
京都の秋冬の風物詩であり、2025年11月15日(土)〜2026年2月15日(日)の3か月に渡って開催される「森の京都ジビエフェア」。フランス語で“狩猟で捕獲した天然の野生鳥獣の食肉”を意味する“ジビエ”は、近年、高タンパク&低カロリーな食材としても注目を集めています。
そんなジビエをさまざまなお店が独自の料理メニューとして提供。この機会にぜひ森の京都エリアへ行ってみませんか?
※記事中の情報はすべて2025年11月時点のものです。
森の京都ジビエフェアとは?

今年で9回目を迎える「森の京都ジビエフェア」は、亀岡市・南丹市・京丹波町・福知山市・綾部市・舞鶴市・京都市右京区京北の7つのエリアの飲食店59店舗が参加し、店舗オリジナルのジビエメニューが提供されるグルメイベントです。
京都府のほぼ中央に位置し、豊かな森や里山の自然に囲まれた“森の京都エリア”には、数多くの野生鳥獣が生息しています。ですが、増えすぎた野生鳥獣は農山村に深刻な影響を及ぼすことから、鳥獣を食肉として有効活用することで被害対策や地域振興に貢献できる取り組みのひとつとして、毎年開催されています。

画像:photoAC
普段、スーパーなどではなかなか見かけることのないジビエ肉。一体どのようなお肉なのでしょうか。
自然の恵みと旨味がたっぷり詰まったジビエは、美味しさだけでなく、高い栄養価が魅力です。日本で代表的なイノシシ(猪)やシカ(鹿)の肉の特徴は以下の通り。
●イノシシ肉:ビタミンB群やコラーゲンが豊富に含まれており、ビタミンB群は疲労回復に効果的。コラーゲンは美容に適した成分です。
●シカ肉:豚肉の半分ほどのカロリーで脂肪が少なく鉄分が豊富。鉄分には貧血や冷え性を予防する働きがあります。
2025年度版・ジビエフェアの注目メニュー!
それでは、ここからKYOTO SIDE編集部セレクト!今年の「森の京都ジビエフェア」で注目の店舗とメニューをご紹介します。
気軽にジビエを味わえる串焼き
【亀岡市】KAMEOKA FOOD kitchen/鹿肉の串

画像提供:KAMEOKA FOOD kitchen
JR亀岡駅からすぐのところにある「KAMEOKA FOOD kitchen」。
店主自ら畑を耕して育てた亀岡野菜を主役に提供する野菜バルでは、素材の味を引き出すシンプルな調理法が特徴です。
「鹿肉の串」(440円)は、クセも少なくしっかり旨みを感じられるように焼き上げています。お手ごろ価格で気軽にいただけるのも嬉しいポイント。ビールや赤ワインなど、お酒にもぴったりです。
関西のソウルフードとシカのコラボ
【綾部市】いろはのい/シカ肉のお好み焼き

画像提供:いろはのい
「いろは焼き」や「あいうえお焼き」など、個性的なネーミングのメニューが並ぶお好み焼き店「いろはのい」。
細かく刻んだシカ肉とちくわ、こんにゃくを甘く煮て、ネギの上に乗せて焼き上げる「シカ肉のお好み焼き」(1,200円)は、臭みもなく食べやすく仕上げています。友人や家族と一緒に囲みながら食べるのも楽しそうです。
昔ながらの居酒屋でジビエのお刺身
【福知山市】食べ処飲み処 丹波茶屋/鹿肉の刺身風

画像提供:食べ処飲み処 丹波茶屋
1978(昭和53)年創業の「食べ処飲み処 丹波茶屋」では、定番のやっこやだし巻き玉子、馬刺しなど居酒屋ならではのメニューが揃います。
「鹿肉の刺身風」(1,200円)は、地元で捕れたシカ肉を低温調理して、お刺身のようにわさび醤油でいただく逸品。
お店はJR福知山駅北口から徒歩5分の立地にあるため、ふらっと訪れてみてはいかがでしょう。
イノシシの旨みが溶け込んだ山の恵みラーメン
【京都市右京区京北】ラーメン専門店 キャプテン/いのししラーメン

画像提供:ラーメン専門店 キャプテン
国道162号線の笠トンネルを抜けるとみえてくる「ラーメン専門店 キャプテン」では、イノシシをはじめ、さまざまなジビエのメニューがいただけます。
「いのししラーメン」(1,430円)は、脂の乗ったイノシシのチャーシューを鉢いっぱいに乗せた豪快なひと品。スープには脂と旨みが溶けだして贅沢な味わいに。+1品として、「いのしし餃子」や「いの鹿餃子」もありますよ。
体に優しい地産地消パン
【南丹市】天然酵母パンと自家焙煎コーヒー ぷっぷく堂/ミニピザ 猪肉のラグーソース

画像提供:天然酵母パンと自家焙煎コーヒー ぷっぷく堂
国産小麦や美山産の卵、牛乳などを使ったパンを販売する「天然酵母パンと自家焙煎コーヒー ぷっぷく堂」では、テイクアウトはもちろん、イートインもOK。
「ミニピザ 猪肉のラグーソース」(500円)はイノシシ肉をたっぷりの香味野菜とハーブ、スパイスと合わせてラグーソース(※)にした逸品です。
※切った肉や魚、野菜などを煮込んで作るソース。ラグー=煮込む。
囲炉裏を囲んでいただくボタン鍋
【京丹波町】民宿きむら/ボタン鍋コース

画像提供:民宿きむら
山菜やマツタケなど京丹波町の食材を使った料理を提供する「民宿きむら」では、店内に設置された囲炉裏を囲んで、風情ある雰囲気の中でジビエを味わえます。
「ボタン鍋コース」(7,700円)では、イノシシの背ロース(一人200g)を自家製の味噌出汁でいただくのがおすすめ。「ボタン鍋焼」(1万1,000円)では背・肩ロースを焼いた後に鍋も堪能できます。ちなみに、写真のようにお皿にイノシシ肉を盛り付けた様子が牡丹の花に似ていることから、イノシシ肉はボタンとも呼ばれています。
抽選で景品も当たる!いろいろなお店のジビエメニューを食べてみよう

画像提供:左から株式会社 談酒館、寒山拾得、京都府立須知高等学校食品科学科
お料理や買い物を満喫した後にも、お楽しみがありますよ。「森の京都 ジビエフェア」開催中に、食事をされた方や商品を購入された方にはカードが配布されます。そこに掲載されている二次元コードを読み取ってアンケートに回答すると、抽選で合計60名に「鹿肉の燻製(2袋)」「鹿肉味噌(1本)」「鹿ソーセージ(120g)」のいずれかが当たるチャンスがあります!
応募できるのは各店舗につき1回のみですが、開催期間は3か月あるので、ぜひ現地を訪れて、たくさんの店舗で個性あふれるジビエ料理を味わって応募してみてくださいね。
■■INFORMATION■■
第9回 森の京都 ジビエフェア
期間:2025年11月15日(土)〜2026年2月15日(日)
参加店舗:亀岡市・南丹市・京丹波町・福知山市・綾部市・舞鶴市・京都市右京区京北の計59店舗
問い合わせ:〈森の京都ジビエフェアについて〉
森の京都DMO(TEL 0771-22-9800)
〈亀岡市、南丹市、京丹波町内の参加店舗について〉
京都府南丹広域振興局 地域連携・振興部 企画・連携推進課(TEL 0771-24-8430)
〈福知山市、綾部市、舞鶴市内の参加店舗について〉
京都府中丹広域振興局 農林商工部 農商工連携・推進課(TEL 0773-62-2593)
※詳しい情報はホームページをチェックしてみてください
https://morinokyoto.jp/gibier2025/




