
京都にはさまざまな観光スポットがありますが、そこには知っているとちょっと楽しくなる“通(ツウ)”なポイントがたくさんあるんです。次の京都への旅が少しだけ特別になる、そんな観光の豆知識をご紹介しましょう。
※記事中の情報はすべて2026年2月時点のものです。
【宮津市】天橋立は、見る場所によって形がまったく違う!?

画像:海の京都DMO
松島、宮島と並ぶ日本三景のひとつ「天橋立」。約5,000本もの青々とした松並木と白い砂浜が織りなす美しい景観で、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
実は天橋立は、見る場所によって、まったく異なる形に見えることをご存じでしょうか?
代表的なビュースポットは4か所あり、「四大観(しだいかん)」と呼ばれ親しまれています。
それぞれの特徴をご紹介しましょう。
4つのビュースポットをご紹介

画像:左上・右上・左下)海の京都フォトギャラリー、右下 )photoAC
写真左上は、北側にある傘松公園からの眺め。天に向かって龍が昇るように見えることから「昇龍観(しょうりゅうかん)」と呼ばれています。力強く躍動感のある景色が魅力です。
右上は、南側、文珠山山頂にある天橋立ビューランドからの眺め。こちらは龍が空へ飛び立つ姿に見えることから「飛龍観(ひりゅうかん)」と名付けられました。天橋立といえばこの景色を思い浮かべる方も多いでしょう。
左下は、東側の獅子崎稲荷神社からの眺めで、室町時代の水墨画家で禅僧の雪舟が描いた国宝『天橋立図』の構図に似ていることから、「雪舟観(せっしゅうかん)」と呼ばれています。歴史ロマンを感じられるスポットです。
右下は、西側の大内峠一字観公園からの眺め。横一文字にまっすぐ伸びて見えることから「一字観(いちじかん)」と呼ばれています。天橋立の向こうには若狭湾が広がり、まさに絶景。比較的観光客が少なく、穴場スポットとしてもおすすめです。

画像提供:海の京都DMO
そして、天橋立といえば、背を向けて股の間から景色をのぞく「股のぞき」が有名です。このスタイルは傘松公園が発祥と言われています。
そして、この眺望スタイルはユーモアある研究として、イグノーベル賞も受賞しているんですよ。
現地へ行かれた時はぜひ、それぞれの「四大観」を見比べて、股のぞきも楽しんでくださいね 。
天橋立について、さらに詳しく知りたい方はこちら▼
【亀岡市】亀岡はなぜ「霧のまち」??

画像提供:亀岡市商工観光課
晩秋から初春にかけて、京都市内から丹波・丹後方面へ向かう途中、老の坂トンネルを抜けた瞬間、霧で世界が真っ白!! という体験をしたことはありませんか?
亀岡市は、「丹波霧(たんばぎり)」と呼ばれる深い霧がたびたび発生し、雲海をはじめとした幻想的な風景が広がることから、「霧のまち」として知られています。

画像提供:亀岡市商工観光課
なぜ亀岡は霧が多いのか。その理由は、盆地特有の地形にあります。
亀岡市の霧は、よく晴れた日の夜に起こる「放射冷却」が大きく関係しているといわれています。放射冷却とは、地面付近の空気が冷やされ、上空よりも気温が低くなる現象のこと。
冷たい空気は山の斜面を伝って盆地の底に流れ込み、次第に溜まっていきます。さらに周囲の山々が風よけの役割を果たすため、空気の流れが弱まり、深い霧が長時間とどまりやすくなるのです。こうした自然条件が重なり合い、亀岡ならではの深い霧が生まれます。
絶景スポットもありますよ

画像提供:亀岡市商工観光課
亀岡盆地の南側に位置する竜ヶ尾山(標高412.4メートル)の山頂付近には、この美しい霧が楽しめる、「かめおか霧のテラス」があります。
ここから眼下に広がる美しい雲海や霧の絶景が一望できるんです。まるで雲の上に立っているかのような、幻想的なひとときが味わえますよ。
亀岡の霧について、さらに詳しく知りたい方はこちら▼
【長岡京市】長岡天満宮に平安神宮の旧御本殿が!

長岡京市に鎮座する長岡天満宮。御祭神は、平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真公です。実は現在の御本殿(写真奥の建物)は、1895年(明治28)年に建てられた京都市の平安神宮の旧本殿を1941(昭和16)年に移築したものなのです。
桓武天皇とのつながり

なぜ、貴重な御本殿が移築されたのでしょうか。そこには、桓武天皇とのご縁がありました。
平安京が造営される前、桓武天皇が築いた都が「長岡京」でした。その歴史的なつながりから、桓武天皇をお祀りする平安神宮より御本殿が拝領され、移築が実現したのです。
設計は、京都東山の祇園閣や東京の築地本願寺などを手がけた建築家・伊東忠太氏によるものなんですよ。お参りの際は、奥の本殿もぜひ見てくださいね。
ちなみに1690(元禄3)年に建てられた長岡天満宮の旧御本殿は、大歳神社(京都市西京区大原野灰方町)に移築されているそうですよ。あわせてお参りしてみてはいかがでしょう。
長岡天満宮について、さらに詳しく知りたい方はこちら▼
【宇治市】「宇治」の地名の由来って?

宇治川が流れ、高級茶として名高い宇治茶の産地であり、世界遺産・平等院が佇む宇治の地。この「宇治」という地名の由来をご存じでしょうか。
諸説ありますが、そのひとつが、宇治川のほとりに鎮座する宇治神社にまつわる伝説です。宇治神社の御祭神は、応神天皇の皇子・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。今からおよそ1700年前、河内の国からこの地へ向かわれた菟道稚郎子命は、途中で道に迷ってしまいました。すると一羽の兎(うさぎ)が現れ、何度も振り返りながら、この地へ導いてくれたのです。その出来事にちなみ、かつては「菟道」と書いて「うじ」とよび、後に「宇治」という字を当てるようになったようです。
「うさぎさん巡り」で願い事を叶えたい
また、この伝説により宇治神社では、正しい道へと導く「みかえり兎」を神のお使いとしています。本殿のまわりを時計まわりに3周する間に、3つあるうさぎの置物に巡り合えたら願い事が叶う「うさぎさん巡り」もあるので、お参りの際は、巡ってみてくださいね。
宇治神社について、さらに詳しく知りたい方はこちら▼
【福知山市】京都には「鬼のまち」がある

京都府福知山市にある大江山には、「鬼」にまつわる伝説がいくつも残されていることをご存知ですか? なかでも有名なのが、平安時代の英雄・源頼光が鬼を退治したと伝わる酒呑童子の伝説です。
大江山の中腹、「鬼の岩窟」や「鬼の足跡」「頼光の腰掛岩」をはじめ鬼に関連する痕跡がいくつも残っていますし、酒呑童子の里では、高さ5メートル、重さ10トンの日本一の大きさを誇る「大江山平成の鬼瓦(写真)」を見ることができます。

鬼文化に興味を持った方は、「日本の鬼の交流博物館」(写真)へ。酒呑童子をはじめとする大江山の鬼伝説や、国内外に伝わる鬼について、詳しく知ることができますよ。
注目の鬼のモニュメントも

画像提供:福知山市役所
ちなみに「日本の鬼の交流博物館」の先にある「鬼のモニュメント」は、ウルトラマンのデザイナーで知られる成田亨氏の作。力強くもどこか神秘的な造形は、鬼の新たな魅力を感じさせてくれます。ぜひチェックしてみてくださいね。
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