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【舞鶴市】レトロな旧駅舎カフェ「サロン・ド・流々亭」

京都府でお茶といえば日本三大産地のひとつ「宇治」が有名ですが、日本海に面した舞鶴市もお茶の名産地だというのをご存知ですか? 東舞鶴のレトロなJR松尾寺駅舎内に、舞鶴の地で生産された「舞鶴茶」が飲める日本茶カフェがあると聞き、現地を訪ねてみました。

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宇治茶を支えるお茶のまち・舞鶴市

日本茶カフェ「サロン・ド・流々亭(るるてい)」があるのは、赤れんが倉庫群で知られる東舞鶴からJRに乗ること約7分。大正11年に建てられた趣ある松尾寺駅舎内にあります。お店を営んでいるのは舞鶴生まれの砂田奈知さん、片山亜末さんの仲良し姉妹。お二人の穏やかな雰囲気にマッチした、とってもステキなカフェです。

舞鶴市の茶畑

舞鶴茶の誕生は昭和11年。由良川流域の気候が宇治川流域に似ていること、また土壌も宇治川沿岸と同じ砂質であることから、京都府の指導茶園のひとつとして、由良川沿いの八田地区に茶園が作られたのが始まりです。その後、何度も産地賞1位を受賞し、現在は玉露と碾茶(てんちゃ=抹茶の原茶)の2種が宇治に運ばれ、宇治茶として合組(ごうぐみ=ブレンド)されています。
また舞鶴市に隣接する綾部・福知山市もお茶の産地で、舞鶴・綾部・福知山の3つの市でできる茶葉は「両丹茶」の総称で呼ばれています。こちらも玉露と碾茶が宇治茶として合組されているんですって。サロン・ド・流々亭では、この上質な舞鶴茶をはじめ両丹茶など京都のお茶がいただけます。

姉妹、舞鶴産煎茶の製茶を始める

茶処 流々亭は青葉山中腹、松尾寺門前に立つ明治初期に建てられた立派な日本建築

こちらは元から日本茶カフェだったのではなく、以前は「茶処 流々亭」という、松尾寺門前の茶店でした。

姉妹の父が、かつて茶葉の製茶・販売をするお茶屋を営んでいたことから姉妹もお茶屋さんをやりたかったそうなのですが、父に相談したところ「難しい商売なので、まずは抹茶を出す店をしてみては?」と提案され、縁あって松尾寺の門前で「茶処 流々亭」を営むことになったのです。

メニューは主に宇治の抹茶にぜんざいや蕎麦など。姉妹の朗らかな人柄もあり、たちまち西国三十三所巡りのお遍路さんやお参りの方々に愛される人気店になりました。

そんなある日、亜末さんの友人の茶農家から舞鶴産煎茶をもらった姉妹。舞鶴茶の存在を知ってはいましたが、もらった煎茶の味のバランス、優しい飲み口、長く続く後味の甘い余韻に驚きます。

「思っていた以上に美味しくて、舞鶴の人にもこの美味しさを知ってほしい!と思ったんです。それに「自分の住んでいる町のお茶の味を知っているというのはステキなことやなって。他の土地に行ってお茶を飲んだ時、ここの土地のお茶はこういう味なんだ、と土地による味の違いが分かるのも楽しいなと思うんです」と姉の奈知さん。

そこで舞鶴産の煎茶の製造・販売を決意。茶農家に荒葉を分けてもらい、製茶は宇治の工場でお願いすることに。しかも、量が少ないため機械製茶ができず、熟練の職人さんが手作業で製茶をしてくださることになったのです。それにより、舞鶴茶ならではの繊細さが生きた味に仕上がりました。
そして2017年、「お茶の流々亭」のブランドを立ち上げ、茶店で舞鶴産煎茶の販売をスタートしたのです。

松尾寺駅

ところが2018年、近畿地方を中心に甚大な被害を及ぼした台風21号により築150年の茶店は半壊状態になってしまうのです。そんなピンチもありましたが、再び縁あって今度は無人駅となっていた松尾寺駅舎が借りられることに。そして2019年、日本茶のみを出すカフェ「サロン・ド・流々亭」として営業再開することになったのでした。

大正11年建築のレトロな木造駅舎でお茶を

さて、こちらが「サロン・ド・流々亭」がある松尾寺駅舎の正面玄関です。

大正11年に建てられた駅舎はレトロで素敵な建物です。東野圭吾さん原作の映画『祈りの幕が下りる時』のロケにも使われたそうなのですが、映画を観た方はどのシーンか分かるでしょうか……。

カフェは入って左手、元駅事務所だった部屋にあります。駅員さんがいらっしゃらないだけで駅自体は現役なので、壁には時刻表や運転状況の案内電子版などがあり、なんだか面白い空間です。

早速、入ってみましょう~。店内は左側が舞鶴茶や両丹茶などお茶を販売する「お茶の流々亭」。右側が「サロン・ド・流々亭」になっています。カフェはカウンターで注文し、お金を払って席で商品を待つというスタイル。もちろんテイクアウトも可能です。

こちらがカフェスペース。レトロな雰囲気の店内に柱時計やドライフラワーなどを飾ったインテリアがステキです。※現在はテイクアウト営業のみ

壁に掛けられているのは松尾寺駅の配線略図。かつて松尾寺駅には日本板硝子舞鶴工場の専用線が分岐していたのだとか。そんな駅の歴史も分かる資料も残っていました。

SNS映えバツグン! クマさんが可愛いすぎるお茶スイーツ

こちらではお抹茶も煎茶も気軽なカップで出してくださるのが嬉しいところ。

※金額は税込価格です。

あまりの可愛さにテンションがあがります!

ですが、サロン・ド・流々亭といえば、やっぱりこのクマさん、プラス55円(安い!)で全てのドリンクはこのカワイイくまボトルに入れてくれます。人気はクリームラテ。ベースのお茶は抹茶、煎茶、ほうじ茶など様々なお茶から選ぶことができます。さらに自家製のわらび餅や北海道小豆等をトッピングすることができるんですよ。これは迷いますね!!

後ろ姿もキュート

さんざん悩んだ末、選んだのは写真の「ほうじ茶クリームラテ」(550円)。それにホイップクリーム50円、黒糖がけバニラアイス100円、黒糖わらび餅50円をトッピング。京都産のほうじ茶の香ばしい香りと黒糖の優しい甘さがたまりません。そして、もっちもちのわらび餅が美味しい!!
この、くまボトルは洗ってマイボトルとして繰り返し利用することが可能です。くまボトルを持参すれば5%引きになるんですって。自分専用のくまボトルにドリンクを入れてもらえるなんて、嬉しいなあ。

「抹茶檸檬サイダー」(650円)

暑いので、さっぱりしたドリンクが飲みたい方は「抹茶檸檬サイダー」はいかが。両丹(舞鶴・綾部・福知山)産の抹茶を使った抹茶檸檬(600円)にサイダー(50円)をプラスしたもの。こんな風にカスタマイズすることもできますし、お茶の銘柄を選ぶことも可能です。

和柄のパッケージやネーミングもおしゃれ

(右)舞鶴上煎茶かりがね「御加佐」50g、(中央)抹茶あわせ舞鶴上煎茶「こひの路」40g、(左)舞鶴上煎茶「由良の門」45g/全てリーフ(茶葉)各540円

美味しいお茶をいただいたら「お茶の流々亭」でお土産を買うのはいかがでしょう。和柄のパッケージはキッチンやリビングに置いておいてもおしゃれですし、スタンドチャック袋で自立ができ便利。それぞれリーフとテトラパック、どちらかを選ぶことができます。

右から舞鶴産の上煎茶かりがね(茎茶)で作られた「御加佐(みかさ)」。熱いお湯でも、ぬるめのお湯でも美味しく、清涼感の中に舞鶴産煎茶の特徴である甘みが合わさった充実の味わいです。
続いては、抹茶と舞鶴上煎茶を併せた「こひの路(こいのみち)」。両丹の甜茶を石臼で挽いた由良抹茶と舞鶴上煎茶を併せた贅沢な逸品。
そして、舞鶴上煎茶シングルオリジンの「由良の門(ゆらのと)」。甘味が強く、まるで甘露のよう。喉もとでいつまでも味わえる甘さと鼻を抜ける優しい香りが秀逸です。

ちなみに「こひの路」と「由良の門」の銘は『百人一首』の「由良の戸をわたる舟人 楫(かじ)をたえ 行方もしらぬ恋の道かな」(曽禰好忠)から取ったもの。意味は「流れが速い由良川の河口で舟を漕ぐ櫂をなくして漂っているように、私の恋もどうなるのかわからないなぁ」というものです。恋に悩める友人にセットで贈るのもいいかも?!

年内には舞鶴産の抹茶の提供もできるようになる予定なんですって。煎茶でこれだけ美味しいのだから、どんなお味なのか今から楽しみです! 皆さんも舞鶴市に行かれた際は、ぜひ訪れてみてくださいね。

■■INFORMATION■■
サロン・ド・流流亭 
京都府舞鶴市字吉坂113-4 JR松尾寺駅舎内
TEL 0773-63-7770
営業時間 10:00~17:00(LO16:30)
休 日・月曜日
※現在はテイクアウト営業のみ

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