5月20日は「森林の日」ってご存じでしたか?「森林」という漢字には“木”という文字が5つ使われ、総画数は20画であることから、この日に制定されたそうですよ。新緑まぶしい今の季節、森で過ごすにはピッタリの季節ですよね。
今回は、そんな森をテーマに、誰もが楽しめる京都の“遊べる森”をご紹介します。
※記事中の情報・金額はすべて2025年5月時点のものです。開催イベントや予約方法についてはHPからご確認ください。
遊んで・学んで・泊まれる体験型森林公園
【南丹市】ハピろー!の森 京都

画像提供:ハピろー!の森 京都
南丹市日吉町の日吉ダムに隣接する天若(あまわか)湖畔に広がるハピろー!の森 京都は、キャビンやオートキャンプ場などの宿泊施設ほか、広場や散策路、資料館や研修館などの学習施設が充実した体験型の複合施設です。
園内は、散策の森・観察の森・体験の森・森の広場の4つのゾーンに分かれており、自然とふれあいながらさまざまな体験を楽しむことができます。

画像提供:ハピろー!の森 京都
キャンプ場は電源付きサイトやデッキサイト、ペットと一緒に泊まれるサイトなどがあり、全てのサイトに車1台の乗り入れが可能です。テントや調理器具などが一式レンタルできる「手ぶらキャンププラン」も用意されているので、初心者でも気軽にキャンプができるのも嬉しいポイントです。

画像提供:ハピろー!の森 京都
散策路では、サクラやヒノキ、マツなどの樹木を観察しながらお散歩が楽しめ、展望広場からはダム湖の景色を一望することができます。

画像提供:ハピろー!の森 京都
ゴルフボールの代わりに、フライングディスクというフリスビーのようなものを使ってプレイするディスクゴルフのコースも常設されているので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
また、4月・6月・8月・10月の第1日曜日には、小学生以上を対象にツリークライミング体験も開催。ツリークライミングジャパンの資格を持つ指導員のもと、専用のロープやサドル(安全帯)を使って樹上に登り、森の音に耳を澄ませながら、普段とは違う視点から自然を感じることができますよ。

画像提供:ハピろー!の森 京都
ものづくりが好きな方には木工研修館もおすすめ。木材を持ち込めば、機材を借りて本格的なDIYが楽しめます。さらに、毎月第4日曜日には「木工体験の日」も開催されており、お子さんでもブックスタンドやキーホルダー作りなどを気軽に体験できます。
隣接する森遊館では、森の働きやそこに住む生き物について、模型や情報ライブラリーでわかりやすく展示されています。スタッフが常駐しているので、質問しながら森について学ぶことができますよ。
■■INFORMATION■■
ハピろー!の森 京都
住所:南丹市日吉町天若上ノ所25
電話:0771-72-1339
時間:9:00~16:30
休み:水曜休・年末年始
アクセス:京都縦貫自動車道「園部I.C.」から約19分
駐車場:無料
宝石にように美しい自然の中をハイキング
【南丹市】京都府立るり渓自然公園
南丹市園部町の南西部にある京都府立るり渓自然公園は、標高340〜530メートルの山地に位置する渓谷です。“るり(瑠璃)”とは、紫がかった紺色の宝石を意味し、その名前の通り、宝石のように美しい自然に包まれており、国の名勝に指定されているほか、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています。
渓流に沿って整備された約4キロのハイキングコースには、大小さまざまな滝や岩があり、この地を訪れた知名士が厳選した「るり渓十二勝(※)」と呼ばれる12の風情ある景観がみどころです。
(※)掃雲峰(そううんぼう)、鳴瀑(めいばく)、座禅石(ざぜんせき)、錦繍巖(きんしゅうがん)、螮蝀泉(たいとうせん)、龍軻潭(りゅうかたん)、渇虯澗(かつきゅうかん)、双龍淵(そうりゅうえん)、玉走盤(ぎょくそうばん)、水晶廉(すいしょうれん)、爛柯石(らんかせき)、會仙巖(かいせんがん)、通天湖(つうてんこ)
こちらはバス停「るり渓」からスタートし、5分ほど歩いたところにある「鳴瀑(めいばく)」。滝の裏が空洞になっており、音が鳴ることからこのように呼ばれるそうです。名勝を探しながらの散策も楽しいですよ。
1時間半くらいで、るり渓十二勝の最後「通天湖」までたどり着けるので、初心者でもマイナスイオンを感じながら、心地よい距離感で散策することができますよ。
通天湖から少し足を伸ばすと、2025年4月25日にリニューアルしたばかりの「ASOBIYUKU 京都るり渓温泉」もあり、日帰り温泉や高原でのバーベキューなど、ハイキングの後の立ち寄りスポットにおすすめです。
るり渓自然公園について詳しい記事はこちら▼
■■INFORMATION■■
京都府立るり渓自然公園
住所:南丹市園部町 大河内モミノ木原
電話:0771-68-0050(南丹市商工観光課)
時間:散策自由
休み:散策自由
アクセス:JR嵯峨野線「園部」駅下車→京阪京都交通バス八田線「八田」下車→ぐるりんバスに乗り換え「るり渓」下車。
駐車場:無料
雨の日でも一日遊べる全天候型施設
【京都市】花背リゾート 山村都市交流の森

画像提供:花背リゾート 山村都市交流の森
京都市左京区の花背地域にある花背リゾート 山村都市交流の森は、東京ドーム約213個分の広さを誇る森林公園です。桂川と安曇川の源流域にまたがる自然豊かな環境の中で、キャンプや川遊び、トレッキングなどのアウトドアが楽しめます。
上桂川に隣接するバーベキュー施設には、BBQサイト・BBQデッキ・BBQガーデンの3タイプがあり、全て屋根付きなので雨天でも安心。涼しい木陰や川面を眺めながらバーベキューが味わえます。食材は持ち込み可能ですが、食材と紙皿やお箸もセットになった「BBQセット」や、ジビエ(鹿肉)を注文することもできますよ。

画像提供:花背リゾート 山村都市交流の森
屋内施設の森愛館では、バスケットゴールやモルック(※)などの遊具に加え、第2土・日曜にはトランポリンが登場します。土・日・祝日や夏期間中は無料開放もされているので、遊びや体力作りにおすすめですよ。
(※)モルック:フィンランド発祥のスポーツで、木の棒(モルック)を投げて木製ピン(スキットル)を倒す競技。

画像提供:花背リゾート 山村都市交流の森
園内のせせらぎゾーンでは、9月30日まで魚つかみ体験を開催中。自分の手でつかまえたイワナは、その場で塩焼きにして味わえます。

画像提供:花背リゾート 山村都市交流の森
木工体験ができる森の工房もくじゅでは、木工体験が実施されています。何を作るかは当日のお楽しみ♪ 過去には木製の水中眼鏡や机・椅子などを製作しており、ものづくりの楽しさを味わうことができますよ。
■■INFORMATION■■
花背リゾート 山村都市交流の森
住所:京都市左京区花背八桝町250
電話:075-746-0439
時間:9:30〜17:30
休み:火曜日(7月~8月は営業)
アクセス:北大路堀川を府道38号線で鞍馬方面へ。市原、鞍馬を経て花背方面へ/京都縦貫自動車道「園部I.C.」下車、日吉町からウッディー京北から花背方面へ国道477を約1時間
駐車場:500円(7~8月の繁忙期は1,000円。但しBBQ施設利用時は500円)
アットホームな森で過ごすゆったり時間
【木津川市】山城町森林公園

画像提供:山城町森林公園
京都府南部の自然豊かな木津川市にある山城町森林公園は、園内を流れる小川・鳴子川のせせらぎに癒やされながら、ゆったりと過ごせるアットホームな森林公園。川沿いにはキャンプスペースをはじめ、バンガローやログハウスなどの宿泊施設が点在しています。
通常、テントサイトはウッドデッキ付きの8区画のみですが、9月30日までの平日(※7月19日〜8月31日を除く)はフリーサイトを利用することができますよ。

画像提供:山城町森林公園
デイユース利用も可能で、バンガローやログハウスは1時間単位で借りることができます。アウトドアチェアやテーブルのレンタル(各500円)もあるのでワーケーションにもおすすめ。宿泊エリアから少し離れた河原では、予約不要でバーベキューやデイキャンプもできるので、気軽にアウトドアを楽しんでくださいね。

画像提供:山城町森林公園
一年を通して水量が少なく、水深も浅い鳴子川は渓流遊びにぴったり!川沿いの小路を上流へ散策すれば、苔むした堰堤や小さな橋など、ノスタルジックな雰囲気を感じることができますよ。

画像提供:山城町森林公園
渓流付近には公園内の最高峰である三上山(標高473メートル)への4つの登山ルートがあり、山頂にある高さ7メートルの展望台からは木津川市を360度見渡すことができますよ。
各ルートの所要時間は片道約40分~1時間程度ですが、安全のため登山装備を準備して登ってくださいね。
■■INFORMATION■■
山城町森林公園
住所:木津川市山城町神童子三上山1
電話:0774-86-4507
時間:8:30〜17:00
休み:なし
アクセス:京奈和自動車道「精華下狛I.C.」から車で約25分
駐車場: 500円