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福知山で「世界一のショコラティエ」が作る❤バレンタインチョコレート

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f:id:kyotoside_writer:20190102120233j:plain福知山が「スイーツタウン」と呼ばれているのはご存知ですか〜?
これまでKYOTO SIDEでも「足立音衛門」の栗スイーツや、「パステル」のどんぶりプリンをご紹介してきましたが、なんと!福知山には世界一に輝いたショコラティエのお店もあるんですよ〜!
世界ナンバーワン・ショコラティエが作るチョコレート、食べてみたいと思いませんか?
バレンタインデー目前に悲願の取材が実現。KYOTO SIDEがお邪魔してきました!

 

世界一に輝いたショコラティエのお店「洋菓子マウンテン」

f:id:kyotoside_writer:20190102120341j:plain福知山城を横目に音無瀬橋を渡り、三段池公園方面に進むと、住宅街の中に突如現れる素敵な外観のお店。こちらが今回の目的地。世界ナンバーワン・ショコラティエが営む「洋菓子マウンテン」。

f:id:kyotoside_writer:20190102120506j:plain少し早めに到着したので駐車場で待機させてもらっていたところ、ほんの10分程度の間に訪れるお客さんの車が入れ替わり立ち替わり。平日の昼間というのに!人気のほどがうかがえます。こんなに客足が絶えないなんて、さぞかし美味しいに違いない!とテンションがぐんぐん上がる取材スタッフ。取材前から自分用に購入して帰る気満々です(笑)。

一歩足を踏み入れるとワクワクが止まらない❤︎

f:id:kyotoside_writer:20190102120551j:plain雰囲気あるエントランスを抜けドアを開けると、一気にお菓子の世界が広がります♪

f:id:kyotoside_writer:20190102120702j:plain早速ショーケースに並ぶケーキに釘付け。「どれにしよ〜」と迷うこと間違い無し!向かいには焼き菓子やギフト商品がズラリ。週末や帰省シーズン、ホリデーシーズンはレジに並ぶお客さんで行列ができるんだとか。

世界ナンバーワン・ショコラティエ・水野シェフ登場!

f:id:kyotoside_writer:20190102120738j:plainいよいよ「洋菓子マウンテン」オーナーシェフ・水野直己氏とご対面〜!「世界一のショコラティエ」ということで、気難しかったり、威圧感があったりするのかなぁ…などと思っていたのですが(笑)、長身でスレンダー、そして柔和なスマイルの水野シェフの様相に、そんな心配は吹っ飛びました!シュッとしたルックスの水野シェフ。少年サッカーのコーチもされていて、ご自身も時々フットサルを楽しむんだとか。そんなプライベートなお話から、お店のこと、お菓子のこと、いろんなお話を聞かせていただきました。

f:id:kyotoside_writer:20190102120853j:plain世界最大のチョコレート原料メーカー、スイスの「バリーカレボー社」が主催する、世界一のチョコレート職人を決める大会「ワールドチョコレートマスターズ」。いわば、チョコレート界のワールドカップ。その2007年大会総合優勝を果たした水野シェフ。アジア人初のタイトルホルダーであり、今現在も日本人で獲得したのは、水野シェフを含めて2人だけ! 

f:id:kyotoside_writer:20190102121048j:plain「ワールドチョコレートマスターズ」での優勝についてこう言います。「日本でショコラティエとしての修業をしただけでは優勝するのは難しい。旬の食材を即座に調理するレストランでの経験や、洋菓子のルーツを学ぶために本場・フランスへ渡ったことも大きい。コンクールを目指すきっかけとなったのも、フランスでの人との出会い。その出会いによって、製菓学校で講師として働きながら作品づくりをすることができました」

…ではでは、ここで気になる受賞作品をはじめ、「マウンテン」の注目スイーツを拝見♪

これぞワールドチョコレートマスターズ優勝作品!

ボンボンショコラ「杏と塩」
5個入り 1620円
f:id:kyotoside_writer:20190102121157j:plainミルクチョコレートに杏ガナッシュ、そしてトッピングされた死海の塩がアクセントのボンボンショコラ。このボンボンショコラ、実は物凄ーく計算し尽くされているんです!ポイントは味覚の順序。口に入れた瞬間、フルーティーな杏の香りがポワ〜ンと口いっぱいに広がり、次に杏ガナッシュの酸味とミルコチョコレートの甘さがミックスされ、最後に死海の塩がイイ仕事をするんです。甘さを引き立てつつも、キレよく後味をスッキリさせるのが、この塩。最も硬いとされる死海の塩を使うことで、口の中で最後に塩が溶けるように計算されているんだとか。「作品は自分が経験してきたものからしか生まれない」という水野シェフの歴史、経験、魂が込められた作品。全国から買い求めるファンも多いというのも納得の逸品です。

f:id:kyotoside_writer:20190102123320j:plain代表作「杏と塩」をはじめ、チョコレートやマカロンは、洋菓子売り場の隣にあるチョコレート・ブティック「CELLAR DE CHOCOLAT」で販売されています。華やかで明るい洋菓子売り場とはうってかわって、アンティークな調度品に囲まれたシックな空間。チョコレートが宝石のようにディスプレイされていて、お店に入った時とはまた違うワクワク感が味わえます。

f:id:kyotoside_writer:20190102121328j:plainレンガ風の壁に映し出されているのは「ワールドチョコレートマスターズ2007」の映像。水野シェフが受賞の歓喜に沸くシーンもあり、大会の緊張感、臨場感、偉業のほどを感じることができます。

2019年イチオシのバレンタインチョコはコレ! 

タブレットルビー
1836円f:id:kyotoside_writer:20190102121435j:plain今年の新作バレンタインチョコ。一見すると、ホワイトチョコにベリーを混ぜたベリー風味のチョコのようですが、全くの別物!この世に、無着色でベリーのようなピンク色をしたルビーカカオ豆なるものがあるなんてご存知でした???しかも、色だけでなく味までも。水野シェフがアジア親善大使を務める「バリーカレボー社」が、そのルビーカカオを用いて、13年もの歳月をかけて開発したルビーチョコレートをベースに、ナッツやベリーを加えて作り出したタブレット。愛らしいピンク色に心が踊ります。今年のバレンタインは、ルビーチョコブームが来るかもしれませんよ!?  

先代から受け継がれる「洋菓子マウンテン」不動の人気商品

チーズケーキ
290円f:id:kyotoside_writer:20190102121722j:plain先代の頃からのファンが多い人気ナンバーワンケーキ。先代からお菓子づくりのことは一切教わっていない水野シェフ。子どもの頃に食べた先代のチーズケーキの記憶を辿りながら、当時のものをブラッシュアップした商品。古くからのファンやお母様からは「懐かしい」と称される無くてはならない、無くしてはならない看板商品。特筆すべきは生地の柔らかさ!釜の前につきっきりでじっくりと焼き上げるのだとか。周りのフィルムを剥がそうと少し触れただけで、その柔らかさに驚愕。そして、口に入れてさらに驚愕。「え?チーズケーキってこんなにフワフワだっけ?軽い!溶ける!」と初めての感覚に感動が押し寄せます。

マウンテンのプリン
290円f:id:kyotoside_writer:20190102121852j:plain地元・福知山産の卵「黄味自慢」と地元の牛乳を使用した濃厚な味わいのプリン。こちらもチーズケーキ同様、先代からのファンが多い「マウンテン」の定番商品。とろっとろの食感がやみつきになります。卵モチーフの容器も可愛く、子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気。チーズケーキやプリンを含め、ブラッシュアップはしているものの、先代の時代から販売している商品は4,5品。当時からのファンのために、お値段は当時とほぼ変えず290円というのも良心的。昔からのファンを大切にしているシェフの心意気を感じます。

f:id:kyotoside_writer:20190102122055j:plain店内の商品は全てイートイン可能。アンティーク調の2階席でゆっくりいただけます。暖かくなればテラス席も。週末や混雑時は先に席を確保しておくのがベター。レジでイートインと告げ、商品を注文。お水はセルフサービスですが、注文したお菓子とドリンクは販売スタッフさんが持ってきてくれます。生菓子だけでなく、焼き菓子やチョコレートもイートイン可というのも嬉しいですよね。

お菓子づくりへの想い、地元・福知山への想い

f:id:kyotoside_writer:20190102122211j:plain「結婚して子どもが生まれて、育てるなら田舎がいいかな。地元がいいかなってことで」と、2009年福知山に戻り、「洋菓子マウンテン」のシェフパティシエに就任。初代オーナーシェフである水野シェフのお父様・亘氏の代から、福知山にお店を構える「洋菓子マウンテン」。看板やパッケージに使われている「マウンテン」の頭文字・Mをモチーフにしたお店のアイコンは当時から。実は、今現在の場所にオープンしたのは2016年7月。二度に及ぶ豪雨被害により休業を余儀なくされた過去があります。それでもなお福知山にこだわる理由は何なのか?

f:id:kyotoside_writer:20190102122317j:plain福知山で生まれ育ち、高校卒業後、先代のお父様に言われるがまま東京の洋菓子店へ修行に入った水野シェフ。子どもの頃は家にお菓子があるのが当たり前で、むしろお菓子が嫌いだったそう。お店に出て手伝ったこともなければ、材料や道具の名前も全く知らないまま上京したというから驚きです。「修業仲間との寮生活は楽しかったけど、ハードワークで大変でした。大阪とか近くだと逃げ出してたかも(笑)。当時からモノづくりは好きでしたし、このお店と同じように、作業場から見えるお客さんの喜ぶ姿が嬉しかった」とお菓子の道に進み始めた当時を振り返ります。

f:id:kyotoside_writer:20190102122459j:plain子どもの頃は嫌いだったお菓子も、今では大好きというシェフ。美味しいと評判のお店のチョコやケーキを食べに行ったりもするそう。「いい作品を作るには好奇心が不可欠。なんで美味しいんやろ?何を使ってるんやろ?という感覚が大切。でも、今はそういう時期は通りすぎて、ただ純粋に美味しいものを楽しんでます(笑)」

f:id:kyotoside_writer:20190102122557j:plain世界一の称号を持つ水野シェフの元へは、日本各地からパティシエやショコラティエを目指す若者たちが教えを請いにやってきます。「僕もこれまで色んな場所で修業をしてきたので、親方やオヤジ、オーナーと慕う師匠がたくさんいます。今度は僕がそれをする番」と惜しげも無く技術を伝承しています。

f:id:kyotoside_writer:20190102122705j:plain唯一の販売専門スタッフ・山本さん(写真前列右から二番目)は地元・福知山出身。「マウンテン」のお菓子と水野シェフの大ファンで、スタッフ募集に応募したとか。子どもの頃から家族のお誕生日ケーキは「マウンテン」のチーズケーキ。山本さんだけでなく、福知山ではそれがスタンダードと言えるほど、みんなに愛されています。

f:id:kyotoside_writer:20190102122757j:plain「お菓子屋さんって入っただけでテンションが上がりますよね。笑顔で過ごしてもらえる空間になればと思ってます。帰省シーズンは毎年忙しいです。この街から外に出た人が、うちのお菓子を食べることで帰ってきた証みたいに感じるんでしょうね。昔から作り続けられているお菓子はその街にとって必要なもの。二店舗目、三店舗目という考えはないです。この街の人に向かって作ってますから。知らない人に食べてもらうのも大事ですけど、昔から知ってくれてる人のために作らないと

食べ方、食べ合わせよりも大切なもの

f:id:kyotoside_writer:20190102122941j:plain楽しみで前日は眠れなかった取材も終了。色んなお話を聞かせていただくことができました。上の写真は、私が取材後、自分用に購入したチョコレートボンボン「コレクション」と「杏と塩」。「コレクション」には水野シェフ厳選のチョコレートボンボン10種が宝石のように並んでいます。

f:id:kyotoside_writer:20190102123020j:plainそもそも、チョコって一体どうやって食べるのがいいの?と個人的に以前から気になっていたので聞いてみました。まずは、冷蔵庫から出してすぐではなく、常温に戻してから食べるのが美味しくいただくポイント。あとは、形状にも寄るそうですが、ツウの方は半分に切って断面を見ながら、ガナッシュの滑らかさやチョコレートの厚みでシェフの意図を感じる…といった食べ方をされるんだとか。

f:id:kyotoside_writer:20190102123154j:plain水野シェフも半分に切って食べることが多いそうですが、それは美味しさを誰かと共有するため。「チョコであろうとケーキであろうと、どう食べるか?どんな飲み物と一緒に食べるか?よりも、誰かと一緒に食べるっていうことが一番大事なような気がします」というシェフの言葉が心に響きました。誰かと一緒に「美味しいね」って言いながら食べる。そんな至福の時間を提供してくれる「洋菓子マウンテン」のスイーツ。ぜひ、大切な人と一緒に召し上がってみてください♪

 

■■INFORMATION■■
洋菓子マウンテン×CELLAR DE CHOCOLAT by Naomi Mizuno
住所:福知山市字猪崎小字山本322
電話:0773-22-1658
営業時間:10:00〜18:30(カフェスペースのラストオーダー18:30)
定休日:水曜日
※2019年2月13日(水)は休まず営業
https://www.naomi-mizuno.com/

↓↓同じく福知山にある話題のスイーツはこちら↓↓

www.kyotoside.jp

 

中野里美

中野里美
10年以上前、とあるチョコレートと出会って以来、美味しいチョコレートに目がない私。今回、念願叶って取材させていただくことになり興奮と感激のあまり、寝つきの悪い日が数日続きました(笑)。「杏と塩」は世界一というのも納得の美味しさで、無くなると「あー、また、あれ食べたい!」とクセになります。「コレクション」には水野シェフの名前がつけられた「NaomiMizuno66%」も。ちなみに私は全て、愛する娘と半分こして「美味しいね〜」っていただきました♪

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