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所変われば品変わる! 漁師さんの町・京都府伊根町の伝統的なお正月

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あけましておめでとうございます!皆さん、楽しいお正月を過ごされていますか?以前「え? 京都って白味噌のお雑煮だけじゃないの!? あなたの家のお雑煮はどれ?」で、府内各地のバラエティに富んだお雑煮をご紹介しましたが、調べてみれば京都府には他にも面白いお正月の風習がいろいろありました!今回は、舟屋で有名な伊根町の観光協会の方に、地域のお正月について教えていただきました。

あれ?京都市内のお正月膳では見慣れないものが二つ

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じゃじゃん!! これが伊根のとある地域の伝統的な「お正月膳」です。祝い鯛や京都らしい白味噌のお雑煮はわかるとして・・・上の方に見慣れないものが二つ並んでいます。小皿の方はイカ?タコ? お椀の中身は塩?砂糖? その正体とは!?

謎のお皿その1 縁起物の「キリメイカ」

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小皿の中身はイカ! 伊根の中でも舟屋が建ち並ぶ伊根浦と呼ばれる地域では、おせちやお雑煮とともに、縁起物として「キリメイカ」「塩イカ」と呼ばれるお料理を食べる風習があるんです。使われるのは、秋に穫れるアオリイカ。

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獲れたアオリイカは、桶などで塩漬けにし、「かんかん(硬く)」になるまで3日〜1週間ほど天日干し。その後、冷凍庫で出番まで保存されるそうです。毎年、10月中旬ぐらいになると、伊根町のそこかしこでイカを干す光景が。風に吹かれるとゆらゆらと揺れ、猫や鳥に食べられないかちょっと心配です。

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そして大晦日。冷凍庫から2杯取り出し、半日ほど塩抜きをして湯がけば準備完了です。キリメイカは元旦に「切り始め」を行い、足は神棚にお供えされ、身は一人につき二切れずつお皿に取り分けられます。味は「少し塩辛いですが、身が分厚い時期のアオリイカを使用しているので、噛み応えがありおいしいです」とのこと。

謎のお皿その2 お雑煮に入れる砂糖

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このお椀の中身はずばり砂糖! キリメイカと同じく伊根浦と呼ばれる地域には、白味噌のお雑煮にたっぷりの砂糖をかける、という食べ方があるそうです。そう聞くと一瞬戸惑ってしまいますが、観光協会の方が試してみたところ、「砂糖醤油をつけたお餅を食べている感じ」だそうです。なるほど、白味噌餡を使った和菓子もありますし、おぜんざいみたいで案外おいしいのかも! この食べ方には「砂糖を入れないと雑煮じゃない」という声もあれば、「若い世代は砂糖を入れない」という声もあり、ご家庭によってもまちまちなようです。

豪華な漁師さん宅伝統の床の間飾り

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こちらは伊根の漁師さんお宅の伝統的なお正月の床の間飾り。集落やご家庭によって若干異なるそうですが、上部にしめ縄・ウラジロ・ワカバを飾り、正面には鶴や松、日の出を描いた掛け軸を掛け、下部に鏡餅・吊るし柿・昆布・ダイダイ・なますが供えられています。見るからにおめでたい感じが満載で、とってもゴージャスですよね。その背景には、大漁や安全といった漁師さんの願掛けが込められているそうです。

おまけ 旧正月には「わぁわこ」も登場

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ぎょろりとした目が印象的なこちらは、伊根町をはじめ丹後地域に伝わる縄飾りの「わぁわこ」。魔除けや結界を担ういわば村の守り神で、村の境界やバス停などに置くと、その目で邪気や病気をにらみ追い払ってくれるといいます。昭和半ばに途絶えた地域も多いそうですが、近年は丹後の民俗行事をつなごうと、伊根の一部では復活の兆しにあるそうです。呼び方は地域によって「わーめ」「わーわーさん」などさまざまですが、共通するのは稲ワラを使うことと、旧正月の時期に集落の皆で集まって作り上げること。自然の恵みの象徴を使い、集落全体で皆の幸せを願って作るところが、なんとも日本らしいですよね。

 

いかがでしたか?海とともに歩んできた伊根町らしいお正月の風習ですよね。皆さんの地域のお正月はどんな感じでしょうか。「これはうちの地域ならではかも!?」という風習がありましたら、ぜひ、編集部まで情報をお寄せくださいね!

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