅だとグッとお得!!

★今回巡ったスポットはコチラ★

如意寺、稲葉本家、かぶと山展望台、神谷太刀宮神社、ホテルホリデーホーム、ミルク工房そら、ガラススタジオ来夢

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担当いただいたドライバーさんは、久美浜タクシーの能勢さん。ちなみに、ご年齢はアラ還~で、生粋の久美浜人。海のそばにいるからそう見えてしまうのか、釣りバカ日誌のスーさん似の、ザ・昭和のオトコマエ!(どこかにハマちゃんいないかな~)地元の人に案内してもらえるのはうれしいな💛

 東京五輪メダリストを輩出するかも!?「カヌー」は久美浜のメジャースポーツ

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早速、穏やかな久美浜湾沿いを走って、1カ所目のスポット、如意寺さんへ。途中、カヌーの練習風景が。

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「地元の中・高生の部活ですね。久美浜は30年前くらいからカヌーが盛んで、とってもメジャーなスポーツなんですよ。久美浜湾の中にカヌーの競技場もあって、世界的レベルの選手も出てますし、東京五輪が楽しみですね」なんて話してるうちに、如意寺に到着!

花と海の絶景を求めて。フォトジェニックなお寺!「如意寺」

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関西花の寺二十五カ所の一つ、第七番の如意寺は、奈良時代に行基が開いた古刹。

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一万株のミツバツツジの名所で、1年を通じて約300種類におよぶ花木や山野草が次々に咲き乱れる、丹後の花の寺として知られています。

 

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出入口となる仁王門前には久美浜湾。海の見える寺として絶好のロケーション、さらには笑いの絶えない“花説法”(法話)も人気があり、年間10万人がおとずれます。

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種が飛んで境内の至るところに自生するミツバツツジ。毎年4月上旬から中旬に見頃を迎えます。

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ミツバツツジは花が散ったら3つの葉っぱが出てくることから”ミツバツツジ”というそうです。花が咲いているときは葉っぱがないので、ピーク時には、全山が真っピンクに染まって圧巻。

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境内の“ミツバツツジの散策道”を歩くと、ツツジ越しに境内や海が眺められてとってもフォトジェニックな写真をゲットできます^^

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「FMたんご」レギュラー出演中!如意寺のご住職♪

植物園の園長さんの如く、境内の花々のメンテナンス管理に余念のない、ご住職の友松さん。

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何百種類もあるのに、とにかく植物に詳しい!今回、特別に境内を案内してくださいました。

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写真左、大福のような丸くてフワフワの花を咲かせる「ユキモチソウ」。写真右は「花筏」、葉っぱの上にポツンと人が乗っているように見立てていることから「花筏」といいます。境内には山野草だけでも250種類。

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写真は、珍しい一重のヤマブキは丹後地方自生のもの。

「7~8年前からご近所さんたちからのお裾分けで、どんどん種類が増えてしまって。(笑)庭を整備しました」ネームプレートの多さは植物園レベル。親切でありがたいです^^

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はじめまして、とささやきたくなる健気な山野草たち、ほんとに可愛い💛

そんな山野草たちを人生や人間関係になぞらえて、ご住職ならではの独自の切り口で語ってくださり、1つ1つのオチが爆笑を誘います~。法話が人気というのも、よくわかりました^^

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4月中旬から下旬に向けては、シャクナゲやレンゲツツジ、ヒラドツツジなどが見頃を迎え、ミツバツツジの後も続々と開花してゆきます。

日本でたった1つ、昭和の名工が手掛けた超個性派建築

ちょうど背後には不動堂。高さ26m。遠くから見ると、塔に見えていたのに1F部分は立派なお堂です!

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実は、こちら日本で唯一の珍しい重層宝形造で和洋・唐様・天竺様が融合した貴重な建築物。金閣寺や三十三間堂の修復を手掛けた久美浜出身の名工・中村淳治氏(1900年生まれ)晩年の作品で、昭和58年の建築なんだとか。

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中へ入って上を見上げると、見たことのないタイプの天井!吹き抜けになっていてとっても壮観、そのインパクトに圧倒されます。

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静かに手を合わせます。お祀りされている日切不動尊は伝弘法大師爪彫、厄除・家内安全・商売繁昌・病気平癒・試験合格・縁結び・安産など所願成就のご利益があります。賽銭箱の横に絵馬が。

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お年頃なので迷わず「縁結び絵馬」(300円)をゲット。願い事を書いて六角堂に即奉納!

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不動堂内に響き渡るご住職の「効きますよ~~~!」という力強い一言に励まされ、わたし頑張れそうです^^ご住職、ありがとうございます!

京都に大文字が2つあった!?もう一つの大文字

不動堂から正面、ずーっと遠く、久美浜のシンボル・かぶと山の中腹をよくよーく見ると・・・な、な、なんと!!大文字を発見しました。

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毎年8/9、この日にお参りすると1000回お参りしたご利益を授かることができるという千日会が如意寺で行われます。花火・灯籠流し・大文字焼きが行われ夏祭りとして多くの人々で賑わうそう。

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ご住職「江戸時代に“水天流し”という湾内の水死者を弔う供養は一時中断しましたが、本尊が十一面観音のため、観音信仰の千日会に結び付けて“灯籠流し”として復活させたんです」。

能勢さん「久美浜湾に浮かぶ4500もの灯籠と、海面に映し出される花火は幻想的で本当に美しいのでぜひ8/9に見に来てほしいですね」。

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ドライバー能勢さん、なんだかピッと背筋が伸びてます。なぜかというと…実は、ご住職は高校時代の恩師。(笑)ご住職になられる前は、高校で教鞭を20年ほど執られていたそうです。小さな町ならではの、あるあるネタかもしれませんが、こういう偶然も旅の醍醐味ですね。

 参拝の証!如意寺のご利益グッズ&ご朱印をいただこう

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「花守り」300円。如意寺ならではのミツバツツジをモチーフにしたお守りです。紙製なので、そっと財布にしのばせておきたい♪

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秘仏の本尊、十一面千手観音にちなんで、目を癒す「水晶守」1000円。上品で控えめなデザインなのでさりげなく付けられそうですね💛

 

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最後に、参拝の証のご朱印をいただきましょう!平成30年限定で、ミツバツツジの記念印入りバージョンもあるそうです。(平成31年3月末まで)ご志納300円。

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 久美浜はかつて県だった!?

久美浜は明治時代4年間ほど「久美浜縣」だったことはご存知ですか?廃藩置県により丹後、但馬、丹波、播磨、美作など、岡山方面までの北近畿エリアで5つの藩が久美浜縣に。全部で900もの村を束ねる、県庁所在地が置かれていたそうです。

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「久美浜駅は久美浜縣庁の玄関を模したデザインになっているんです」。

地元民ご自慢の建築物でもあります。駅では毎週日曜日の朝市が行われ、地元の物産品が勢ぞろいするんだとか。中には久美浜町観光総合案内所(http://www.kumihama.net/index.html)も併設されています。

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「久美浜の歴史を物語る、みんなの自慢の駅なんですよ」と笑顔で語るドライバー能勢さん。

明治の納税者番付1位の豪商「稲葉本家」

そんな久美浜縣と深い関りがあるのが、豪商・稲葉家本家。母屋や長屋門などは国登録有形文化財。久美浜の歴史を語る上で外せないスポットです。

 

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江戸時代、北前船で沿岸交易や幕府および近隣諸藩の金融を独占し富を得た大豪商の邸宅を保存し、一般に公開。

13代当主が巨額の私財を投じて、鉄道など久美浜のインフラを整備、地元の発展に大いに貢献しました。

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ちょっぴり小腹が減ったので、名物の「ぼたもち」をお抹茶付き(650円)でいただきます。「久美浜縣」が誕生を記念して稲葉家が地元の人々に「ぼたもち」を振舞ったことなど、お祝い事には「ぼたもち」が欠かせなかったようですね~。

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奥座敷の「吟松舎(ぎんしょうしゃ)」は江戸時代の建物と伝わり、苔の緑が美しい趣のある庭園を眺めながらほっこりしましょう。

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人肌くらいの温かいご飯に、小豆の風味が豊かな餡子がたっぷりのぼたもちはちょうどいいサイズ。お抹茶と相性抜群で美味しい♪

大パノラマビュー!久美浜イチの絶景スポット「かぶと山展望台」

海抜191.7m、武士がかぶった兜(かぶと)に似ていることからその名が付いたそう。(登山口からは歩いて約20分で山頂の展望台に到着です)こちらは平成27年にリニューアルしたばかりの兜山展望台。

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強風の中、古いと分かっていてもやっぱり叫びたい。「ヤッホー!」

「天気がよかったら、海も青くて絶景なんやけどー」と能勢さん。

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久美浜湾に付き出した岬が写真の中央にあります。

こちらは大明神岬といい、丹後王国の王・丹波道主命(たにわのみちぬしのみこと)のお墓がある場所と伝わっています。

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約2000年前、ここには大和政権と肩を並べるほどの大きな国があったことを想像すると、歴史ロマンを感じますね~。f:id:kyotoside_writer:20180421112434j:plain

晴れた日は空も海も青く、素晴らしい絶景。古代人は青色のガラスのアクセサリーを好んで身に着けていたそうなので、きっと青い海や空も愛でていたんだろうな~。

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遠くに見えるのが内海と外海の境となる砂州。天橋立に似ていることから、小天橋(しょうてんきょう)といい約8キロのロングビーチが続きます。後編では、この小天橋をドライブ~。

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展望台から如意寺さんが見えたのでご住職に手を振って(ご住職は見えてないけど)、前編はおしまい。後編は、女子力UP間違いなしのスポットを巡ります~。お楽しみに!!

 

□■ infomation■□ 

久美浜タクシー

0772-66-3938

貸切は1時間から可能

予約はお早めに

 

如意寺(にょいじ)

0772-82-0163

京都府京丹後市久美浜町1845

8:00~17:00

入山料無料

P100台(無料)

久美浜駅から徒歩15分、京都縦貫道丹後大宮ICから40分ほど

※法話は5名~、要予約(4月は一人300円、それ以外は250円)

インスタグラム:アカウント「kumihama.nyoiji」

※ご住職ラジオ出演について

http://www.nyoiji.com/news/2017/08/fmmhz.html

 

豪商稲葉家本家

0772-82-2356

京都府京丹後市久美浜町3102

9:00~16:00

入場無料

水曜休館日(祝日の場合は翌日)

Pあり(無料)

久美浜駅から徒歩7分、京都縦貫道丹後大宮ICから車で40分

 

かぶと山展望台

久美浜駅から車で約10分、登山口から徒歩20分

 

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