住んでいる人には日常の風景だけれど、初めてその地を訪れた人にとっては「あれ、何だ!?」と、びっくりしてしまうものってありますよね。京都府域のさまざまなまちにある、不思議なものを調査してきました!
ギネスにも登録!? 世界一の大きさを持つあの物体は何?@精華町
京都府南部に位置する精華町。このまちには関西文化学術研究都市の中核的交流施設「けいはんなプラザ」があります。その広場を歩いていると現れたグレーの巨大な物体!
これは古代遺跡? 何かのオブジェ? それとも学研都市だけに宇宙と交信する何かでは・・・? などと思っていたら、なんとこちら、「日時計」なんだそうです。
文字盤の面積は3,877.86m²。けいはんなと長崎県佐世保市、岩手県宮古市の地方時(※)と日本標準地を表示し、世界一大きな文字盤を持つ日時計としてギネスにも登録されています。
※地方時とは、その地方で太陽が南中する時を基準に定めた時間のこと
設計は、けいはんなが実施した「モニュメントを含む前庭広場」国際設計競技において、世界26カ国、305件もの応募作品の中から選ばれた箕原真氏によるもの。
平成5年の完成当初は、日時計の針の先端から北極星に向けて夜空にレーザー光線が放たれていましたが、残念ながら故障により中断。しかし、地域の住民・団体、立地企業・施設による有志で「けいはんな世界一の日時計レーザー光線を復活させる会」を設立され、募金活動により平成24年、レーザー光線が復活しました。今も毎晩、日没予定時刻の30分後から午後10時まで点灯されています。これは見ものですよ。秋の夜長に見に行かれてはいかがでしょう。
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けいはんなプラザ
京都府相楽郡精華町光台1-7
電車まで近すぎるっ!! 京都イチ低い?! 樋尻橋梁 @宇治市
「京都イチ低い」「どうやってくぐるの?」 という謎の橋梁が宇治市にあると聞きリサーチしてきました!その橋は樋尻(ひじり)橋梁といい、京阪宇治線の六地蔵駅と木幡駅のちょうど間ぐらいにあるのだとか。近くまでやってきましたが、今は使われていない様子の古い橋梁があるぐらいで(なんの橋か気になる……)、周囲は住宅街。そんな謎な橋があるような気配は全くありません。が、横道へ入ると……
ありました! あれのことですね。確かに橋桁は低そうです。
近づいてみるとプレートに、「けた下制限1.2m」と書いてあるではありませんか!これは思ったより低いですね。 どうやって渡るの?と見ていたら……
住人のみなさまはヒョイヒョイ~っと橋をくぐって行かれ、慣れたものです。ちなみに支間(橋の幅)は4.984m。でも、この橋がないと、向こうとこっちが自由に行き来できないので、便利な橋なのでしょうね。
下から線路を眺めることもできます。これは不思議な景色。
しばらく待っていると目の前を電車が! これは近い。いやいや「上空注意」なんていうものではありませんね。でも、電車好きな方には、この近さはオススメです。訪れる時はくれぐれも安全に注意を払って見学してくださいね。
↓ ↓ ↓ 住所はないのですが、地図でいうなら、この辺りです。
道路のあちらこちらで微笑むオレンジのカエルは何? @京都市南区久世
京都市南区、桂川の西側に広がる久世(くぜ)エリア。祇園祭のお稚児さん「久世駒形稚児」が出される地区としても知られています。そんな久世エリアを歩いていると、なにやら道路にオレンジ色をしたカエルのイラストが??
大きさも大小あり、画風もさまざまなカエルの絵。調査をしてみると、どうやら近くの久世西小学校、大藪小学校、久世中学校の辺りで多く見かけることが判明。そこで、京都市立久世西小学校の葉山校長先生にお話を伺いました。
校長先生が「聞いた話によると…」と教えてくださったのは、始まりは昭和46年。当時、車が多くなってきたので、子供の安全を守るため、久世交通対策協議会が子供たちに馴染みのあるカエルのイラストを描いて交通安全を呼びかけたのがスタートだそう。
久世といえば今でこそ住宅や会社、工場が多くなりましたが、カエルが描かれた当時は田んぼばかり。だから子供たちに馴染みのあるカエルが描かれたんですね~、なるほど。
当初は周辺地区でも行われていたそうですが、現在も続けているのはこの久世エリアのみ。ゆえに、みなさんカエルのイラストを誇りに思っておられます。
この大切なカエルのイラストが消えないように、久世交通対策協議会だけでなく、現在は地域の子ども会、PTA、教職員らも参加して毎年3月末に「春のカエル描き」、7月末に「夏のカエル描き」なる行事が行われています。
どのカエルも味わい深くて、つい付近を探したくなってしまいます。近くを通った際は、好きなカエルを見つけてみてはいかがでしょう。
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京都市南区久世上久世町
京都で見つけた「あれ、何だ?」気になった方はこちらもチェックください▼
www.kyotoside.jp