春の訪れを告げる桜は、1本でも充分な存在感がありますよね。ですが、せっかくなら桜がつくり出す“絶景”を見に行ってみませんか？ 迫力満点の桜並木や、ツツジや菜の花などの春の花と一緒に咲き誇る光景は、一見の価値あり。今回は京都府内の桜の絶景スポットをご紹介します。人気スポットでも、タイミングや見る角度で思わぬ絶景に出合えるかもしれません。

約1.4㎞の桜のトンネルをお散歩

【八幡市】淀川河川公園背割堤地区

京都府内随一の桜のトンネルを誇る「淀川河川公園背割堤地区」。全長約1.4㎞に渡ってソメイヨシノが咲き乱れ、その光景は圧巻の一言。なぜこんなにも雄大な桜が広範囲に渡って育つのか。それは、日照や水分、排水、植栽密度などの栽培条件が満たされているから。桜一本一本がベストな状態を保っているので、近くで見ても遠くから見ても美しい桜が楽しめます。

【写真提供：さくらであい館】

また、今年は「背割堤さくらまつり」（令和5年3月25日～4月9日）が開催予定です。期間中は地域の特産品やグルメ・スイーツが並ぶ「さくらマルシェ」の開催や、船上からお花見ができる「さくらであいクルーズ」、「お花見船Eボート」が運航されます。さらに、背割堤の桜を満喫できる「さくらビュープレミアムシート（有料・要予約）」もあるので、のんびりお花見したい方はお見逃しなく。

【写真提供：さくらであい館】

背割堤のお散歩をしたあとは、さくらであい館展望塔へ登ってみませんか？桜のトンネルを上から見れば、また違った景色を楽しめますよ（背割堤さくらまつり開催中は有料）。眼前に広がる広大な桜の絶景をとくとご覧あれ。

■■INFORMAITON■■

淀川河川公園背割堤地区
桜の見頃：3月下旬～4月上旬
所在地：八幡市八幡在応寺地先
電話：075-633-5120（淀川河川公園背割堤サービスセンター（さくらであい館））
HP：https://www.yodogawa-park.jp/
背割堤さくらまつりについて：https://www.yodogawa-park.jp/sakurafes/
※背割堤さくらまつりへの入場は、運営協力金100円が必要です。（6歳未満は無料）

桜とミツバツツジの絶景コラボレーション

【木津川市】神童寺

写真提供：©（⼀社）木津川市観光協会

聖徳太子が創建した古刹で、修験道の霊地として栄えた神童寺。室町時代作の本尊蔵王権現像など、藤原期の貴重な仏像を多数所蔵する寺院として有名です。こちらでは3月下旬～4月中旬にミツバツツジが見頃を迎えますが、桜の開花とタイミングが合うと、写真のように見事なコラボレーションが見られます。

写真提供：©（⼀社）木津川市観光協会

ミツバツツジの濃いピンクと桜の淡いピンクが合わさると、より華やかになりますね。桜以外の花と一緒に楽しむことができる穴場スポットは必見です。
また、3月31日（金）と4月1日（土）にはお花見イベント「春爛漫in神童寺」が開催されるので、併せて訪れてみてください。

■■INFORMAITON■■

神童寺
桜の見頃：3月下旬～
所在地：木津川市山城町神童子不晴谷112
電話：0774-86-2161
時間：9:00～17:00
料金：500円
休み：無休

期間限定の桜の花園へ

【京都市】原谷苑

京都市北区にある「原谷苑（はらだにえん）」は、北山杉などの材木を取り扱う村岩農園の桜苑です。普段は一般公開しておらず、梅・桜・紅葉の時期のみ公開される、まさに“秘密の花園”。約4000坪の広大な敷地では、ソメイヨシノや山桜、吉野桜、普賢象、しだれ桜などさまざまな桜が咲き、頭上を覆い尽くすかのような景色は圧巻です。

色とりどりの桜が咲き乱れるのに加え、苑内にはモモやツツジ、ヤマブキなどの花も咲き、より華やかな景色が楽しめますよ。2023年の開苑予定は3月25日～4月23日。入苑料は桜の咲き具合によって変動するので、Facebookから確認してくださいね。

■■INFORMAITON■■

原谷苑
桜の見頃：3月下旬～4月中旬
所在地：京都市北区大北山原谷乾町36
電話：075-461-2924（開苑中）
時間：9:00～17:00(受付終了16:30）
料金：※開花状況によって変動
開苑予定：3月25日～4月23日（開花状況によって変わります）
HP：http://www.haradanien.com/

春の絨毯の上でピクニックを

【精華町】けいはんな記念公園

画像:お茶の京都フォトライブラリー

精華町にある「けいはんな記念公園」は、総面積24.1ヘクタール、およそ東京ドーム５個分の広大な敷地を有します。四季折々の植物がみられる水景園（有料）が人気ですが、西入り口からすぐの芝生広場（無料エリア）には約300本の桜があり、こちらも人気スポット。さらに、桜が散り始めると一面に桜の絨毯が広がり、幻想的な景色が見られますよ。

■■INFORMAITON■■

けいはんな記念公園
桜の見頃：3月下旬～4月上旬
所在地：相楽郡精華町精華台6-1
電話：0774-93-1200
水景園開園時間：9:00〜17:00（16:30受付終了）
入園料：入園料：一般200円／小中学生100円※未就学児無料／60歳以上は証明書提示で無料
休園日：年末年始（臨時休園あり）
交通アクセス：こちらからチェック→ https://keihanna-park.net/access/
HP：https://keihanna-park.net

自然と人工物が織りなすダイナミックな桜の風景

【南丹市】大野ダム

里山の風景が残るのどかな美山町の西端にある大野ダム湖は、四季折々の美しさから「虹の湖」と呼ばれています。敷地内には地元住人らによる、およそ 1000 本もの桜が植えられており、見頃を迎えるとダム全体を美しい桜が周囲を染め上げます。

敷地内を歩くことができるほか、ダムの横を通る府道12号線沿いにも桜が咲くため、ドライブでもお花見ができるのもポイント。大スケールの桜をさまざまな角度から楽しんでみてはいかがでしょう。
また、今年は3年ぶりにさくら祭りも開催予定！イベントとともに訪れてみてください。

■■INFORMAITON■■

大野ダム
桜の見頃：4月上旬～4月中旬
所在地：南丹市美山町樫原 南丹市美山大野ダム公園
電話：0771-75-9110（大野振興会）
HP：https://miyamaoono.com/
※さくら祭りは4／1（土）～9（日）。9:00～17:00※9日は16:00まで
さくら祭り問い合わせ：0771-75-1919（南丹市美山大野ダム公園）

1500本の桜が作り出す迫力満点の絶景

【亀岡市】和らぎの道・七谷川沿い

写真提供：（一社）亀岡市観光協会

亀岡市にある「和らぎの道」は、七谷川沿いに設けられた散策道です。こちらには約1kmにわたって約1500本・30品種の桜が咲き乱れる桜並木が続き、丹波地方随一の桜の名所として連日多くの花見客で賑わいます。なかでも府道25号線から山手側200ｍ程のところに架かる「トラス橋」と川の両岸から枝を伸ばす桜の様子は絶景！夜になると「トラス橋」付近や桜のトンネルのライトアップも開催されるので、昼と夜あわせて訪れてみてください。

■■INFORMAITON■■

和らぎの道・七谷川沿い
桜の見頃：3月下旬～4月上旬
所在地：亀岡市千歳町千歳・国分
電話：0771-22-0691（JR亀岡駅観光案内所）
※3/25（土）〜4/9（日）には「亀岡さくらウィーク」を開催予定。

番外編：桜とともに楽しむ花の楽園

【京丹後市】花郷OKADA

京丹後市にある「花郷OKADA」（はなごうおかだ）は、4月中旬～6月中旬の期間限定で開園される花公園です。山を切り開いて造られた花公園は、なんと甲子園球場の5倍以上の広さ。そんな広大な敷地には20種類以上の花々が咲き、まさに花の楽園です。こちらの八重桜は4月中旬～下旬に見頃を迎えるので、開園スタートとともに訪れるのがベスト。

写真はイメージです

また、同時期に見頃を迎える芝桜も必見です。園内をビビットなピンク色に染める芝桜はまるで花の絨毯のよう。芝桜はかわいらしい花が桜の形に似ていることからその名前がつけられたと言われていますが、こちらはハナシノブ科の多年草で、桜はバラ科の落葉広葉樹。似ているようで違う2つの“さくら”を観賞するのもおすすめです。

他にもチューリップ（4月中旬～下旬）や菜の花（4月上旬～下旬）、ヤマブキ（4月上旬～5月下旬）など桜と一緒に楽しめる花が盛りだくさん！ちなみにこちらの花は全て従業員さんたちが手作業で育てているんですよ。自然では作り出せない美しい花公園で癒されてみてください。

■■INFORMATION■■

花郷OKADA
京丹後市網野町木津岡田１５０２
TEL 0772-74-5005
9:30～16:30（最終入園16:00）
大人700円　小人350円　幼児無料
HP：www.hokki.co.jp/hanago/