世界の文化が大阪・関西に集う「大阪・関西万博」も残すところあと2か月! この素敵な出会いを記念して、京都府内で世界の「美味しい旅」に行ってみませんか? 食を通じて、それぞれの国の新たな魅力を発見できますよ。
※記事中の情報・金額はすべて2025年8月時点・税込表記です。
本格ワインも楽しめる隠れ家的な「スペイン料理」レストラン
【福知山市】Armonía(アルモニーア)

画像提供:Armonía
大江山の麓。由良川から古民家が点在する田舎道を1キロ弱ほど進んだ先に立つ美しい古民家が、スペイン料理がいただける、ワイン屋陶芸ギャラリー音楽広場レストラン「アルモニーア」です。

画像提供:Armonía

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料理は全てコース(4,180円〜)仕立て。地元の食材をたくさん使った「前菜」や「スープ」、舞鶴の新鮮な海の幸を使った「カルパッチョ」、福知山市のお隣り、兵庫県丹波市の高見牧場で育った「神戸高見牛のステーキ」、海と山の幸がたっぷり入った「パエーリャ」など、この地ならではの食材を活かしたスペイン料理が堪能できます。

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店内にはワインショップが併設され、スペインやフランスはもちろん、日本も含めた世界中のワインをストック。購入したワインはレストランに持ち込んで料理と一緒にいただくこともできます。

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ところで、店名のアルモニーアとはスペイン語で「ハーモニー」を意味する言葉。店内はさまざまな芸術がミックスし、ハーモニーを奏でる場所でもあります。例えば、料理が映える器は全て併設のTom工房で、とむさん(奥様)が作陶したもの。予約をすれば陶芸体験をすることもできますし、かんてんさん(ご主人)による木工作品と共にギャラリーで展示販売もされています。
また時には音楽会も開催されますし、店内に並ぶ各国の楽器は手に取って音を出すこともできるんです。さらにお祝いの席など、リクエストをいただければ、かんてんさんと娘さん、息子さんによるお歌のプレゼントもあるそうですよ。なんて素敵な体験! ぜひ、地物の食材を使ったスペイン料理とオーナー一家のおもてなしを楽しんでくださいね。
■■INFORMATION■■
Armonía(アルモニーア)
京都府福知山市大江町南有路260
TEL0773-21-1963
営 11:00~23:00(前日までに要予約)
休 無休
多彩なスパイス使いを楽しむ ヘルシーな「シリア・アラブ料理」
【京田辺市】SAHARA MOON(サハラ ムーン)

画像提供:SAHARA MOON
京田辺市のJR大住駅から歩いて約5分。異国情緒ただようブルーの壁が印象的なこちらのお店は、シリアをはじめとしたアラブの本格料理が楽しめるエスニックレストランです。

画像提供:SAHARA MOON
インテリアもお店で使われる食器も全てドバイから取り寄せたもので、店内は異国情緒たっぷり。
シリア料理の特徴は野菜をたっぷり使うこと。そしてオリーブオイル、レモン、ニンニクに加え多彩なスパイスが使われたヘルシーな料理です。シリアから来たシェフが作る、こだわりの料理の中からいくつかご紹介しましょう。

画像提供:SAHARA MOON
こちらは「シャワルマ ムーン」(2,000円)。シャワルマは、ケバブに似た串焼き肉料理。薄切り肉をガーリックや果汁、数種のスパイスに漬け込んで下味を付け、層になるように重ねて串に刺して回転しながら焼き上げるもの。シリアのどのレストランでも食べられる馴染み深い料理です。お肉はチキンとラム肉2種類。もちろん付け合わせのポテトフライからピクルス、ニンニクソースまでシェフの手作りです。

画像提供:SAHARA MOON
「ミックスバーベキュー(MIX BBQ)」(3,000円)もシリアでよく食べられる一般的な炭火焼の肉料理。奥からラム肉のミンチにスパイスを混ぜて焼いた「ケバブ」、ラム肉をスパイスに漬け込んで焼いた「シュカフ」、チキンをスパイスに漬け込んで焼いた「シシタウーク」と3種類の肉料理が楽しめます。それにシリア風のパン、それに新鮮な野菜を使ったサラダ、玉ネギ、トマトが添えられています。

画像提供:SAHARA MOON
「野菜のピザ」(1,400円)。シリアはピザ生地が厚めなのが特徴なのだとか。シェフオリジナルのソースにチーズ、オリーブ、パプリカなど色とりどりの野菜がのったカラフルなピザです。
その他、Instagramにしか載っていない特別メニューもあるそうなので、訪れる前にぜひチェックしてみてくださいね。
■■INFORMATION■■
シリア・アラブ料理のお店 SAHARA MOON(月の砂漠)
京都府京田辺市大住池ノ谷58-1
TEL 050-8882-9799
営 11:00〜15:00、17:00〜22:00
休 月曜日
里山の可愛い一軒家で地産地消の「フレンチ」を
【南丹市】Le Jardin Pop(ル・ジャルダンポップ)

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
南丹市園部町の里山に立つこちらの建物は、日本の古民家ながら、まるでフランスの田舎町のような可愛らしい雰囲気を持つフランス料理店です。

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
店主自らリノベーションした建物は、太い梁を生かし、店内の壁は珪藻土、外壁は漆喰を塗るなど自然素材が使われ、窓から入ってくる光も柔らかく、とても居心地のよい空間が広がっています。

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
料理に使う野菜の多くは、車で15分ほど行った亀岡市の生産者の畑からの直接仕入れ。さらに、京都の丹波牛や京丹波高原豚など地元の食材が存分に使われているので、近隣だけでなく、大阪や兵庫など遠方から来る方が多いというのもうなずけます。

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
料理はランチ、ディナー共にコース制。
ランチ(3,200円)ではスープ以外の前菜、メイン、デザートメニューを常に各5種類後前用意。その中から好きな料理を自由に選んで組み合わせるプリフィックスのスタイル。
例えば前菜に「京丹波高原豚のパテ・ド・カンパーニュ」(写真左)、メインに「鶏の香草焼き」(写真右)を選ぶのも良いですし…

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
プラス600円すれば、「丹波牛のロティ」を選ぶことも可能です。そしてどの料理も野菜や果物がたっぷり使われ、季節を感じることができるのも嬉しいところ。

画像提供:Cafe-Le-Jardin-Pop
最後はデザート。こちらの画像は「タルトタタン」。もちろんデザートやパンもすべて自家製なので、添加物は含まれていません。
ディナーは「おまかせコース」(5,500円)のみ。フランスの田舎町を思わせる素敵な古民家で美しいフランス料理をいただきに行きませんか。
■■INFORMATION■■
Le Jardin Pop(ル・ジャルダンポップ)
京都府南丹市園部町埴生小山54
TEL:0771-65-0489
営 11:30~13:00 L.O.、18:00〜(前日までに要予約)
休 月・火曜日(祝日の場合は営業)
世界三大料理のひとつ「トルコ料理」を堪能
【京都市】イスタンブール・サライ

画像提供:イスタンブール・サライ
アジアとヨーロッパの文化が混ざり合った世界三大料理ひとつ「トルコ料理」。トルコ人シェフによる、オスマン宮廷料理の流れを受け継いだ本格トルコ料理がいただける専門店が「イスタンブール・サライ」です。
コース(3,150円~)もありますが、一品料理も多彩なので、その中からぜひ味わっていただきたい料理を何品かご紹介しましょう。

画像提供:イスタンブール・サライ
まず、メゼ(前菜)からは、彩も美しい「カルシュク メゼ」(1,950円)を。自家製ヨーグルトの白、野菜をピリ辛ペーストにした赤、フムス(ひよこ豆のペースト)の黄色など、5色の料理が盛られています。焼き立ての自家製トルコパン「エキメッキ」にと共にいただくのもおすすめ。

画像提供:イスタンブール・サライ
続いては「イマム バユルドゥ」(980円)。訳すと「お坊さんが気絶するくらいおいしい」という意味なのだとか! 揚げたナスの中に炒めたトマト、玉ネギ、ピーマン、ニンニクなどを詰めてオーブンで焼いたもの。冷たく冷やしていただきます。

画像提供:イスタンブール・サライ
メインは「マントゥ(トルコ風水餃子の自家製ヨーグルトがけ)」なんていかがでしょう。アジア各地に餃子や饅頭はありますが、トルコにもあるとは驚きです。
トルコではヨーグルトはデザートとして食べるのではなく、このように料理に使われるのだとか。
「トルコのヨーグルトは酸味があって料理と相性がいいんですよ」とオーナーのカヤ・シャハップさん。

画像提供:イスタンブール・サライ
最後はお馴染みのケバブ。ケバブは肉・野菜・魚を串に刺して炭火で焼いた料理のこと。中でもトルコ南部の町・アダナの名物料理「アダナケバブ」(1,650円)はラム肉のミンチを焼いたもので、ピリッと効かせたスパイスが絶品です。
最後に「トルココーヒー」(450円)とトルコ風ライスプディングのオーブン焼き「スゥトゥラッチ」(550円)をいただけば、お腹一杯になり大満足です。
■■INFORMATION■■
イスタンブール・サライ
京都市中京区河原町三条上ル恵比須町534-28 松木ビル3F
TEL 075-213-2995
営 平日17:30~22:00 土・日曜、祝日 12:00~15:00、 17:30~22:00
休 不定休
京都の人々に愛されてきた繊細な「インド料理」を味わう
【京都市】ムガール

画像提供:ムガール
名割烹やレストランが立ち並ぶ木屋町通に立つこちらのお店は、1987年創業のインド料理店。インドの宮殿のような落ち着いた店内で、インド人の料理人が作る洗練された料理がいただけるとあり、京都の人々に愛されてきたレストランです。
メニューは「タンドリーチキン」や「シークカバブ(羊肉で作るスパイシーなインド風ソーセージ)」に多彩なカレーがいただけますが、ぜひ味わってほしいのが、「ビリヤニ」。
ビリヤニはスパイス、サフラン、フレッシュハーブなどを贅沢に使い、具に肉や魚、野菜を加えた炊き込みご飯のこと。作り方はさまざまあるそうですが、ムガールのビリヤニはダムスタイル。鍋の蓋の周りにロティとよばれるインドのパンを張り付けて密閉状態を作り、中の水分が逃げない用にして蒸し上げます。テーブルには蓋をしたままで届けられ…
目の前でスタッフが蓋を開けてくれると、湯気と共にふわ~っと良い香りが鼻腔をくすぐります。
「そう。ビリヤニは香りが命なんです。ですから密閉することで香りを逃さない役目もあるんですよ」とオーナーの平田さん。
こちらのビリヤニは1鍋2~3人で「ベジタブル」(2,450円)、「チキン」(2,650円)、「マトン」(2,750円)の3種類。いずれもライタと呼ばれる、スパイスと刻んだ生野菜が入った自家製ヨーグルトのミニ版が付いています。ライタは、そのまま食べてもいいですし、ビリヤニにかけるのも美味。

画像提供:ムガール
ビリヤニは注文してから20〜30分かかるので、最初にオーダーするのがおすすめ。待っている間に前菜として、クリスピーに揚げたパンに甘酸っぱいジュースを流して一口でいただく「パニ・プーリ」(770円)をいただき…

画像提供:ムガール
メインに赤ワインと相性バツグンの「ラム・ローガン・ジョシュ(骨付き子羊スネ肉のカリー)」(2,300円)を楽しみ、〆にビリヤニを食べるというのも良いですよ。

画像提供:ムガール
また、お得なランチも数種類あり、一番人気はカレー4種類にチキンティッカ、フィッシュティッカ、タンドーリプラウンなどが付く「ザ・フルターリー(ノンベジタリアン)」(2,530円)。
食後にはぜひマサラチャイを味わってください。
■■INFORMATION■■
ムガール
京都府京都市中京区木屋町通御池上ル アイル竹島ビル2F
TEL 75-241-3777
営 12:00~14:30L.O.、17:00~21:00L.O.
休 火曜日