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京都・舞鶴から北海道を繋ぐ新造船「けやき」に注目!快適な船の旅へ

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けやき

画像提供:新日本海フェリー

飛行機や新幹線でスピーディに移動する旅も良いですが、のんびりゆったりと楽しむ国内旅行の船旅が今、注目を集めています。
2025年11月、京都・舞鶴と北海道・小樽を結ぶ長距離フェリーとして新造船「けやき」が就航しました。今回は、国内フェリーとしては初導入となるコンテンツも搭載されているこの「けやき」が一体どんな船なのかを知るために、現地を訪ねてきました!
※記事中の情報はすべて2025年12月時点のものです。

京都の海の玄関口・京都舞鶴港とは?

舞鶴湾

まずは、京都の海の玄関口である京都舞鶴港について説明しておきましょう。
舞鶴湾は、日本海が湖のように深く入り込んでできた湾であり、出入り口は約700メートルと狭く、また四方を400メートル級の山々に囲まれていることから、強風や荒天を避けることができたため、古くから「天然の良港」といわれてきました。

かつては北前船の寄港地として栄え、明治時代になると東港に海軍鎮守府が設置されて軍港となり、西港は大正時代に対岸貿易を中心とした港として栄え、日本海側の重要な商港となりました。
また、1953(昭和28)年からは港湾管理者が京都府となり、東港は近畿圏と北海道を結ぶ長距離フェリー「新日本海フェリー」を中心とする国内貿易港、西港は国際貿易港となり、現代も多くの船が行き交う港となっています。

この秋デビューした長距離フェリー「けやき」

けやき

その舞鶴-小樽を約21時間かけて結ぶ長距離フェリーとして、20251114日、新しい船「けやき」が誕生しました。この航路での新造船はなんと21年ぶりなのだとか。
船名のけやきは京都府舞鶴市の市木。強健で大地にしっかりと根を張り、力強く空に向かって成長していく様子が、関西と北海道を観光と物流で繋ぐ新しい船の名にふさわしいと、命名されました。
船の全長は199.0メートル。総トン数は約14,157トン。トラック約150台に乗用車約30台、旅客定員は286名。最新鋭の省エネシステムを導入し、従来船と比べて5%の省エネが実現可能なのだそうです。
それでは、船内へ入ってみましょう!

京都や丹後の空気を感じることのできる船内

けやき

画像提供:新日本海フェリー

日本の歴史や京都をコンセプトにした船内は上品で優雅。入ってすぐ現れる3層吹き抜けのエントランスとシースルーエレベーターは、とってもラグジュアリー!

けやき

随所に丹後ゆかりの名称を盛り込んだり、京都や丹後にゆかりある意匠をほどこしたり、美術品などが飾られ、旅情を誘ってくれます。

けやき

画像提供:新日本海フェリー

また、船首部にある2層吹き抜けのフォワードサロン「白竜」も素敵なんです。名前は宮津市の滝・白竜より命名されたそう。操舵室と同じ目線で航海を楽しむことができます。

ホテルライクに過ごす? 気軽なツーリストとして過ごす?

けやき

船室は、オーシャンビューの浴室が付いたスイートルーム、専用テラスから航海中の景色が眺められるデラックス(写真)、シャワー・トイレが完備されたステート、家族旅行に最適なステート和洋室、ペットと同伴できるウィズペットルームなど、さまざまなタイプの部屋が用意されています。

けやき

また、気軽なツーリストクラスのSタイプはベッドと机が置かれて個人スペースが区切られる鍵付きの1人部屋(写真)、Aタイプは1人1ベットタイプの相部屋ですが、壁やロールカーテンの仕切りがあるため、プライベート空間はしっかり確保されています。
もちろん全室Wi-Fiが完備されているので、安心して船旅を楽しむことができますよ。

今までにない船旅を体験できるスクリーンルーム「龍宮」

けやき

画像提供:新日本海フェリー

そして新造船「けやき」の目玉は、国内フェリーで初導入となるスクリーンルームの「龍宮」です。長距離フェリーのお楽しみといえば、ゲームをするかDVD鑑賞や読書などが中心でしたが、今回、イマーシブ(没入型)なコンテンツが楽しめる空間が誕生しました。
部屋に足を踏み入れると全方位がスクリーンになっており、まるで龍宮城に行ったかのような美しいプロジェクションマッピングを投影。その映像を見ながら、体にフィットする快適な座り心地が大人気のYogibo(ヨギボー)に座れば、癒し効果絶大! 素晴らしい音響も相まって、深いリラックス感が味わえます。
ちなみに龍宮の名は『丹後風土記』に書かれた浦嶋子(浦島太郎)物語の舞台となった浦嶋神社が丹後半島の伊根町にあることから命名。「龍宮城に行ったかのような非日常体験を」という想いから付けられたのだそうです。

海を眺めながら食事を楽しむ

けやき

画像提供:新日本海フェリー

そして旅で大切なのが「食事」ですよね。
船内にレストランは2つあり、まずご紹介したいのが、コース料理がいただけるグリルレストラン「大江山」です。
大江山の名は、『百人一首』で小式部内侍が「大江山 いく野の道の 遠ければ…」と詠んだ和歌が由来です。

けやき

画像提供:新日本海フェリー

2025年1229日までは就航記念として、オーセントホテル小樽 総料理長監修による、北海道の恵みをふんだんに盛り込んだコースを提供。
写真は「祝船 北海道の味覚ランチ」(5,000円・事前予約制)。「北海道産真鱈とムール貝のグラッセ」や「留寿都ポークの甘っこトマトと北海道産白花豆の煮込み」などがいただけます。
ディナー「祝航の宴~冬の北海道食材~」(7,000円・事前予約制)は和食で、ずわい蟹や帆立、北海道産平目などを使った料理や、京都北部の郷土料理・ばら寿司の北海道風などが堪能できちゃいます。キラキラと光る昼の海を見ながらのランチや、陽が沈む日本海を眺めながらのディナーは最高でしょうね。

けやき

画像提供:新日本海フェリー

けやき

画像提供:新日本海フェリー

また大江山を住処としていたと伝わる酒吞童子から名を取った気軽なレストラン「しゅてん」では、定番の「焼き縞ほっけ定食(1700円)や「オリジナルビーフシチューセット」(2,100円)などの他、フェアメニューまで、バラエティにとんだ食事が楽しめます。

その他にも魅力的な施設がいっぱい

けやき

さらに海を眺めながらゆったりとくつろげる展望大浴場(写真)には絶景が広がる露天風呂にサウナまでを完備。
その他、ランニングマシンやコードレスバイクを設置したスポーツルームや安心して遊べるキッズルーム、屋上にはドッグランもあります。

けやき

画像提供:新日本海フェリー

4階のショップ(写真右)では寄港地の名産品やけやきオリジナルのグッズなどが販売され、旅のお買い物も楽しめますよ。

舞鶴から北海道への新しい船の旅、いかがでしたでしょうか。
旅のスタイルや目的に合わせ、さまざまな船旅が楽しめますし、なにより船内が豪華で快適なんです!
夜に港を出発し、船の中から朝日を眺め、日中はどこまでも広がる日本海や遠くに見える小島を眺めたり、夕方は海に沈んでいく夕陽を眺めながら露天風呂に入る……などというのも素敵ですよね。
皆さまもぜひ、のんびりとした京都〜北海道への船旅をお楽しみください。

■■INFORMATION■■

舞鶴小樽航路 新造船「けやき」
運賃(片道・税込):一人あたり12,000円〜67,400円(期間や部屋によって異なる)
時刻表:(運航日/毎日)舞鶴発23:50〜小樽着 翌日20:45/小樽発23:30〜舞鶴着 翌日21:15
問い合わせ:0570-00-2921(ナビダイヤル)
◎詳しくはこちらのホームページからご確認ください。https://www.snf.jp/ship/ship_keyaki/

乗り場:舞鶴フェリーターミナル 舞鶴港(前島埠頭)
京都府舞鶴市字浜 2025番地 1 前島埠頭

新日本海フェリー

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