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知って納得!オトナ女子の教養講座♡日本の伝統文様に注目!

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かわいい〜!と思って買ったあの小物の柄。
その柄、その文様にも、実は、ちゃ〜んとした名前と意味があるって知ってました〜?
今回は、お慶びの席や、お祝いごとにふさわしい吉祥文様(きっしょうもんよう)や有職文様など縁起のいい日本古来の伝統文様についてご紹介します。
結婚式、出産、お誕生日などのプレゼントにもオススメの文様もあるので覚えておくといいかもしれませんね。
その柄の名称と意味を知ることで、身につけた時の気分もアップ!さらに運気もアップするかも!?
センスだけでなく知識も備えた、素敵な「オトナ女子」にクラスアップしましょ♪

スクスク育ち、魔除けにもなる!
「麻の葉」

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麻の葉文様とは、六弁花形をつないだ幾何学文様で、平安時代から仏像の装飾などにも使われていた柄です。その形を麻の葉に見立てて「麻の葉」と呼ばれるようになり、用途の広い文様として今なお親しまれています。丈夫で成長が速く、まっすぐ育つ麻にあやかり、赤ちゃんの産着や子ども服などにもよく用いられています。スクスク元気に育って欲しいという親の願いや魔除けの意味も込められているのだとか。出産祝いに産着やおくるみをプレゼントしたり、常に身に付けたり、持ち歩く小物の柄に取り入れるのもオススメ!

 

永遠の幸せ、平和を願う
「青海波(せいがいは)」

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同心円を交互に重ね合わせた形を波に見立てた幾何学模様。「青海波」とは、雅楽の舞曲のタイトルで、それを舞う時の衣装に施されていた柄から名付けられたと言われています。古代ペルシャが起源とされていて、シルクルードを通り、中国から日本に渡って来たのだとか。大海原に絶えず繰り返される穏やかな波を表し、平穏な暮らしがいつまでも続くようにとの願いが込められた縁起のいい柄です。主に和服などの衣料に用いられます。結婚式などお祝いの席におよばれした際の着物、帯、小物などに取り入れるとイイですね♪

 

不老長寿の象徴、お誕生日にピッタリ♪
「亀甲」

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その字のごとく、亀の甲羅の形に由来する六角形の幾何学模様を六方向に繋いだ文様。起源はかなり古く、西アジアの紀元前のレリーフにも見られる模様なのだとか。日本では正倉院御物にも使われていて、おめでたい柄として平安時代には有職文様として定着したとされています。昔から亀は長寿の象徴とされていることから、とても愛されてきた文様で、お誕生日プレゼントやパーティーにピッタリの文様です。また、亀甲文様には、お花の花弁をあしらった花菱亀甲など派生文様が沢山あります。紋章にも多く使われていて、出雲大社の紋も亀甲(花菱)文様です。

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円満な関係、人とのご縁を表現
「七宝」

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同じ大きさの円を1/4ずつ重ねて繋いでいく文様で、輪違い文様ともいいます。七宝を繋いだ七宝繋ぎが主流。「七宝」とはもともと仏教の教典に出て来る用語で、とても貴重な七種の宝(金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・めのう・しゃこ)のことを意味しています。円形がずーっと連鎖し繋がることから、円満、調和、ご縁、無限の子孫繁栄などの願いが込められています。また、人のご縁や繋がりは、七宝と同じくらい価値があるということを表している柄とも言われています。結婚のお祝いや、初めてお目にかかる方へのご挨拶などの場にふさわしい文様と言えるでしょう。こちらも七宝文様から派生した花菱七宝などの派生文様があり、華やかな印象の文様といえるでしょう。

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「出戻らない」意から嫁入り支度に◎
「矢絣」

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矢絣(やがすり)とは、矢羽(やばね)を図案化した文様のこと。和服の柄や千代紙の柄として使用されることが多く、特に紫色の矢絣の着物は歌舞伎や時代劇の腰元の衣装によく使用されています。日本では非常に古くから使われている文様で、本来は矢羽模様の絣を指していたことから矢絣と呼ばれるように。「射た矢は戻ってこないことから、結婚の際に矢絣の着物を持たせると出戻ってこないといわれるようになり、縁起柄とされるようになりました。また、破魔矢(はまや)」というように、魔を祓うという意味も。大学の卒業式などに着用する袴に合わせる着物の柄としても人気です。

 

 

協力:長崎巌(共立女子大学 教授)

 

 

伝統文様グッズをご紹介!

それぞれの文様の意味はわかりましたよね?
あ!私、この文様の小物持ってる!今度、あの着物着てみよ〜!などと、
色んな想いを巡らせている方もいるかもしれませんね。
ここでは、先ほど紹介したような伝統文様がどんなものに使われているのか?を
一例としてご紹介したいと思います。
皆さんも、出かけた先のお店やお家で伝統文様グッズを探してみて下さいね♪

手軽に使えて、プレゼントにもオススメ!

■風呂敷

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京都府北部の丹後地方で生産される高級絹織物・丹後ちりめんで作られた麻の葉文様をアレンジした柄の風呂敷。モノを持ち運ぶのに便利なだけでなく、今や包み方、結び方次第でおしゃれバッグや、プレゼントのラッピングなどにも活用されている風呂敷。麻の葉柄なら出産のお祝いや、常日頃から持ち歩いて魔除けのお守り代わりにするのもGOOD。
丹後ちりめん絹風呂敷「麻柄」 4320円(約45cm×47cm 桐箱入り)

商品についてのお問合せは・・・
mashu
電話:075-641-0606

http://www.mashu-kyoto.com/

 

 

和服コーディネートのアクセントに!

■刺繍半襟

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京都丹後産の一巾塩瀬を刺繍下の半襟に使用した、清楚で凛とした印象の刺繍半襟。七宝文様をデフォルメした幾何学模様が美しく刺繍されています。このように、伝統文様をデフォルメしたり、アレンジを加えた独自の柄が施された商品も多く存在します。刺繍半襟は和服姿の襟元に華やかさを添える、おしゃれグッズ。コーディネート次第で着物はもちろん、お顔までもがグ〜ンと映えますよ♪
刺繍半襟「七宝菊」 1万6200円

商品についてのお問合せは・・・
えり正
住所:京都市中京区寺町四条上ル
電話:075-221-2655

http://www.erisho.com/

 

中野里美

中野里美

着付け師の資格をもっていることから、ライター業の傍ら、着付け指導や、イベント時の着付けなども行っています。幼い頃から着物を着るのが好きで、着付けのお仲間たちと着物で毎シーズンお出かけしています。伝統文様は個人的にも大好きで、麻の葉文様の着物も元々よく着ていたんですが、その意味を知ってからは、以前にも増してよく着るようになりました。昔ながらの文様のものを、その意味を理解して身につける。たしなみのある「大人のいい女」になった気がしますよね♪

 

 

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