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【京丹波町】こんな町役場みたことありますか? 木の香りがする庁舎へ

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写真提供:京丹波町役場 (撮影者小川重雄)

京丹波町の豊かな森林資源を活かし、木造で建てられた京丹波町役場新庁舎。2021年に完成したまだ新しい建物は木の香りがして、まるで高原に立つオーベルジュのようなおしゃれな雰囲気。この新庁舎には役場としての機能だけでなく、おしゃれなカフェや図書館、自習ができる交流ラウンジもあるのだとか。どんな庁舎なのか訪ねてきました!

京丹波町の木を使ったホテルのような新庁舎

写真提供:京丹波町役場 (撮影者小川重雄)

京丹波町役場が立つのは京都縦貫自動車道の丹波インターから車で約6分。四季折々の自然が楽しめる丹波自然運動公園のお隣にあります。パッと見ただけでは、これが役場だとは分からない、木造のとってもおしゃれな建物です。
建物が完成したのは2021年8月。京丹波町は町の面積の約83%が森林で覆われている、まさに「森の京都」。そこで新庁舎を建てるにあたり京丹波町産の木材をふんだんに使って建てられました。

写真提供:京丹波町役場 (撮影者小川重雄)

庁舎は執務棟(右側の建物)と議会棟(左側の建物)に分かれていて、議会棟には誰でも気軽にくつろいだり、おしゃべりをしたり、勉強や仕事ができる図書コーナーとカフェを併設した「交流ラウンジ こだち」があるんです。ウワサによると、これがとてもおしゃれとのこと。「交流ラウンジ」に行ってみることにしました。

誰もが利用したくなる、おしゃれすぎるラウンジ


外観もそうですが、室内も木がふんだんに使われています。入るとすぐに図書カウンターがあり、町の文化や風土などを紹介する展示ケース、壁には郷土資料本などをはじめ興味深い本が並んでいて、立ち止まって読みふけってしまいそう。


蔵書は全部で1500冊以上、雑誌や新聞も置いてあります。本棚は番号ではなくて木の名前が付いているんですね。そんなところにも「森の京都」らしい、こだわりが感じられます。ちなみに本は町の図書利用カードがあれば借りることができるそうですよ。


カウンターの先がラウンジです。見てください、広い~! そして床も天井も全て木とは、なんて贅沢なんでしょう。もちろんテーブルセットも本棚も木製。全身、木に包まれているようで、立っているだけで癒されます。


窓際に作られたカウンター席は自習ができるようになっていて、USBでの充電も可能なコンセントも設置。もちろんWi-Fiだってありますよ。さらにランプまであるんです。これはありがたい。こんな素敵なところなら試験や資格の勉強がはかどりそう~。


芝生を眺める奥側は、かわいらしいテーブルセットがあるキッズコーナーになっています。小さな子の目線の高さに絵本が並べられているので、これなら自分で本を選びやすそう。こんなに沢山の絵本が読めるなんて、親子で来たら楽しいだろうなあ。
ラウンジはフリースペースなので飲食の持ち込みもOKですが、ここはやはり「こだちカフェ」のメニューをいただきたいですよね。

あの幻のお菓子も食べられる!?「こだちカフェ」


「こだちカフェ」はカウンターで注文し、ラウンジ内の好きな席でいただくシステム。もちろん外の芝生で食べるのもOKですし、テイクアウトもできます。
京丹波町在住のスタッフ・安藤慎子さんにお話を伺うと「このラウンジは、町のみなさんが思い思いの時間を過ごす場なんですよ」とのこと。本と一緒にゆっくりと楽しめるコーヒーとスイーツ、仕事の合間にパッと食べられる軽食メニューが用意されています。


それではメニューの一部をご紹介しましょう~。上から時計回りに、ボリューム満点の「照り焼きチキン」310円、学生さんにも大人気、カレー味のキャベツがアクセントになった「ホットドック」310円、そしてデザートにピッタリの「あんバター」270円です。
もっちもちのコッペパンは京丹波町にある京丹波黒豆のパン屋さんに焼いてもらっているもの。あんこはカフェスタッフの家の畑で獲れた小豆を中心に使った自家製なのだとか。さすが小豆が名産の京丹波町ならではですね。
そのほか「サンドイッチ」もあり、パンは京都市内にある老舗パン屋さん「まるき製パン所」のものなんですって。


こちらは役場の職員さんにもファンが多い「カレーライス」(740円)。鶏肉たっぷりで、本格的なのにスパイスが主張しすぎない味で、ファンが多いというのも納得。大人気なので売り切れることが多いので、食べたい方は早めに行くのがおすすめです。


そして、メニューを見て驚いたのが、大人気の菓道家・津田陽子さんの焼き菓子やケーキが並んでいること!  津田陽子さんといえば、かつて京都市内でタルトやフロール(ロールケーキ)のお店「ミディ・アプレミディ」を開いておられたのですが、現在はインターネットや百貨店の催事販売がメイン。そのスイーツがこちらで食べられるとはビックリです。


まろやかな「ブレンドコーヒー」(400円)。コーヒーと共にプティタルト「栗」(290円)をいただきます。やっぱり美味しい(涙)。こんな美味しいスイーツがいつでもいただけるなんて。あぁ、京丹波町マダムが羨ましい~。

木の香りに癒される、町のみんなの新庁舎


新庁舎は見学ができるそうなので、総務部管財課の平井幹十郎さんに案内していただきました。
「新庁舎は町民みんなの共有財産という思いで建てられました。普通、役場へは用事がないと行かないと思いますが、この庁舎は用事がなくても来ていただけるような場所にしたいと考えられたんです」

そのような思いから「交流ラウンジ」が作られ、ちょっとしたスペースには誰でも寛げるテーブルセットを置き、廊下には京丹波町の文化や自然遺産をモチーフにした切り絵作品を飾るギャラリーとしても利用されています。


とにかく木がふんだんに使われている新庁舎ですが、なんと木材の96%が京丹波町産なのだとか。さすが昔から林業や製材業が盛んな町! とはいえ木は伐採後、製材、乾燥、加工という長い工程を経なくては使うことはできません。そこで建設の3年半前から念密な計画を立て、町の3つの製材所が共同で木材を調達。その後、建設に2年。合計で5年半もの年月をかけ、大切に計画、建設されました。


それでは、新庁舎を見学していきましょう~。まずは執務棟からです。執務棟は吹き抜けの2階建になっていて、明るくて気持ちがいい空間です。1階には住民課や子育て支援課など日常でよく利用する課を配置。2階は土木建築課や農林振興課など事業課のカウンターが置かれています。


2階には天窓があり自然光が注がれます。窓からは京丹波町のシンボルのひとつである美女山が見えるんですよ。私もこんな素敵な所で働いてみたいなあ。


執務棟で使われているこの柱は、新庁舎建設のために開発された2本の平角柱をビスで固定した日本初の「組立柱」という工法で作られています。というのも準耐火構造にするには太い柱を使う必要があるのですが、太い木は乾燥に長い時間がかかるため、建設スタートまでに乾燥を終えることができません。そこで町の木を町で乾燥させ、2本の柱をビスで一体化させ、構造的に太い柱を作るという方法なのだとか。「町でできることは、できるだけ町で」ということなのですね。

その他、執務棟には相談や会議用に使える個室や、打ち合わせ用のスペースなどもありますし……


授乳室もあるので、赤ちゃんと一緒に訪れても安心です。

予想のはるか上をいく、美しい議会場

執務棟を見学した後、平井さんに案内していただいたのは議場。扉を開けたとたんビックリ!! こんなにも素晴らしい議場があるなんて。結婚式やコンサートにも使えそうなぐらい美しい議場です。


ヒノキを美しく組んだドーム状の木の格子天井が見事。木の建物は、こんなにも美しいのだと改めて実感します。


床や机も京丹波町の木材を使用して作られています。さらに災害時には、この机を動かせばオープンスペースになり、町民の避難場所としても使うことができるんですって。

写真提供:京丹波町役場 (撮影者小川重雄)

「夜になり灯りがともされた様子もいいんですよ」と平井さん。なるほど窓が大きいので、灯りがもれてきれいですね。その美しさから、「2022 照明施設賞受賞」を受賞されたそうですよ。

いかがでしたでしょうか。京丹波町の町役場は、カフェも図書館もラウンジもとっても素敵で、この町に住んだら毎日通ってしまいたくなるような素敵な空間でした。

■■INFORMATION■■

京丹波町役場
京都府船井郡京丹波町蒲生蒲生野487-1
TEL 0771-82-0200(代表)
開庁時間 8:30~17:15(土・日曜日、祝日、年末年始を除く)
交流ラウンジ 8:30~20:00 、年末年始休業
こだちカフェ 10:00~17:30 (祝日と土曜日は~16:30)、日・月曜日休み

庁舎見学の方法 
TELかFAX、メールにて、希望日(平日の8:30~17:15)をお問い合わせください。
TEL 0771-82-3821(京丹波町管財課)
FAX 0771-82-2700
メール kanzai@town.kyotamba.lg.jp

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