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護衛艦に乗艦!飛行展示を見学!「サマーフェスタ2018」at舞鶴に行ってみた

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先日、「艦艇を間近で見学!カレーも食す!海軍ゆかりの地めぐり@舞鶴」の取材で、間近に見る護衛艦の迫力に圧倒されたKYOTO SIDE編集部。どうしても乗ってみたくなり……行ってきました、「サマーフェスタ2018」!護衛艦の一般公開に加え、ヘリコプター地上展示や装備品展示など、普段、お目にかかれない自衛隊のアレコレを見て体験できる舞鶴の夏のビッグイベントです。今年度の開催日は猛暑真っ只中の7月21日(土)。会場は海上自衛隊北吸桟橋、第23航空隊ほか。前回、真っ黒に日焼けした教訓を生かし、今回は厚塗りの日焼け止めに帽子、複数枚のタオルに大量の飲み物と、熱中症対策万全で臨みました。

朝から行列ができる人気イベント!3隻の艦艇がそろい踏み

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ゲートオープンは9時、車は赤れんがパークなど近隣の駐車場に停める。ということで、ちょっと早めの8時45分に到着……にもかかわらず、ゲート前に行ってびっくり!すでに入場待ちの行列ができていました。むむっ思っていた以上に大人気のイベントのようです。入るには手荷物検査を受けなければいけないとのことで、カバンの中が見やすいにスタンバイ。全身真っ白な制服に身を包んだ自衛隊員さんがテキパキとチェックを進め、10分程度の待ち時間で会場に入ることができました。早起きしてよかった♪

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数分歩いて桟橋に到着!重厚な艦艇が青空に映えます。

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今回、公開された艦艇は3艦。①約80kmの速度が出せる海上自衛隊最速の艦艇・ミサイル艇「はやぶさ」、対潜・防空作戦能力をもつ護衛艦②「ひゅうが」③「みょうこう」です。全部に乗艦してみたいところですが、北吸桟橋会場内の海自カレーフェスタも楽しみたいし、第23航空隊会場にも行きたいし……。ということで、一番人気と噂の「ひゅうが」に乗艦することにしました。

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「同じ護衛艦でも、『ひゅうが』と『みょうこう』は役割が異なります」と教えてくれたのは、舞鶴地方総監部の広報係さん。「ひゅうが」はヘリコプター搭載護衛艦で、全長197m・全幅33mとビッグサイズ。約10機のヘリコプターを搭載することができ、洋上では司令艦としての役割を果たすそうです。一方、「みょうこう」は、全長161m・全幅21mとひと回り小さめ。高度なレーダーシステムを搭載した「イージス艦」で、弾道ミサイルを迎撃する機能をもつなど、防衛能力に優れた艦艇なのだそうです。

護衛艦「ひゅうが」に乗艦。艦内の設備と自衛隊員さんの生活に迫る

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では早速、「ひゅうが」に乗艦してみましょう。

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入ってすぐに広がっていたのは、ヘリコプターの格納スペース。全長20m近いヘリコプターを約10機も搭載できるだけあって、すっごく広いです。床にポツポツとある白い丸は、ヘリコプターを繋ぐ止め具のカバー。床は滑り止めのためにギザギザしており、手でなでてみると結構痛い!こけたら大惨事まちがいなしです。

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ここでは防弾衣の着用体験があったので、勧められてレッツチャレンジ。着用すると重いし、厚みがあってなんだか動きづらい…。これを着て動き回るとは、自衛隊員さんさすがの体力です。ふと気になって、艦内での自衛隊員の過ごし方を聞いてみると、24時間体制で3交代勤務。6時起床で8時から訓練を行うなど、きっちりとタイムスケジュールが決まっているそうです。夕刻には自由時間もあるらしく、その間は運動をしたり筋トレをしたり、本を読んだり。階級によって持ち込める個人の荷物量は決まっていて、その範囲内ならおやつなども持ち込んでOK。パソコンやタブレットなどは保全のため持ち込めません。洋上では携帯電話の電波が届かないときもありますが、家族などとのメールの送受信はできるそうです。

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さて、次はいよいよ甲板へ向かいます。乗降は格納スペースの前後にある巨大な昇降機で。本来はこの昇降機で格納されたヘリコプターを甲板に出します。①たくさんの人を乗せたら、②ブザーが鳴って上がりはじめ、③ぐんぐん上がって、④上がりきると赤いライトが点灯。「これ、映画とかで見る感じ!!」と、テンションが上がります。

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舞台のせり出しのように、グーンと上がっていく昇降機。だんだん空が近くなります。

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そしてついに着ました甲板へ。「ひゅうが」は、ヘリコプターを効率良く発着させるため、艦橋(艦艇に設けられている指揮所)が右舷に寄せられているのが特徴。白い四角の部分は多目的レーダーで、ぽこぽこと通信アンテナの巨大なドームも点在しています。艦尾から艦首まで一直線に見渡せるので、思わず走り出したくなりますが、床のギザギザを思い出して我慢。下がっていった昇降機をのぞくと、あの名台詞が言いたくなりますね「人がゴミのようだ」。

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「ひゅうが」の乗員数は約380名。幹部以外の自衛隊員の居住区は艦の底の方にあり、2段ベッド(小さい艦艇の場合は3段ベッド)が設置されているそうです。冷暖房完備で艦内は分煙。海水を真水に変える装置を搭載していますが、なんと、洋上に出るとお風呂の浴槽に沸かした海水を使っているそうです。傷があったらしみそう、ベタベタしそう……と思ってしまいますが、広報係さん曰く「海水だから冬はすごく温まるし、あせもが治ったりもするんですよ。もちろん体を洗うのは真水です」と、慣れたら意外と平気っぽい。甲板では「ひゅうが」の乗組員さんが、起床時などに鳴らすラッパを吹く体験を行っていました。

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さて、こちらは艦首に取り付けられた「高性能20ミリ機関砲」。かの有名SF映画のロボットのような見た目ですが、艦対艦ミサイルなどを撃破するための最終防衛システムなんです。砲・レーダー・コンピューターが一体となっていて、目標の捜索から攻撃までを完全に自動化。目標と弾丸のずれを計算し、弾道を自動修正する機能を持っているそうです。

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武器類を担当する砲雷長さんの説明があり、実際に射つ時の動作を見学することができました(もちろん弾は入っていません!)。自衛隊員さんの号令で自由自在に砲身が動き、ムーーーンという大きな音とともに開始される射撃。目の前で機関砲が動くのを初めて見た編集部スタッフは、その轟音と迫力にびっくり仰天。思わずたじろいでしまいました。ちなみに「ひゅうが」には艦首と艦尾に1基ずつ搭載されており、それぞれ1分間に約3000〜4500発も発射できるそうですよ。

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その他、太陽が照りつける灼熱の甲板では、希望するお客さんに霧を吹きかけてくれる「ミストマン」が登場したり、

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水中作業や救助を行う「潜水」業務にあたる自衛隊員さんが乗ったボートに手を振ったりと、充実した時間を過ごしました。

ライブや展示も行われる会場内で「海自カレー」を食べ比べ

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初めての体験ばかりに興奮しながら下艦した私たち。次は会場内を楽しむことにしました。こちらは「海自カレーフェスタ」。じつは艦艇や部隊、施設ごとに味が違うという海上自衛隊の名物・カレーを食べ比べできる、とってもステキなブースです。好きな3種のカレーが選べる食べ比べチケット(1000円)を購入し、ご飯が盛られたトレイを受け取ったら、早速吟味スタート!

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出店されているのは、平成23年から始まった「金曜日はカレーの日」プロジェクトに参加している、舞鶴市内の飲食店の方々。それぞれに異なる海上自衛隊のレシピを使い、各店舗で「まいづる海自カレー」として販売されています。今回は、せっかくなので乗艦させてもらった「ひゅうが」、自衛隊員さんの間で一番美味しいと評判の「みょうこう」、護衛艦つながりということで「ふゆづき」のカレーをチョイスしました。

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完成した食べ比べカレーはこちら。①が「ふゆつき」、②が「ひゅうが」、③が「みょうこう」です。

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それでは実食♪ ①の「ふゆつき」は、具材がごろごろと入っていて、スパイシーさと酸味があります。②の「ひゅうが」は、しゃばしゃば系のあっさり風味。③の「みょうこう」は、とろとろ系で、玉ねぎの甘みが効いている気がします。それぞれに個性があって美味しいけど、ホントに味が全然違う!みんなでワイワイ食べ比べを満喫しました。

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会場内の特設のステージでは、北朝鮮拉致被害者の救済を訴える「空と海の向こう」がヒットしたシンガーソングライター・山口采希(あやき)さんのライブや、ほとんどが音楽経験者で構成された、高クオリティな舞鶴音楽隊による演奏も実施。他にも第23航空隊会場からやってきたヘリコプターが湾内を通過する飛行展示、ペトリオット・ミサイルの発射機や偵察警戒車などを間近で見学できる陸・空自装備品展示など、見どころは盛りだくさん。北吸桟橋会場内だけでも一日中過ごせそうです。

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さらにさらに、事前に応募して当選すれば、「タグボート」と呼ばれる曳船や高速で洋上を走れる特別機動船に乗って湾内を巡ることもできるそうです。く〜っ、もっと早く知っていればよかった……。きっと潮風が気持ち良いんだろうなぁと、汗だくで船を見送る編集部の面々でした。

第23航空隊会場でヘリコプターの飛行展示に大興奮

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さて、すっかり北吸桟橋会場を満喫した私たちですが、まだまだお楽しみは終わりません。「サマーフェスタ2018」では、第23航空隊なども公開されているのです。別会場も見学したい私たちは、ちょっぴり名残惜しく感じながらもシャトルバス(15分間隔で運行)の列に参加し、待つこと数十分。10分ほど車に揺られ、第23航空隊会場に到着しました!ここは海上自衛隊で唯一となる日本海側の航空基地。写真のような大きな格納庫が二つ並んでいて、「ザ・基地」という雰囲気が漂っています。こちらの第1格納庫では、地元高校生によるイベントなども行われていたようですよ。

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こちらは第2格納庫の中。航空機などがずらりと並んでいます。聞いてみれば、北吸桟橋会場で見かけたあのヘリコプターは、上空から哨戒活動(潜水艦などを警戒監視する任務)を行う哨戒ヘリコプターSH-60Kであることが判明。高性能のソナーやレーダーが搭載されており、機体の横にはミサイルや魚雷を備えられるようになっています(展示品はもちろんダミーです)。地上からはわかりませんでしたが、翼ってこんなに大きかったんだ!と、興奮。

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格納庫前のエプロン(航空機を駐機する場所)では、京都府警航空隊のヘリコプター「へいあん」とSH-60Kの地上展示、救護消防車の体験乗車が行われていました。ん?なぜ消防車??と思いきや、不測の事態に備えるため、ヘリコプターが発着する場所には必ず乗員を救助するための救護消防車が配備されているんだとか。確かに「ひゅうが」の甲板にも小型の消防車が配備されていたような……。ヘリコプターのコックピットや消防車に乗ってはしゃぐ子どもたちがいっぱいです。

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ちなみに、SH-60Kの中はこんな感じ。思っていたより広いかも。

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そうこうしているうちにアナウンスが流れ、楽しみにしていたメインイベント!ヘリコプターの飛行展示が始まりました。まずは「緊急発進」の展示です。通常は30分ほどかけて安全点検などを行ってから飛行するところ、緊急の場合は1/3程度の時間で発進!自衛隊員さんが駆け足で登場したと思ったら、ものの10分程度で翼が回り出し、なかなかの強風によろめく私たち。滑走路を通って大空へ飛び立つと、地上では歓声が沸き起こりました。見事なチームワークです!!

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お次は「救難訓練」の展示です。要救助者役の方が地上で手を振ると、ヘリコプターが真上でホバリングし、自衛隊員さんがするするとロープを伝って要救助者のもとへ。あっという間にピックアップし、ヘリコプターへと戻っていきました。高所恐怖症の編集部スタッフから見ると、ありえない神業!! 厳しい訓練の賜物なのだろうなぁと、ただただ感動してしまいました。

 

こうして未知なる経験の連続に大満足した編集スタッフ一行。「サマーフェスタ2018」では、舞鶴鎮守府初代司令長官・東郷平八郎が住まいした東郷邸の公開も行われていたのですが、タイムアップを迎えたため、こちらは来年の楽しみにとっておくことに。日頃から防衛や救助活動に励んでくださっている自衛隊員の皆さん、ありがとうございます!ではまた来年!!

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