
養生とは、健康を大切にし、心身を良好な状態に保つための行動や心掛けを指す言葉。東洋医学・漢方の世界での考え方です。病気になる前の段階で体を整えて、健康を維持するための知恵と言われています。寒さが増す季節になる前に、京都府内のさまざまなスポットで、体に良い習慣づくりをしませんか。
最初に「養生」のための雑学

夏から秋への移り変わりで、女性だけでなく男性も意外と多いのが「寒さから体調が悪くなる」ということ。気温の変化や寒さによって自律神経が乱れることで、血行不良による免疫力の低下などさまざまなことが考えられます。

では、どうすればいいのか?体を温めればいいのか?それとも運動をすればいいのか?それは人それぞれで違うので、まずは「自分の体を知ること」が大切ですが、なかなか自分ではわからないもの。効率的に知るための一つとして、健康コミュニケーションプラットフォーム「YOMOGI+(ヨモギプラス)」を使ってみましょう。

「YOMOGI+」は、東洋医学の未病の概念をベースに、日々の体調や生活習慣を見える化して、それぞれの人に合わせて養生アドバイスを提供する健康管理アプリ。まずは、問いに対して答えていく診断をします。舌の色やしゃがみ込みの状態など全12問(目安時間10分程度)の「ここから診断」に答えると分析されて、自分のタイプがわかります。

監修をされている、明治国際医療大学鍼灸学部 学部長・教授の伊藤和憲先生に「YOMOGI+」の使い方のポイント、これからの季節の養生に大切なことをお聞きしました。
―「YOMOGI+」を使う際のポイントを教えてください。
「YOMOGI+」は、健康と病気の間にある「未病」の状態を確認し、日頃は気付きにくい心身の変化を知るためのアプリです。体調の変化を継続的に振り返るため、症状がないときでも、月に1回程度を目安に測定することをおすすめします。
― これからの季節を健やかに過ごすコツを教えてください。
秋は気候が穏やかで、体を動かすのに適した季節です。紅葉狩りやハイキング、散歩などを楽しみながら、無理のない範囲で運動することをおすすめします。適度な運動は、体力や筋力、バランス能力の維持に役立ち、心身の調子を整えることにもつながります。感染症が増え、活動量も減りやすい冬に備えて、秋のうちから規則正しい生活と運動習慣を整えておきましょう。
※「YOMOGI+」:https://good-health-comms.jp/
※ https://yojyonet.co.jp/
【お立ち寄りスポット】
『第43回全国都市緑化フェア in 京都丹波』9月18日(金)~11月8日(日)
https://kyototamba-fair.jp/
体に良い習慣づくりのためのあれこれ
美山産のヒノキ材を使う発酵温浴=酵素風呂で温活
【南丹市】発酵人間 京都美山本店

[美山かやぶきの里]から車で約20分のところにある[発酵人間 京都美山本店]。発酵温浴とは、いわゆる酵素風呂のこと。お湯とは違い、ヒノキ材や米ぬかを人に有用な微生物が分解した発酵熱で体を温めます。こちらでは、地元産ヒノキ材から出たおがくずと地元農家からの米ぬかを使い、行き届いた管理により質の高い酵素風呂を体験できるといいます。

微生物の発酵熱によって、内臓から体を温め、腸内細菌や常在菌を整え健康を支えるという発酵温浴。一説には、酵素入浴20分でマラソン2時間分の汗が出ると言われており、血行促進による冷え性や凝り性の改善、リラクゼーションのほか、免疫力や基礎代謝Up、それに美肌向上にもつながるとか。

発酵温浴の時間は、約20分。全身浴と半身浴ができます。スタンダードコースは、ウエルカム発酵ドリンク、発酵パック、ミネラル梅酢ドリンクなどが付いて11,000円です。入浴着やタオルも用意されています。美山の美しい風景を眺めながらの発酵外気浴もできて、忙しい中で半日時間が空く日など、まずはLNEで予約をして訪れると良いかもしれません。
■■INFORMATION■■
発酵人間 京都美山本店
電話:090-3234-8580
場所:京都府南丹市美山町大野文字がい地5-2
時間:9:00~19:00(最終受付/17:00)
※完全予約制/予約枠9:00~、11:00~、13:00~、15:00~、17:00~
休み:月・火曜、他不定休有
https://hakkouningen.co.jp/
美山の自然に抱かれて東洋医学で体を整える
【南丹市】森の鍼灸院 美山里山舎

2000年以上前の古代中国で誕生した、東洋医学の一分野「鍼灸治療」。血流が良くなることで痛みやコリが和らいだり、神経に働きかけて痛みが軽く感じられたり。また、自律神経に作用して全身が整う、自然治癒力を引き出すといった、予防療法や健康維持の療法と呼ばれています。世界保健機関(WHO)においても鍼治療の有効性が認められているそうです。

[森の鍼灸院]では、国家試験を取得した、大学院博士卒の鍼灸師が1人ひとりに合うように治療。使うのは、太さ0.16mmというかなり細い鍼です。自然に抱かれるような空間の美山里山舎は、毎週土曜日のみ完全事前予約制(60分4,500円/全身治療コース)で開院しています。肩の力が抜ける美山の風景を楽しみながらの養生は、他とは違う作用もありそうです。

また、体調管理アプリ「YOMOGI+」と連携した「養生茶」も販売されています。レモンバーベナ・カモミール・バラ・セイヨウシナノキ・桂皮・柿の葉・たんぽぽ葉などのブレンド茶です。
[森の鍼灸院]は、美山里山舎だけでなく、京都市下京区の梅小路公園近くに[京都下京町家院]があります。いずれも、予約をしていきましょう。
■■INFORMATION■■
森の鍼灸院 美山里山舎
電話:090-8366-6385
場所:京都府南丹市美山町島朴ノ木8
時間:土曜のみ11:00~17:00
休み:日曜~金曜
https://morinoshinkyuin.com/
飲んで食べて寛げる養生茶カフェ
【京都市】飲 京都小川生薬 CAFÉ

昨年、100周年を迎えた[小川生薬]が手掛けている、複合施設[京都小川生薬]。1Fにあるカフェは、生薬を長く取り扱ってきた会社ならではの高品質な生薬を用いたお茶やお菓子、ランチなどが楽しめると人気です。

食事メニューは、日本古来の生薬を中心に100種類を厳選配合したという「薬膳スープカレー」1,480円に注目を。100種類の生薬が書かれたミニリーフレット付きで、QRコードを読み込むと、「油橄欖(ゆかんらん)は、実はオリーブ」など、生薬の豆知識が得られて、食事の前後まで含めて一つの養生体験ができると人気です。

薬膳スープカレーには、健康茶1種がペアリングで付いてきますが、そもそも[飲 京都小川生薬 CAFÉ]では、さまざまなお茶の販売があります。種類が多いので自分の体調などを考えながら、ゆっくり選びましょう。カフェでは、10種類の健康茶飲み比べもできますよ。
■■INFORMATION■■
飲 京都小川生薬 CAFÉ
電話:075-606-5565
場所:京都府京都市中京区油小路通押小路上ル二条油小路町272
時間:10:00~17:00(LO/16:30)
休み:不定休
https://www.instagram.com/kyoto_ogawasyouyaku/
日本の食文化に欠かせない発酵食品「麹」の店
【舞鶴市】大阪屋こうじ店 舞鶴本店

最近は、腸内環境を整えるといった健康志向から、塩麹や醤油麹といった調味料が定着し、麹パワーが注目されています。そもそも「麹」は、麹菌を米や麦、大豆などに付着させて培養させたもの。その「生麹」をはじめ、味噌や麹の加工品などを販売しているのが[大阪屋こうじ店]です。歴史は古く、寛永年間に大阪から京都の舞鶴に移り住み、現在のれんを守るのは18代目です。

これからの季節は手軽な「甘酒」がおすすめ。「甘酒の素」(400g約8人前)1,000円は、約2倍の熱湯で薄めるだけで美味しく味わえます。添加物・火入れなしの酵素が生きている生甘酒で、砂糖不使用、国産米麹の甘さがあります。酒粕を使う甘酒ではないので、年齢層問わず楽しめますよ。また、生甘酒をたっぷり使う「甘酒フィナンシェ」(7個入)570円などのスイーツも揃います。

京都市内にある支店[三条神宮道店]には、販売だけでなくカフェスペース[糀屋cafe]があります。定番の甘酒660円から、甘酒にブルーベリーと豆乳を加えたスムージーのベリービューティフル990円といったアレンジドリンク、甘酒で食べる手づくりの杏仁豆腐637円などのスイーツも。いずれも麹を使う甘酒を使うからこそ、滋味深く食養生のひとつとして味わいたいメニューです。
■■INFORMATION■■
大阪屋こうじ店 舞鶴本店
電話:0773-75-0550
場所:京都府舞鶴市堀上68
時間:9:00~18:00
休み:日曜、祝日
大阪屋こうじ店 三条神宮道店
電話:075-754-0250
場所:京都府京都市東山区三条通神宮道東入中之町181
時間:11:00~17:00(カフェLO/16:00)
休み:月曜(祝日の場合は営業)
https://www.namakouji.com/
富士酢でおなじみ!米作りから始める究極のお酢
【宮津市】飯尾醸造

1893(明治26)年創業、現当主の5代目が守る伝統製法は、米作りから自社で手掛け、清酒を造った後、自然にお酢に変わる約100日の静置発酵を経て、長期熟成。およそ2年をかけて、お酢を造る老舗です。「おいしくて安心して味わえるお酢」という思いは、原料となる、農薬不使用の米づくりからも知ることができます。

調味料として使う、定番の「純米富士酢」(360ml)756円、お酢の大吟醸と呼ばれている「富士酢プレミアム」(360ml)1,512円、酢酸菌の入った「にごり酢富士酢プレミアム」(360ml)2,160円のほか、飲む酢もあります。その一つ、そのまま水や炭酸水で割って飲める「紅芋酢」(120ml)864円は、抗酸化物質・ポリフェノールの一種アントシアニンを含む健康酢です。

宮津へお出かけするなら、ぜひ「蔵見学」もしましょう。「富士酢」ができるまでの米作りから酒造り、酢造りに至るまでの工程を、お酢蔵を見学しながら知ることができます。
見学後には、お酢の試飲も楽しめます。例えば、契約農家の高齢化と後継者不足から、農家の田んぼを借り受け、蔵人自ら棚田で米を作っている、なんてお話も聞くことができます。
■■INFORMATION■■
飯尾醸造
電話:0772-25-0015
場所:京都府宮津市小田宿野373
時間:9:00~17:00
休み:土・日曜、祝日
※蔵見学は、平日(月~金曜)の10:00~、13:00~、15:00~の3回
所要時間/1時間半程度
料金/一人2,200円
事前予約要・詳細は公式Webサイトまで
https://iio-jozo.co.jp/
京都・丹波のテロワールを生かしたワイン
【京丹波町】丹波ワイン

「食文化と相乗するワイン造りを」と、1979(昭和54)年に創業。昼と夜の気温差が大きく、ブドウ栽培に適した京丹波町ならではのシャルドネなど収穫したブドウを使い、和食に合うやわらかさの中に一本の芯があるワインを造っています。ワイナリーの敷地内には、レストラン(要予約)やショップなどがあります。

国内外で多数の受賞歴を誇る「鳥居野」「てぐみ」など、多種ありますが、10月9日(金)に、2026年のヌーボーが発売になりました。西日本では日照が十分で、さっぱりとした甘さと切れのある酸味のバランスの取れたワインに仕上がっています。丹波ワインヌーボー2026(白・赤)各1,430円、にごり NIGORI2026(白・赤)各1,540円

秋は、ワイナリーツアーも人気です。ブドウ畑やワイナリーの見学に、ワイン3種のテイスティングができますよ。
ワイナリーのある豊田は以前豊田村と呼ばれ、別称「紅村」と言われていました。村全体が夕方には紅く染まることから名付けられたなどの諸説がありますが、非常に夕日が美しい場所といわれています。お出かけは、午後からにするのも良さそうです。
■■INFORMATION■■
丹波ワイン
電話:0771-82-2003(ショップ)
場所:京都府船井郡京丹波町豊田鳥居野96
時間:10:00~17:00
休み:木曜、他不定休有(9~12月は無休)
※ワイナリーツアーは、土・日曜、祝日の10:30〜、14:00~の2回
所要時間/50分程度
料金/一人1,800円(テイスティングなしは800円)
詳細は公式Webサイトをチェック
https://www.tambawine.co.jp/




