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夜久野高原の体験型道の駅!「農匠の郷やくの」で丸一日遊び倒そう!!

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皆さん、GW楽しまれましたか?^^
今日は、先日ご紹介した夜久野高原花テラス[ベゴニア園]を擁する、道の駅 農匠の郷やくのをご紹介します!
ここは、見る、遊ぶ、買う、食べる、体験する…といった“休日にやりたいこと”が全部詰まった体験型道の駅!!
丸一日かけてたっぷり遊べちゃう、今日はそんな道の駅のご紹介です。

福知山市にある夜久野高原ってどんなところ?

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この道の駅 農匠の郷やくのがある、夜久野高原ってどんなところなんでしょう。
京都府北西部・福知山市夜久野町にある夜久野高原は、府下唯一の火山「田倉山(宝山)」の噴火によってできた高原地帯です。
兵庫県との県境に位置しており、周囲を700メートル級の山々に囲まれた自然豊かなまち、夜久野町。
春になると、京都府緑化センターのしだれ桜、通称“夜久野のしだれ桜”を見に、多くの人々が訪れます。
また、桜の時期が終わっても夜久野のおとなり兵庫県朝来市にある山陰随一の規模を誇る藤の公園・白井大町藤公園の藤が見頃を迎えていますし、夏は避暑地として、秋は紅葉など、四季を通じて自然の景観が美しく、多くの観光客が訪れるところでもあります。

広い敷地内にある「道の駅 農匠の郷やくの」はオールマイティな複合型施設

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 さて、それでは、「道の駅 農匠の郷やくの」の全貌をご紹介。
画像の通り、広大な敷地の中にいくつもの施設が点在する、複合型の道の駅です。
伝統工芸や和菓子作りを体験できる施設や、化石が展示されている郷土資料館、季節の花を愛でられるガーデン&カフェ、地場産食材を使ったお食事どころに展望大浴場がある温泉、そして特産品のお買い物ができる高原市まで、バリエーションはさまざま。
敷地内は車で移動するのがいちばん早いですが、のんびり歩いて見てまわるのももちろん可能です。
それでは、それぞれがどのような施設なのか、いくつかピックアップしてご紹介します!!

ここはぜひ訪れて欲しい!「やくの 木と漆の館」

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道の駅の中で珍しさを感じたのがここ「やくの 木と漆の館」です。
漆(うるし)というと、最高級とされる自然塗料。能登の輪島塗が有名ですね。
ここ京都で漆とは…??なぜなのでしょう。

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建物の中へ入ってみると、まず目に入ってきたのはギャラリー。漆に関する企画展が開催されており、さまざまな漆工芸の作品を見ることができます。
併設のショップでは、お椀やマグカップといったお土産や贈答品にもぴったりな漆製品が販売されています。
奥には漆の資料室、そして漆体験用の工房がありました。

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実は、ここ夜久野は、国内でも有数の国産の漆が採れる生産地なんです。
丹波は奈良時代初期から漆の生産地としての記録が残り、夜久野周辺で採れる漆は「丹波漆」として知られています。
明治初期には夜久野周辺で500人もの漆掻き職人がいたという一大生産地でしたが、戦後に中国産の安い漆が大量輸入されたことによって大きな打撃を被り衰退していましたが、その伝統を守ろうとした人々の手により廃れることなく受け継がれ、現代に至っています。ここ「やくの 木と漆の館」では、国内産の貴重かつ良質な丹波漆の歴史、その伝統の技に触れることができる場所なのです!

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漆の体験教室は、初心者でもお手軽簡単に漆塗りを体験できる絵付け体験(色の漆で器に模様を付ける)、持ち込みで好きな木地に漆塗ができるフリースタイルの漆教室・通常体験、本格的な漆塗り体験・蒔絵教室や、最近特に人気だという欠けてしまった陶器を漆で直す金継ぎ・漆教室など、魅力的な体験教室があります。
取材当日は通常体験の日だったのですが、お弁当箱を作られていたり、珍しいところでは茶道具や武具など、皆さん思い思いのものを作っておられました。遠方からはるばるやってくる方も多いそうですよ。
※体験教室の詳細は、「やくの 木と漆の館」までお問い合わせください。

和菓子作りも体験できる「やくの花あずき館」

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体験型施設をもう1つご紹介。
やくの花あずき館」は、京都市内にある和菓子屋さん「伊勢源六たちばなや」が管理を務め、地元産丹波大納言小豆や丹波黒豆を使った和菓子の製造行程を見学できたり、和菓子作り体験教室(温泉まんじゅう作り・要予約)もある施設です。

丹波大納言小豆と言えば、型崩れしない・表皮が薄い・甘みが多いとされる良質な国産小豆。
大納言小豆の名前の由来ですが、煮ても腹が割れないことから「大納言(という官位)は殿中で抜刀しても切腹しないで済む」にちなんだ、または、「大納言の被っていた烏帽子に似ていた」などの説があるようです。

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ここで製造・販売しているのが「夜久野ぎんつば」です。
あれ、“きんつば”じゃないの?と思った方、するどい!
きんつばは、京都の清水寺付近で、小豆餡をうるち粉の皮で包み釜の上で焼いて模様を付け、刀の鍔(つば)に似せて売り出したのがはじまりとされ、銀より金が(格上)…ということで、徐々に名前がきんつばになったのだとか。
花あずき館では、味わいはもとより、姿・色・技術をこらし、多くの人々に親しまれる菓子づくりをお伝えするために、あえて「ぎんつば」と名付けられました。

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もちろん、「夜久野ぎんつば」はじめ、さまざまな和菓子の販売も行っているのでお土産にもオススメです。
施設内には喫茶室もあるので出来たての和菓子をお茶とともに頂くことも可能ですよ。

お腹がすいたら…「夜久野マルシェ」でお蕎麦ランチ!

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注意:夜久野マルシェは令和元年9月25日に閉店しました。

いろいろ歩きまわっているとお腹がすいてきました。
ランチタイムにぴったりなのが、「夜久野マルシェ」のお蕎麦ランチ!
夜久野産のそば粉を100%使用した「夜久野高原十割そば」(1,080円)が大人気。
そばの風味が豊かで、つるっつるのお蕎麦は、ざるでいただくとペロリと食べれてしまいます。
ネギやわさびなどの薬味のほかに、とろろや大根おろしも付いていて味が変えられるのも嬉しいですね。

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こちらは“黒豆そば”を使った「山かけそば」(900円)
夜久野の肥沃な黒土が育てた栄養満点の黒豆、その粉を練り込んだお蕎麦です。
白いとろろとタマゴの黄身がかわいらしい、見た目が目玉焼きみたいでなんともフォトジェニックですね。
黒豆の香ばしさが味わえる黒豆そばも、ここ夜久野マルシェでしか食べられない逸品です。

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運営している福知山市の平野グループは、 レストランに併設された販売スペースで、“夜久野おふくろの味”として、「夜久野の黒豆みそ」や「黒豆ポン酢」など、さまざまな加工食品の販売も行っています。
化学調味料は一切不使用、安心・安全な加工食品は、からだにやさしいとこちらも人気。
美味しいお蕎麦を頂き、郷土の味をお持ち帰り…こちらも是非、お立ち寄りいただきたいスポットです!

「夜久野町化石・郷土資料館」で珍しいアンモナイト化石にビックリ!?

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さて、ここは大人も子どももワクワクしちゃう施設。
化石って好きな人がわりと多いのではないでしょうか?^^
ここ、「夜久野町化石・郷土資料館」では、2億9000万年ものはるか昔、古生代の夜久野に生息していた生き物の化石を見ることができるんです!!

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館内にはズラリと、国内外から集められた化石や遺跡からの出土品が約1000点ほど並んでいます。
実はここ夜久野町では昔から数多くの古代の化石が出土しており、化石の産地として知られています
元々1978年に郷土資料館として開館した施設ですが、2005年4月、この土地で生まれ育った地元の化石研究者・吉井昌平さん(夜久野町化石・郷土資料館名誉顧問)が、自身が国内外で採集した化石約700点を町へ寄贈したことからリニューアルオープンしました。

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夜久野を代表する化石と言えば、アンモナイトなのだそう。今は高原地帯ですが、夜久野は昔、大海原だったと知って驚きです…!
館内には、夜久野町で発見され、まちの名前が付けられたアンモナイト「ヤクノセラス・ヌカタエンゼ」をはじめ、たくさんのアンモナイトの化石を見学できます。
アンモナイトと言えば、丸まっている姿が正常ですが、写真のような“異常巻きアンモナイト”という珍しいアンモナイトの化石も、こちらで見ることができますよ。
恐竜などの大きな生物の化石はないですが、太古からの夜久野の歴史ロマンに触れられる施設となっています。

温泉でリフレッシュ!「夜久野高原温泉ほっこり館」

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注意:夜久野高原温泉ほっこり館は令和3年3月末に閉館しました。

道の駅の中でも要チェックなのが、温泉施設「夜久野高原温泉ほっこり館」です。一日たっぷり遊んだ後に、お風呂に入ってサッパリして帰れたら最高じゃないですか^^
早速行ってみましょう!!

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夜久野高原温泉ほっこり館には、展望大浴場、露天風呂、ミスト&ドライサウナ、打たせ湯、ジャグジー風呂などいろんなお風呂があります。
1200mの地下から汲み上げる温泉は、単純温泉で刺激が少なく、赤ちゃんから高齢者まで安心して入浴できるため、家族連れに人気です。

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ほっこり館の温泉は、どれもゆったりとした湯船が特徴です。
癒やしの温泉で一日の疲れを取って気分もリフレッシュ!
自然の中でひと休みしながら、身も心もほっこりしましょ♡

地元の特産品が勢揃い!「やくの高原市」

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旅の終わりは、やっぱりお土産物探しですね。
旅先では、なにか地元の特産品を買って帰りたい…!
そんな時はここ!「やくの高原市」です。

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ここでは、地元夜久野産の野菜をはじめ、お米や黒大豆、おもちなどの加工品がずらりと並んでいます。
花や野菜の種苗だったり、手作りの木工商品や玩具、珍しいところでは鹿の角なんかも。
見てまわるだけでもすごく楽しいです!

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今回、編集部が気になった高原市のお土産はコレ!

木の枝鉛筆(写真左上):地元の木工作家さんが作ったという本物の木の枝で作った色鉛筆です。書くのはもちろん、インテリアとしても使われているそう。SNS映えしそうなかわいさが◎!(1本100円)

夜久野産の新鮮野菜(写真右上):みずみずしい野菜は、すべて夜久野産。どれも地元農家さんがその日の朝に収穫した新鮮なものばかり。この夜久野の土地は火山灰が元の黒土で粒子が細かいため水はけがよく、また昼夜の寒暖差が大きいことで、味がしっかりした美味しい野菜が作れるのだそうです。

宝米(写真左下):夜久野で栽培されたコシヒカリです。エコファーマー認定(減農薬・減化学肥料)を受けた栽培方法で作られた、自然の美味しさがあるお米。(3キロ1300円)

たまごプチぱん(写真右下):こちらも地元の製菓舗による、コロンとした形がキュートな卵の風味を生かしたほんのり甘いおやつパン。(1袋450円)

いずれもここでしか手に入らないものばかり。ぜひ、訪れた際はチェックしてみてくださいね^^

のんびりゆったり♪一日かけて遊びましょ!

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道の駅…というと、ドライブインのような一時的なお立ち寄りスポットをイメージしてしまいますが、ここ道の駅 農匠の郷やくのは、通常のドライブインの範疇を越えて、1日かけて満喫できる大型レジャースポットでした!

今回はピックアップ情報でしたが、こちらにはテニスコートなども備えた宿泊施設(夜久野荘)や、本格茶室がある研修施設(やくの一道庵)、広大な芝生の広場(のんびり広場:写真)、地元野菜や地鶏を楽しめるレストラン(やくの本陣)など、夜久野の魅力をたっぷり堪能できる施設がまだまだあります。

今回取材で初めて夜久野高原を訪れましたが、空気がキレイ、そして穏やかでゆったりとした時間が流れる空間で、帰る頃にはすっかり心が癒やされてました。笑
来て、見て、触れて、感じて、味わう…すべてが揃っている道の駅へ、これからの季節ぜひ訪れてみてください。

こちらも併せてお楽しみください↓↓

www.kyotoside.jp

■■INFORMATION■■

道の駅 農匠の郷やくの
住所: 京都府福知山市夜久野町平野2150
問い合わせ:0773-37-1103(福知山市役所・夜久野支所)※施設全体はこちらへ
施設定休日:水曜(祝日の場合翌日休)※各施設これに準ずる
駐車場:あり
アクセス: 電車)JR山陰本線「上夜久野」駅下車、徒歩10分
車)北近畿豊岡自動車道「山東」ICから福知山方面へ10分/舞鶴若狭自動車道「福知山」ICから国道9号を鳥取方面へ40分

https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/64/2012.html

 

<各施設情報>

やくの木と漆の館 
問い合わせ:0773-38-9226
開館時間:10:00〜17:00
入館料:大人320円(中学生以下は無料)
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/64/13903.html

やくの花あずき館
問い合わせ:0773-38-1166
開館時間:10:00〜17:00

夜久野町化石・郷土資料館
問い合わせ: 0773-24-7065(文化・スポーツ振興課)
開館日:土・日・祝日
開館時間:13:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人100円、中学生以下無料
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/7/1163.html

夜久野マルシェ
※令和元年9月25日閉店

問い合わせ:0773-38-9100
営業時間:販売)10:00〜17:00/お食事)11:00〜15:00(土日祝は 〜16:00)

夜久野高原温泉ほっこり館 
※令和3年3月末閉館
問い合わせ:0773-38-0001
営業時間:12:00〜22:00(土日祝は10:00〜)※21:30受付終了
利用料金:大人600円、子ども300円、3歳未満無料

やくの高原市
問い合わせ:0773-38-0543
営業時間:9:30〜17:00
定休日:第3水曜
https://yakuno-kougenichi.jimdo.com

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