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ノスタルジック伊根探訪・後編〜抜群ロケーションの最旬伊根グルメ〜

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4月半ばよりスタートした、天橋立・伊根ライナー。京都駅から乗換なしの直通バスで伊根まで行って遊んで帰って来れる、手軽で便利な日帰りの伊根旅が可能になりました^^
後編では、新しく出来た観光交流施設「舟屋日和」と、ここでしか食べられない最旬グルメ&観光情報をご紹介。帰りのバスの時間まで、伊根をたっぷり満喫してきました!

 直通ライナーに乗って現地へ、海上タクシーでの伊根周遊の前編はこちら↓

www.kyotoside.jp

 

舟屋の町並みを再現した新しい観光スポット「舟屋日和」!

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海上タクシーで舟屋めぐりを楽しんだあと、船で送ってもらったのは、この4月から新たに伊根にオープンした観光交流施設「舟屋日和(ふなやびより)」です。
外観は、この町の特徴である舟屋と主屋(おもや)という関係、舟屋の町並みを再現しています。
※伊根ライナーのバス停から歩いても10〜15分くらいのところにあります。

 

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伊根を訪れる人に、この町の魅力や過ごし方を伝えたい…“立ち寄りどころ”のひとつとしての機能が揃った施設です。
飲食店が2店舗、そして、伊根の情報が集まる無人案内所やマルシェ&期間限定ショップが入るフリースペース、アクティビティ用のレクチャールームなど、そしてお祭りに使う祭礼船置き場も完備(※現時点では飲食店2店舗のみ展開しています。)。香ばしい匂いがするなぁと思ったら、美味しそうなカレイの干物も発見!キッチンを備えたフリースペースもあり、干物作り体験などもできるそうです。
Wi-Fiも繋がるそうなので、情報収集にもぴったりの場所ですね^^
※祭礼船は、今年の伊根祭り(7月下旬)よりこちらの置き場に入るそうで、現在はまだ祭礼船は置いてありません。

 “日本一、海に一番近い鮨割烹”で絶品ランチはいかが?

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だいぶお腹もすいてきたので、お待ちかねのランチタイムへ!
伊根町観光協会の吉田さんイチオシが、ここ舟屋日和にある「鮨割烹 海宮(わだつみ)」のお昼のランチコース“わだつみ寿司御膳”(税込3240円)!
1Fのカウンター席では、伊根湾を望む絶景に加えて和食料理人さん達の鮮やかな調理風景も楽しめます。ランチはこの1コースのみとのことで、早速、頂くことにしました!

 

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わだつみ寿司御膳は、本日のお魚(焼き魚か煮魚)、お造り、小鉢、汁物、茶碗蒸し、そして握り寿司という贅沢&ボリュームたっぷりなランチコース!
伊根で採れた新鮮な魚介類、茶碗蒸しに使用する玉子や山菜なども伊根産という、地元食材にこだわりを持ったお料理です。
カレイは、外で見かけたあの美味しそうな干物でした!完全に…というよりは、ちょうどよい具合に干してあるため、旨味が凝縮されつつもみずみずしさは保って絶妙なお味!
小鉢は、フグの白子豆腐です。産卵期を迎えて柔らかくなったものを、煮溶かして固めたものだそうで、まったりとした上品な口溶けでこちらもまた美味!

 

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本日のお造りも、採れたてでキラキラした旬な鮮魚ばかり。海老がプリップリでとっても甘かったです!ついつい顔もほころんでしまう贅沢な味ですね^^
伊根には、魚屋さんがありません。その日に水揚げされた魚介類を、料理人さんが自ら仕入れて来られるそうです。自然が相手なので、その日の漁で採れるものによって内容が変わるそう。来るたびに、違うネタが提供されるのはちょっと楽しみですね。

 

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モリモリと焼き魚や茶碗蒸しなどを頂いた後に、お寿司が出てきます。海の幸をこれでもか!というほど堪能できて、お腹も心も大満足!
海宮には、お料理に合う伊根の地酒も豊富に揃っています。丹後地ビール「マイスター」や、冷酒「舟屋の里」などが、お魚料理にとってもよく合うそうですよ。
地酒と一緒に楽しむ伊根ランチ、まさに至福の時ですね。
これだけのお料理を出す海宮は、やはり大人気。事前予約していくのがオススメです。

海を眺めながらの抜群ロケーションで優雅なカフェタイム

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舟屋日和にもう1軒ある飲食店が「INE CAFE(イネカフェ)」です。
1階に20席、2階が47席ある広々とした空間でゆっくりと、伊根湾と舟屋の絶景パノラマを眺めながらお食事(伊根定食:数量限定、税込2160円)やスイーツ&コーヒーを頂くことが出来ます。

 

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 INE CAFEの魅力は、大阪のグランフロントで修業された伊根出身のパティシエさんが毎朝焼き上げる上質なスイーツ。ベイクドチーズケーキやガトーショコラも人気ですが、イチオシは伊根地元の酒蔵・向井酒造の酒粕を使ったパウンドケーキ(単品・税込540円)。
洋菓子と日本酒という異色のコラボですが、これが思った以上に合うんです!
※コーヒー(540円)をオーダーすると1080円ですが、セットメニューではない点にご留意ください。

 

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美容効果があるとして最近女子から大注目の酒粕。ふわっとしながらも、口に含むとしっとりとした食感のパウンドケーキからは、しっかりと日本酒の風味を感じられました。
まさに、ここでしか食べられない味ですね。
INE CAFEはお食事後のデザートにも良し、ちょっとした散策後の休憩でも良し、コーヒー1杯で海を眺めながらゆっくりされる方が多いという居心地の良い空間です。

どこか懐かしい舟屋の町並みをノンビリ散策♪

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お腹もはちきれんばかりとなり、少々散策がてら周辺を歩いてみました。
多くの場合、海側が舟屋で、山側が主屋。道路を挟んで立っており、この2つが1セットです。
昔ながらの町並みが残っており、とても静か。まるで時間が止まっているかのように感じます。

 

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舟屋に隣接して建つ土蔵の妻部には、このような鏝絵(こてえ)が多く見られるのも、伊根の町並みの特徴です。鏝絵とは、左官職人がコテを使って描くレリーフ状の絵で、家々によって趣向を凝らした鏝絵が見られるのも町巡りの醍醐味のひとつ。縁起の良い文字や鶴亀の絵、七福神や花鳥風月など、なかなか他所では見られない鏝絵の文化をぜひチェックしてみてくださいね。

 

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とにかくフォトジェニックな町・伊根。
穏やかで澄んだ美しい海、緑の山々と島に囲まれた、自然豊かな景勝地。
海に寄り添い、海とともに生きる人々の生き方を感じられる特別な場所だと感じました。

海風漂う老舗酒蔵で試飲と、お土産はオンリーワンの地酒♪

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この旅の最後に訪れたのは、創業260年の歴史を持つ老舗酒造、向井酒造さん。
先程のパウンドケーキの酒粕を作られている酒造さんですね。
地酒の試飲とお土産の購入が目的でしたが、実はここ、知る人ぞ知る世界的に有名な酒造なのです!^^

 

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この酒造の名を高めた有名な地酒が、日本のコメの起源とも言われる赤米(古代米)を仕込んだ「伊根満開」。この蔵の女性杜氏である向井久仁子さんが造られたお酒です。
“世界一予約の取れないレストラン”として名高い「ノーマ」がこの伊根満開を採用し、世界中の美食家の目に止まることとなりました。現在、世界七カ国に、向井酒造のお酒は出荷されています。ちょうど取材時は伊根満開を作られている真っ最中で、特別に仕込み蔵へと入らせていただきました。海のすぐそばに建つ仕込み蔵は“日本一海に近い蔵”と呼ばれています。海風が運んでくる塩分は、酵母の栄養素のひとつになっているそうですよ。

 

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山側にあるお店で、「伊根満開」を試飲させてもらいました。とても爽やかで、果実味を感じるフルーティーな味わい!日本酒というより、ワインに近い感覚です。色味や味わいから“古代のロゼワイン”とも称されているそうですよ。冷やしても美味しいですが、酒造さんのオススメは熱燗で。ホットワインのような味わいになるそうです。その飲み方も凄く美味しそう…ワインと日本酒好きにはたまらないお酒だと思いました!

 

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向井酒造の人気のヒミツは、お酒のみに非ず。この浮き桟橋にもあります。
お店で買ったお酒と、同時に購入できる伊根の簡単なおつまみ(缶詰やさばへしこなど)をこの浮き桟橋で飲んだりつまんだりすることができるのです!(お酒の出荷中は利用不可。GW明けくらいから利用可能)
この光景は、川床ならぬ、まるで海床。訪れるお客さんにゆっくり過ごしてもらうため、久仁子さんが作ったものです。海からもお酒を買いに来れる、ということで、ヨット、ボート、シーカヤックをやる人たちが海からたくさん訪れるそうですよ。世界一周旅行中の冒険野郎たちの憩いの場にもなっているそうです^^
もちろん海上タクシーも利用可能ですよ。

最後まで楽しい、日帰りバス旅

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時刻は15時30分。そろそろ帰りのバスに乗車する時間帯です。お土産の地酒も買って、バタバタと走って伊根浦公園のバス発着所へ。
15時36分、帰りの伊根ライナーが出発、最後の最後ギリギリのところまで大いに楽しみ、伊根の日帰り旅行は帰途につきました!が、皆さんは時間には余裕を持って行動してくださいね^^;
帰りのバスの中では、嬉しいサプライズが。丹後海陸交通株式会社さんより、ファイルとおちょこをいただきました。乗車された1グループにつき1セットのサービスだそうです。粋な計らいに帰りのバスでもほっこりさせてもらいました。
18時27分、無事に京都駅到着で、本日の旅行行程は全て終了。大満足な、充実した一日となりました。

伊根での過ごし方は人それぞれ、様々です。日帰りでもこんなにてんこ盛りで気軽に楽しめることを、この取材で知りました!
今回ご紹介したのはまだまだごく一部。舟屋の宿や、浦島伝説などなど、伊根にはまだまだ知られざる魅力がいっぱいあります。今後も引き続き、伊根に注目していきたいと思います^^

皆さん是非この機会に、直通ライナーで伊根へ行ってみてくださいね!

  

■■INFORMATION■■

伊根町観光交流施設 舟屋日和
住所:京都府与謝郡伊根町字平田593-1
TEL(代表):0772-32-1700
営業時間:物販10:00〜17:00、その他10:00〜16:30 ※飲食店舗は別途下記記載
定休日:水曜 他
http://funayabiyori.com

 

<舟屋日和内>
鮨割烹 海宮(すしかっぽう わだつみ)
TEL:0772-32-1710
営業時間:昼11:30 ~ 15:00(14:00 LO)、夜18:00 ~ 22:00(21:00 LO)
定休日:水曜、年末年始

 

<舟屋日和内>
INE CAFE(イネカフェ)

TEL: 0772-32-1720
営業時間:10:00〜17:00(16:30 LO) ※ランチタイム11:30〜14:00
定休日:水曜 他

 

向井酒造
住所:京都府与謝郡伊根町平田67
TEL:0772-32-0003(5〜10月の酒蔵見学は要予約)
営業時間:9:00〜17:00
定休日:不定休
http://kuramoto-mukai.jp

 

天橋立・伊根ライナー
丹後海陸交通株式会社

予約TEL:0120-15-8814(予約センター)
★ご乗車の際は、ご予約をお願いします。
運行期間:4月15日(土)〜5月31日(水)
※ただし、5 月 3 日(水)、4 日(木)、5 日(金)、6 日(土)は運休
出発場所:京都駅バスターミナル C2乗り場
所要時間:伊根まで2時間50分(8:10発〜10:59伊根着)
http://www.amanohashidate.jp/wp-content/uploads/2017/03/cd1c26b5bd3cf4d6a853922757c43b74.pdf

 

江下祥子

江下祥子

取材当日の天気予報は、雨予報90%。雨の絵を半ば覚悟して取材に挑んだところ、取材中は奇跡の雨降らず!それもそのはず、この日の取材クルーは全員が晴れ女&晴れ男。雨が降り出したのは、すべての取材が終わった帰りのバス乗車時でした^_^ それにしても、伊根がこんなに良い場所だったなんて!海も人も食べ物も、すべてが素晴らしかったです。必ずまた来たいと思えた場所ですね。

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