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京都北部で普段とはちょっと違うものづくり体験〜鋳物&丹後ちりめん

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鋳物・丹後ちりめん

自然豊かな京都府北部では自分の手で鋳物をつくったり、丹後ちりめんを精錬したりなど、普段とはちょっと違う「ものづくり体験」ができるスポットがあるんです。夏の思い出に、旅の思い出に訪れてみませんか?
※記事中の情報・金額はすべて2025年7月時点・税込表記です。

「鋳物」って実は身近で面白い!

【与謝野町】シオノ鋳工

シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

みなさま「鋳物(いもの)」ってご存知ですか?
鋳物とは作りたい物と同じ形に作った型に溶けた金属を流し込み、冷やして固める鋳造(ちゅうぞう)という技法を使って作られた品のこと。この技法はなんと紀元前4000年頃にメソポタミア地方で始まったと言われており、よく知られたところでいうと奈良や鎌倉の大仏様もそうですし、マンホールの蓋やパソコンも鋳物製なんです。
与謝野町にある「シオノ鋳工」は、江戸時代の1830(天保元)年より鋳物業を営んできた老舗。かつては鍋や窯などを鋳造していましたが、時代の流れと共に現在は、身近なところでいうとエレベーターやポンプの部品などを鋳物で作っています。

鉄を流して鋳物を作ってみよう

シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

シオノ鋳工では、その「鋳物」体験ができるんです。作るのは「鋳物キーホルダー」と「鋳物物置」。
まずは作りたい物を決めたら、フラワーアレンジメントなどで使うオアシスに好きな型を押して、スタッフさんと一緒に溶かした鉄を型に流し込みます。そして冷えたらバリ(余計な部分)をヤスリで削れば完成!

シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

型はアルファベットにトランプマーク、数字があり、キーホルダーはこの中から好きなものを1つ選んで作ります。置物の方は好きなだけ選ぶことができ、名前を作るのもいいですし、「WELCOME」と作って玄関に飾れば、来客用のおしゃれなオブジェとなり、見るたびに思い出がよみがえってきそうですね。

体験の後のお楽しみ

シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

シオノ鋳工

画像提供:シオノ鋳工

鋳物づくり体験を行うのは「ZIP SQUARE」という建物。この中には鋳物体験を行う「ZIP LABO」の他に、鋳造工場から届いた鋳物を加工する「ZIP FACTORY」、そして手作りランチやスイーツが楽しめる「ZIP CAFE」が入っていて、このカフェがとても素敵なんです!
シオノ鋳工では元々、社員用の給食を手作りしていたことから、ZIP SQUAREを作る際に地域の人にも利用してもらえるようカフェをオープンしたのだとか。鋳物体験の後に日替わりランチや特製スパイスカレーに手作りスイーツを味わうのも楽しそうです。

【体験】
「鋳物キーホルダー」(所要時間:約1時間30分)1,100
「鋳物置物」(所要時間:約1時間30分)小文字1文字550円、大文字1文字880
予約日時は平日に電話、もしくはInstagramDMから相談を。体験は基本平日(土・日曜日・祝日も相談可)。

 ■■INFORMATION■■

シオノ鋳工 
京都府与謝郡与謝野町字金屋1917-1
TEL0772-42-6288(平日のみ)
Instagram https://www.instagram.com/shionocast/

ZIP CAFE  
TEL0772-42-7700
モーニングタイム8:0010:00 
ランチ11:0015:00
カフェ10:0011:0015:0017:00
無休

 

「丹後ちりめんって、こうやってできるんだ!」が知れるワークショップ

【京丹後市】TANGO OPEN CENTER

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

丹後地方で約300年、織られてきた「丹後ちりめん」。丹後ちりめんは、生地の表面に「シボ」とよばれる独特の凸凹がある後染めの織物のこと。

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

その丹後ちりめんをはじめ、丹後地方の各種織物を製造する事業者の組織「丹後織物工業組合」の絹織物精練加工場に昨年、オープンしたのが「TANGO OPEN CENTER(タンゴオープンセンター)」です。
中には丹後ちりめん製品等を扱うファクトリーショップが併設され、オープンファクトリー(工場見学)や丹後ちりめんの面白さに触れるワークショップも開催されています。

オープンファクトリーで見られる丹後ちりめんの工程

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

オープンファクトリーで見学できるのは、丹後ちりめんに重要な「精練(せいれん)」という加工現場。
丹後ちりめんは、水をかけながら糸を強くねじり合せた「強撚糸(きょうねんし)」という糸をヨコ糸として使います。これがシボを生むのに重要なポイントとなるのですが、織ったばかりの生地は生糸に付着しているセリシンという糊状の成分(たんぱく質)がついているため、丹後ちりめんらしいサラリとした風合いはなく、硬くてゴワゴワとした手触りです。

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

そこで生地を熱湯で何度も煮込んで洗い、不純物とセリシンを落す「精錬」という作業をほどこします。そうすることで糸が縮み、ヨコ糸の撚りが元に戻ろうとしてシボが生まれ、さらに柔らかい風合となり、色も真っ白になるのです。

丹後ちりめんの重要工程「精練」を体験

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

ワークショップでは、この「精練」を分かりやすく体験することができます。
おすすめは、かわいい「カップチリメンワークショップ」。カップの中に入っているのは、まだ精練していない巾着型の丹後ちりめん(ポリエステル製)。

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

そこにお湯を注ぐと精練され、アイロンで乾かせばふっくらとしたシボのある丹後ちりめんの巾着に大変身。
この体験で「精練ってこういうことなのか!」ということが簡単にわかりますよ。
精練後は色々なフェルトを貼って好みにデコレーションしたら、世界に一つだけ、オリジナルの丹後ちりめん巾着が完成します。

丹後ちりめん

画像提供:TANGO OPEN CENTER

もう少し本格的に学びたい!という方は「丹後ちりめん精練体験」や「染色体験」もあります。
丹後ちりめん生地(1メートル) または帯揚げ生地(1.7メートル)のどちらかを選び、実際に加工場で精練加工や染色を体験することができます。

【体験】
「オープンファクトリー見学ツアー」(所要時間:約1時間)18歳以上1,000円/18歳未満500
平日(月~金曜日)10:0011:0013:30/14:30 計4回実施
丹後ちりめんくるみボタンワークショップ付き(オリジナルのマグネットやピンバッチ作りが体験できます)
予約・お問合せは https://tanko.or.jp/tof/ TEL0772-68-5151 

「カップチリメンワークショップ」(所要時間:約30分)2,500
平日(月~金曜日)の10:0016:30
予約・お問合せは https://tanko.or.jp/tof/ TEL0772-68-5151 

「加工場 丹後ちりめん精練体験」(所要時間:約2時間)5,500
「加工場 丹後ちりめん染色体験」(所要時間:約2時間)5,500
「ハンカチ染め体験」(所要時間:約1時間30分)3,300
平日(月~金曜日)午前の部 10:00/午後の部 14:00
予約は電話にて丹後織物工業組合 加工場 TEL 0772-64-2490 (平日8:0017:00)へ。

■■INFORMATION■■

TNAGO OPEN CENTER
京都府京丹後市大宮町河辺3188 丹後織物工業組合内
TEL 0772-68-521
営業:
平日(月~金曜日)10:0016:30
休み:土・日曜、祝日、お盆、年末年始
※営業日はWEBのショップ営業カレンダーにてご確認ください
Instagram https://www.instagram.com/2020tango300/
X https://x.com/tangosilk/

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