人気が定着した「サ活(サウナ活動のこと)」。サウナでじんわりとたくさんの汗をかいて、水風呂 、外気浴というサイクルを繰り返すことで交感神経と副交感神経が交互に働き、頭がスッキリ&リラックスできる、話題の「ととのう」が体感できるのだとか。
今回は水風呂の代わりに雪にダイブしたり、囲炉裏端でほっこりしたりと冬ならではのお楽しみがあるサウナをご紹介。いずれも貸し切りなのでプライベート感も味わえますよ。
入れば願い事が叶うかも⁉
【京丹波町】京丹波サウナ
黄色いポストと「サ」と書かれた暖簾が目印のこちらはフィンランド式サウナ付きの1日1組限定、一棟貸しの宿泊施設です。サウナ好きの鈴木さんご夫妻が2023年6月にオープン。キュートな建物に本格的なサウナがあると、すでにSNSなどで人気になっています。
「京丹波サウナ」があるのは京都縦貫道丹波ICから車で15分ほど。丹波ワインにもほど近い、自然豊かな場所に立つかわいいログハウスです。
部屋のインテリアはレトロポップなアメリカンヴィンテージ。古い映画のパンフレットやレコードなどが置かれ(聴くことも可能)、その素敵さにテンションがあがります。また室内にはワンちゃんルームもあり、愛犬と一緒に宿泊できるんですよ。
サウナに入る前に願い事を
こちらではサウナに入る前に素敵な決まりがあります。まず部屋に置いてある便箋に願い事を書き、表の黄色いポストに投函してから入浴するというもの。翌朝、もう一度サウナに入る人はポストからこの願い事を取り出し、サウナの特大薪ストーブにくべると蒸気と共に願い事が天に届くのだとか(翌日、入らない方は鈴木さんご夫妻が後日、ストーブで焚いてくれます)。ロマンチックですね。
サウナ室は焼杉で囲われ、座面はヒノキなので、木のとても良い香りに包まれます。背面は熱くなりにくいアバチという木を使い、もたれた時に熱ッ!(サウナあるある)となるのを軽減しています。また室内はほんのりとした灯りだけなので、静かに自分と向き合う時間が持てます。これはサウナ好きには嬉しいですね。
また、特大薪ストーブの周りには200kgの麦飯石が置かれています。麦飯石は熱されると遠赤外線を発し身体の内からじんわりと温めてくれるので、しんどさはないのにびっくりするくらいの汗が噴き出るんですって。これは楽しみ~。
もちろんロウリュウもできます。ロウリュウのアロマは鈴木さん夫妻が厳選したブラックフォレスト、ドライウッド、ユーカリ・キンモクセイなど6種類を用意。全部の香を試したいからと6回、サウナに入るという方もいるのだとか。
たっぷり汗をかいたら氷を浮かべた水風呂へ。この桶は職人の手作業による完全オーダーメイド。竹林を眺めながら、ほーっと深呼吸をすれば体がととのっていきます。
サ飯はBBQで
サウナと水風呂でととのったら、サ飯(サウナご飯のこと)にBBQを楽しむのはいかが。こちらには屋根付きの専用スペースがあり、のんびりとBBQを楽しむことができます。BBQセット一式は用意してありますが、食材や調味料、飲み物は自分で用意するスタイル。すぐ近くに道の駅やスーパーもあるので宿に来る前に購入していくのがおすすめです。
■■INFORMATION■■
京丹波サウナ
京都府船井郡京丹波町中台北垣内74-34
℡ 080-1293-3863
休 無休
時間:15:00(チェックイン)~11:00(チェックアウト)
サウナ利用時間:15:00〜20:00
料金:平日1万5000円(1人)/金~日曜日2万円(1人)
特別日(GW・お盆・年末年始) 2万5000円(1人)
※4名以上での利用で割引あり
※0〜3歳までは無料/4〜11歳は半額
予約はHPもしくはInstagramの予約フォームにて
築100年の古民家で、じんわり蒸される
【京丹後市】蒸-五箇サウナ-(むす ごかサウナ)
丹後半島の付け根にある日本最古の羽衣伝説がある磯砂山の麓。築100年を超えた茅葺屋根の古民家が「 “蒸-五箇サウナ-”」です。まるで田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たかのように、のんびりとした時間の中でサウナが楽しめます。
サウナは北欧の薪ストーブを使用。温度は80~90度に設定され、湿度があり、体の芯からじっくり温まるように設計されています。ストーブの薪は地元の木材屋さんで出た木の端や間伐材などが使われているそうで、全身で丹後の自然の恵みや豊かさを感じることができます。
サウナからの雪ダイブ
サウナでたっぷり汗をかいたら目の前の鱒留川へ入るのも良いですし、冬なら雪の上にダイブもできます。これぞ田舎サウナの醍醐味! 特に前日の晩に雪が降ると質の良いパウダースノーが積もり、ふかふかになるそうですよ。(各自の判断でお願いします)。
とはいえ、冷たい川や雪はちょっと…という方は、サウナ→直接外気だけでも十分、ととのうので大丈夫。汗をかいた後、磯砂山の空気、鱒留川(ますどめがわ)のマイナスイオンを体いっぱいに吸えば、リフレッシュできること間違いなしです。
ととのった体を囲炉裏で休める
サウナから川or雪ダイブを繰り返し、体がととのったら、サウナの隣にある暖室で休憩。囲炉裏の横で寝転がったり、地の食材を焼いて食べることもできますよ。
京丹後市の方はお得! 地域開放DAY
さらに毎週月曜日16:30~20:00は地域開放DAYに変身。京丹後市在住の方は500円、それ以外の方は1000円で、予約無しで入ることができます。(約1時間)
また、サウナから車で20分のところに提携ホテルKISSUIENがあり、こちらで宿泊するのも楽しそう(送迎あり)。ただし2024年3月までは改装工事のためお休み中。この期間はサウナのお隣にある「天女の里」の一棟貸しコテージへ宿泊するのもおすすめです。
■■INFORMATION■■
蒸 五箇サウナ
京都府京丹後市峰山町鱒留1648
℡080-8911-6752
休 火・水曜日
時間:第一部10:00~12:30 第二部13:00~15:30 第三部16:00~18:30
※月曜日のみ1部、2部の営業。ただし祝日の場合は第3部まであり
料金:4人まで 2.5時間貸し切り 追加は1名+3000円
平日 1万6000円
土・日曜、祝日 1万8000円
定休日:火曜、水曜日
美山の大自然に包まれて「ととのう」
南丹市 料理旅館きぐすりや
茅葺屋根群が美しい南丹市美山町。その鯖街道沿いに立つ「きぐすりや」は、明治時代より薬商を営んできた由緒ある家。後に鯖街道沿いという立地を活かし、宿を営むようになりました。
歴史ある、このお宿に1日1組貸し切りのテントサウナのプランができたのは2021年冬のこと。テントサウナとはフィンランド発祥のテント式サウナで、専用テントで薪ストーブを焚いて楽しむサウナです。最近人気になってきていますが、「きぐすりや」さんのテントサウナの醍醐味は、なんといっても大自然の中にテントを建てること。川のせせらぎや鳥の声を聴きながら、静かに汗を流せば、しだいに体が軽くなっていくのを感じられます。
もちろんストーブの上で温められたサウナストーンに水をかければロウリュも楽しめます。
テントサウナで発汗したら宿の前に流れる棚野川に入ってクールダウン。タイミングよく積雪していたら、ぜひ雪へダイブしてみてください。ぞんぶんに汗をかいた後に雪に飛び込めば気分はフィンランド! その後は、自然の音に耳を澄ませたり、空を眺めながら静かに外気浴をして「ととのう」を体感。
さらに岩風呂でリラックス
最後に裏山を借景に麦飯石のろ過水を沸かしたお宿自慢の岩風呂に入れば、もう気分爽快です。
「ととのった」後のサ飯はヘルシーに
体が、ととのったら、美味しい山の幸を楽しむのはいかがでしょう。「きぐすりや」では、地産地消をモットーに美山の旬の素材を活かした料理がいただけると評判。特に冬は低脂肪、高たんぱくで鉄分豊富な鹿肉を使った「ジビエ会席」6600円やイノシシ肉を使ったヘルシーな「ぼたん鍋」8800円(写真上)、また美山京地鶏がいただける「京地鶏のすき焼き」6050円(写真下)が人気です。ぜひ、予約をして味わってみてくださいね。
こちらの記事もどうぞ ↓ ↓ ↓
■■INFORMATION■■
料理旅館 きぐすりや
京都府南丹市美山町鶴ケ岡今安8-1
℡ 0771-76-0015
休 無休
時間:10:00(チェックイン)~17:00(チェックアウト)
料金:テント1万円
予約はHPもしくはTELにて
寒い日が続く時期は温泉も!京都府内の日帰り温泉の記事もお楽しみください▼