厳しい残暑も落ち着き、風が心地よくなる季節。秋空の下、ピンクや白の素朴で愛らしい姿を見せてくれるコスモスには心癒されますね。
今回は、これから見頃を迎える京都府のコスモス園をご紹介。のどかな里山に、広大な野原一面、はたまた古代の遺跡にと、さまざまな景観を彩るコスモスをお楽しみください。
※例年の見頃を掲載しています。開花状況や最新情報は各自お問い合わせください。
※記事中の情報はすべて2025年9月時点のものです。
ノスタルジックな里山の秋を彩るコスモス
【南丹市】美山かやぶきの里
見頃:9月中旬~10月中旬
京都市内から車で約1時間半、穏やかな山並みが続く里山に、約200 年前のかやぶき民家が残る「美山かやぶきの里」。日本の原風景を今に伝える集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
かやぶき民家が素朴で可憐なコスモスの花に包まれる光景には、しみじみと心癒されます。また、9月中旬頃からは、そばの花や彼岸花なども見頃に。ノスタルジックな里山で、秋の風情をじっくり満喫してください。
■■INFORMATION■■
美山 かやぶきの里
京都府南丹市美山町北
TEL:0771-75-1906 (観光案内専用ダイヤル)
https://miyamanavi.com/sightseeing/kayabuki-no-sato
食べて遊んで見て楽しめる! 関西最大級のコスモス畑
【亀岡市】京都丹波/亀岡「夢コスモス園」
期間:10月1日(水)~11月3日(月・祝)

画像提供:(一社)亀岡市観光協会
関西最大級のスケールを誇るコスモス畑、「京都丹波/亀岡『夢コスモス園』」。東京ドームに迫る広大な敷地を、20品種・約800万本ものコスモスが彩り豊かに染め上げます。

画像提供:(一社)亀岡市観光協会
花に囲まれたフォトジェニックなシーンに、高見台から見渡す圧巻の全景、色や形もさまざまなコスモスを存分に楽しめるのが魅力です。

画像提供:(一社)亀岡市観光協会
また、開花状況に応じてコスモスの摘み取り体験(500円)やブーケの販売も行っているので、秋の空気をご自宅でも感じてみて。
<周辺立ち寄りスポット>
・穴太寺
・楽々荘(がんこ 亀岡楽々荘)
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京都丹波/亀岡 夢コスモス園
京都府亀岡市吉川町穴川野水(亀岡運動公園体育館東側)
電話:0771-55-9111(期間外はJR亀岡駅観光案内所に転送されます)
時間:9:00~16:00受付終了(土日祝日は~16:30受付終了)
休み:期間中無休
料金:大人800円(土日祝は1000円)、中学生以下無料
https://yume-cosmos.com/
山肌にそよぐ約8万本のコスモス
【京都市】嵐山–高雄パークウエイ
期間:10月1日(水)~11月24日(月・祝)

画像提供:西山ドライブウエイ株式会社
今秋、開業60周年を迎える「嵐山–高雄パークウエイ」は、全長10.7キロメートルの自然豊かなドライブウェイ。西山連峰や保津峡、京都市街地をのぞむ展望台や観空台遊園地、BBQエリアなど、子どもから大人まで楽しめるレジャーエリアで、秋にはフラワーパーク内のコスモス園が開園します。

画像提供:西山ドライブウエイ株式会社
フラワーパークへの門をくぐると山の斜面を利用した5,000平方メートルの広大な敷地で、約8万本のコスモスがお出迎え。最終日にはコスモスの摘み取りイベントも予定されています。

画像提供:西山ドライブウエイ株式会社
また、「嵐山–高雄パークウエイ」にはドッグランやワンちゃん同伴可能の施設もあり、フラワーパークもリード装着なら入園可能。思い思いの過ごし方で、コスモス畑でのひと時を楽しんでくださいね。
※観空台遊園地前の駐車場をご利用ください
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嵐山-高雄パークウエイ
京都府京都市右京区梅ケ畑檜社町11(高雄口ゲート)
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町8(嵐山・清滝口ゲート)
電話:075-871-1221(高雄事務所、9:00~17:00)
時間:フラワーパークは平日10:00~16:00、土日祝10:00~16:30
※パークウエイは4月~11月8:00~19:00(入場は18:00まで)、12月~3月9:00~18:00(入場は17:00まで)
休み:無休
料金:無料(別途パークウエイ通行料が必要です)
https://www.parkway-hankyu.com/
3種類1,500本のコスモスがお出迎え
【宇治市】宇治市植物公園
見頃:10月中旬

画像提供:宇治市植物公園
日本一の大きさを誇る立体花壇「花と水のタペストリー」で知られる宇治市植物公園。温室では約650種類の熱帯・亜熱帯植物、屋外では源氏物語に登場する植物など、約800種類もの多種多様な花木などに出合うことができます。

画像提供:宇治市植物公園
「春のゾーン」に植えられたコスモスが見頃を迎えるのは10月中旬。今年は花弁に縁取りや絞り模様のツートンカラーが可愛い「あかつき」300本や、オレンジやイエローの爽やかな色彩が目を引き付ける「キャンパス」300本、約8センチの大きな花が人気の「センセーション」1,000本の3品種が楽しめるそうですよ。
10月下旬には、コスモスの摘み取り体験(予定)や「植物公園のハロウィン」などのイベントも開催されるので、ホームページで詳細をチェックしてくださいね。
<周辺立ち寄りスポット>
・ボウケンノモリ太陽が丘店
■■INFORMATION■■
宇治市植物公園
宇治市広野町八軒屋谷25-1
電話:0774-39-9387
時間:9:00~17:00(入園は~16:00)
休み:月曜(祝日の場合、翌日休)、12月28日~1月4日)
料金:大人600円、子ども(小・中学生)300円、幼児無料
https://uji-citypark.jp/botanical/
陽光のうつろいと楽しむ河川敷のコスモス庭園
【綾部市】由良川花庭園
見頃:10月中旬から下旬

画像提供:綾部市観光協会
由良川の河川敷に整備された花庭園。10月上旬になると、コスモスがピンクのグラデーションで河川敷を彩ります。
場所は、シルバー人材センターの皆さんによって手入れされている大小約40の花壇と、白瀬橋を挟んだ西側にある約1,600平方メートルの畑。こちらは24時間入園できるので、訪れる時間帯によってさまざまな表情のコスモスを観賞・撮影できるのが魅力です。
おすすめは早朝と夕方。秋の夕日を映す花びら、早朝の朝霧に包まれたドラマチックなコスモスを撮影できることもあるそうです。

画像提供:綾部市観光協会
もう一つうれしいのが、ハサミを持参すれば、誰でも自由に無料でコスモスの摘み取りができるところ。譲り合いながら摘み取って、おうちでも余韻を味わってください。
<周辺立ち寄りスポット>
・綾部ふれあい牧場
■■INFORMATION■■
由良川花庭園
綾部市青野町東吉美前64-1
電話:0773-42-9030(綾部市シルバー人材センター)
時間:自由開放
休み:なし
料金:入園無料
https://www.ayabe-kankou.net/spot/yuragawa_hana/
動物たちに癒されながらコスモス観賞
【綾部市】綾部ふれあい牧場
見頃:10月中旬~11月上旬

画像提供:綾部ふれあい牧場
ヒツジやウサギなどのさまざまな動物たちと自由にふれあうことができる「綾部ふれあい牧場」。
秋には、約5,000平方メートルの牧草地をコスモスの花が彩ります。コスモス畑を縫うように作られた遊歩道をのんびり散歩するのがおすすめ。

画像提供:綾部ふれあい牧場
お腹が空いたら併設の「ふれあい食堂 ハイジのキッチン」へ。丹波牛や地元産ジビエ料理など良質な肉料理、濃厚ソフトクリームや「綾部の完熟いちごのシェイク」といったスイーツが味わえます。
また、手ぶらで楽しめるバーベキュー(要予約)も人気。腹ごしらえをしながら、動物たちとコスモスと触れ合う癒しのひと時を過ごしてください。

画像提供:綾部ふれあい牧場
11月3日(月・祝)には、恒例の「綾部ふれあい牧場祭り 秋」を開催予定。鷹匠による実演やツリークライミングなど、お楽しみ企画が盛りだくさんですよ。
<周辺立ち寄りスポット>
・由良川花庭園
■■INFORMATION■■
綾部ふれあい牧場
綾部市位田町桧前81
電話:0773-48-1000
時間:10:00~17:00
休み:火曜
料金:入場無料
https://fureaiboku.exblog.jp/
変わり種も! 植物園ならではの多様さが魅力
【京都市】京都府立植物園
見頃:10月中旬~11月中旬

画像提供:京都府立植物園
広大な敷地に約12,000種類の植物が植栽される京都府立植物園。ばら園や日本最大級の温室で知られているほか、大芝生地や子ども向けの図書約2,400冊を収蔵する「きのこ文庫」などがあり、幅広い世代に愛される植物園です。

画像提供:京都府立植物園
10月中旬からは、植物園会館前や北山広場、洋風庭園で、形も色もさまざまな約10品種・4,000~5,000株コスモスが見頃を迎えます。

画像提供:京都府立植物園
筒状の花弁の半八重~八重咲きという珍しい花型の「ダブルクリック ローズボンボン」(写真上)のほか、中心部の紅色の絞りが特徴的な「日の丸」などの変わり種も多数お目見えします。

画像提供:京都府立植物園
10月20日(月)から11月15日(土)までは、恒例の「菊花展」が行われるほか、秋の植物にまつわるイベントも豊富。コスモスと併せてお楽しみください。
京都府立植物園について詳しくは▼
<立ち寄りスポット>
・LIGHT CYCLES KYOTO(植物園内で開催中〜2026年3月31日まで)
■■INFORMATION■■
京都府立植物園
京都府京都市左京区下鴨半木町
電話:075-701-0141
時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
休み:12月28日~1月4日
料金:一般500円、65歳以上・高校生250円、中学生以下無料
https://www.kyotobotanicalgardens.jp/
コスモスが揺れる幻の都・恭仁宮跡を探索
【木津川市】史跡 恭仁宮跡(山城国分寺跡)
見頃:10月下旬~11月中旬

画像提供:木津川市役所
今から約1,300年前、聖武天皇によって築かれたとされる恭仁宮(くにきゅう)。平城京から遷都されてわずか3年余り、完成することなく廃都になったため、今も多くの謎を残す“幻の都”とも呼ばれてきました。

画像提供:木津川市役所
京都駅から電車とバスを使って1時間15分ほど。現在の恭仁宮跡(山城国分寺跡)では、休耕田を利用して植えられたコスモスが10月下旬から見頃を迎えます。田畑に囲まれた宮跡に彩りを添える、ピンクや赤、白の鮮やかなコスモス。秋風に揺れるコスモスを眺めながら、古代の謎に思いを馳せてみませんか。
恭仁宮跡について深掘りした記事はこちら▼
<周辺立ち寄りスポット>
・海住山寺
■■INFORMATION■■
史跡 恭仁宮跡(山城国分寺跡)
京都府木津川市加茂町例幣
時間:見学自由
料金:無料