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京都府のディープな博物館~石・鉱物編~【舞鶴市・亀岡市・福知山市】

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日本全国さまざまな博物館がありますが、それは京都も同じ。中にはディープでマニアックなものたくさん!今回は、赤れんがや砥石、瓦といった“石・鉱物”にまつわる博物館をご紹介します。

舞鶴をはじめ世界各地のれんが建造物やれんがの歴史を紹介

赤れんが博物館

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KYOTO SIDEでも何度かご紹介している「舞鶴赤れんがパーク」に博物館があるのをご存知ですか?1号館にあたる「赤れんが博物館」は、世界のれんがや舞鶴のれんがの展示、れんが建築の歴史などを見ることができます。
また、赤れんが博物館の建物自体も歴史は古く、明治36(1903)年に旧舞鶴海軍の魚雷倉庫として建てられたものなのです。そして2008年には国の重要文化財に指定されました。趣あるれんが造りの建物に入るのはなかなかできない体験ですよね。

それでは、中を見学してみましょう~。

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まずは1階の「世界のれんが」コーナーへ。

れんがの歴史は古く、なんと約1万年前から使われていたといわれているのだとか!エジプトやメソポタミア、中国など、古代文明の発祥地でもたくさん使われているんですよ。展示コーナーには、エジプトの日干しれんがやモヘンジョダロ(※インダス文明最大級の都市遺跡)のれんがなどさまざまなれんがが並びます。
また、れんがは建築材料としてだけではなく、文字を刻み保存する文書としても使われていました。紙がなかった時代にれんがはとても重要な素材だったのかもしれませんね。

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さぁ、続いてはれんがの製法を紹介する「神崎ホフマン窯」のコーナーです。

神崎?ホフマン?とはてなが浮かびますよね。まずホフマン窯というのは、ドイツのホフマンさんが考案した窯のことです。この開発のおかげでれんがの大量生産が可能になったのだそう。
そして、そのホフマン窯がかつて舞鶴市の神崎地区にあったのです。ホフマン窯は日本で4基しか残っておらず、いずれも稼働していません。神崎ホフマン窯も今は工場跡になっていますが、申し込みをすれば見学もできますよ。
赤れんが博物館の「神崎ホフマン窯」コーナーで予習して行くのもありですね♪

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さぁ2階へ行ってみましょう。

こちらでは日本のれんがの歩みや、舞鶴のれんが建築の歴史、体験コーナーなどがあります。日本では明治の文明開化とともにれんが造りの建物が多く建てられました。写真は1914(大正3)年竣工の東京駅丸の内駅舎。近代建築の父と呼ばれる辰野金吾(たつのきんご)による設計です。辰野金吾の建築は、京都では京都文化博物館別館(1906年・明治39年)が有名ですね。
当時、れんが造りは最先端の建築技術でした。なので、れんが造りの建築物は近代化の象徴ともいえるのだそう。

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続いてはこちら。写真は昔の赤れんが倉庫の模型ですが、中にある灰色の物体は何か分かりますか?正解は……冒頭でも触れていた魚雷です。こんなにもたくさん保管されていたんですね!平和になった現在では武器がこんなに並ぶのは珍しい光景ですよね。

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れんがについてたくさん学んだあとは体験コーナーへ。(※現在は感染対策のため休止中)
ここでは「イギリス積」と「フランス積」の違いを体験できます。
・イギリス積は長い面の段と短い面の段を交互に積む方法。
・フランス積は1段に長い面と短い面を交互に並べる方法。
どちらも実際に使われていた手法ですが、作業効率や耐震性、コストなどに違いがあるそう。体験が再開されたら、ぜひ実際に積んで試してみてください!

他にも舞鶴市のれんが建築や、戦争や平和にちなむれんがなども見ることができます。身近な建築素材の「れんが」の世界に浸ってみてはいかがでしょう?

「赤れんがパーク」を紹介している記事はこちら↓

www.kyotoside.jp

■■INFORMATION■■
赤れんが博物館
場所:舞鶴市字浜2011番地
電話:0773-66-1095
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館:年末年始(12月29日〜1月1日)
料金:大人 400円、学生(小学〜大学) 150円 ※市内在住か在学の学生は無料
(赤れんが博物館・舞鶴引揚記念館に入館できる共通券もあり。大人600円、学生200円)

縁の下の力持ち!包丁研ぎに欠かせない砥石の世界へ

天然砥石館(森のステーションかめおか 匠ビレッジ内)

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亀岡市にある「森のステーションかめおか」は亀岡市の特産品である天然砥石や薬膳食材チョロギについて知ってもらおうと作られた展示・体験型の施設です。こちらの1階にある「匠ビレッジ」には、天然砥石(といし)の魅力を伝える「天然砥石館」があります。

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みなさん砥石はご存知ですか?砥石とは、主に刃物を研ぐときに使う石のことで、亀岡市は現在でも天然砥石が産出される国内有数の貴重な産地なのです。
天然砥石館では亀岡産の天然砥石のほか、日本全国や海外の砥石を展示しています。さっそく館内を見ていきましょう!
フロアは4つに分かれており、中央には天然砥石の採掘の様子を再現したジオラマや、採掘現場の写真が展示されています。

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そして入って右奥の部屋には日本や海外の砥石が展示されています。海外では包丁を研ぐよりも、カミソリを研ぐのに使うことが多いそう。お手入れと趣味の両方の感覚なのだとか。

また、隣の部屋(撮影禁止)では国内で採れた貴重な仕上げ砥石が見られます。一言に砥石と言っても種類はさまざまで、荒砥や中砥、仕上砥など粗さが違います。紙やすりと同じように、目の粗いものから順番に細かいものにして仕上げていくんですよ。

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では実際に包丁を研いでみましょう!
ここでは自分の包丁を持参してセルフで研いだり、スタッフの方に研ぎ方を教わりながら研いだりと、自分に合ったコースを選べますよ。
まずは表の面から、包丁の先端→真ん中→手元の順に研ぎます。この時、ほんの少し包丁の背の部分を持ち上げて角度をつけます。そして、力を入れずにス―――っと包丁を前後させて研いでいきます。あまりにも滑らかに包丁が動くので、包丁研ぎ初心者の私にとって本当に研がれているのか半信半疑でした……。

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そして裏側も同様(片刃は裏面全体を研ぐ)に研ぎ、仕上げをして完了です。
研ぎたての包丁は、紙もスッパリと切ってしまうほどの切れ味!館長の上野さんいわく、100均の包丁でもきちんと研げばびっくりするくらいの切れ味になるのだとか。
この体験はお子さんもできますが、一緒にいる保護者の方が夢中になってしまうことが多いのだそうですよ(笑)
ちなみに天然砥石は購入することもできるので、自宅で切れ味の良い包丁を使いたい方、必見です。

天然砥石館も紹介している「森のステーションかめおか」の記事はこちら↓

www.kyotoside.jp■■INFORMATION■■
天然砥石館(森のステーションかめおか 匠ビレッジ内)
場所:亀岡市宮前町神前長野15
電話:050-3700-1014
時間:10:00~16:00
休館:月~水曜
料金:入館無料(セルフ研ぎ体験500円、チャレンジ包丁研ぎ体験2000円※要予約、砥石制作DIY1500円~※要予約)

魔物を滅する鬼瓦に釘付け!

日本の鬼の交流博物館f:id:kyotoside_writer:20210114150350j:plain昨年は“鬼”が日本中を熱狂させた年でしたね。そして福知山には鬼の博物館、その名も「日本の鬼の交流博物館」があるんです!
世界中の鬼の文化・芸能を展示し、鬼を知り(学習)、鬼と遊ぶ(交流)空間として、全国でも珍しい鬼に特化した博物館として平成5年(1993年)に開館しました。鬼への追求を深めるための貴重な資料を閲覧できるライブラリーを設置した「鬼文化研究所」も併設し、地域の鬼文化研究の中枢を担っているそう。

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ここでは、「日本の鬼」「世界の鬼」「大江山の鬼」、そして「鬼瓦」の4つの展示ブロックがあります。今回は「鬼瓦」に焦点を当てて見ていきましょう!
円環状になった廊下を進むと現れる鬼瓦たち。ずらりと並ぶさまは迫力満点です。

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こちらでは日本の代表的な鬼瓦が、実物とレプリカを織り交ぜて50点ほど展示されています。写真は、大陸からもたらされた瓦技術の技法で作られた奈良時代のもの。鬼瓦は時代を経るごとに立体的に、怖い顔になるのだとか。

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こちらは室町時代、豊臣秀吉が広島の厳島神社に奉納したものです。先ほどの奈良時代のものと比べると、めちゃくちゃ怖くなってますね。今すぐ退治して!と言いたくなるほどの迫力ですが、鬼瓦は魔除けとして使われているのです。こわーい顔で悪いものを祓ってくれているんですね~。

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ちなみに博物館の外には大きな鬼瓦がありますよ。人と比べてもこのサイズ感!これは、高さ5メートル、重さ約10トンの日本一の大きさを誇る「大江山平成の鬼瓦」です。日本鬼師の会に所属する全国の鬼瓦職人が、顔を約130のパーツに分けて、全国各産地の土と焼成技法で作り、それらを現場でつなぎ合わせたのだそう。職人さんたちの魂がこもったこの鬼瓦なら、どんな魔物も近づけませんね。
ほかにも日本の鬼や世界の鬼などたくさんの鬼に出合えます。ぜひ、鬼の歴史に触れてみてください。

節分の鬼や、大江山の鬼伝説なども掘り下げた記事はこちら↓

www.kyotoside.jp

■■INFORMATION■■
日本の鬼の交流博物館
住所:京都府福知山市大江町仏性寺909
電話:0773-56-1996
開館時間:9:00~17:00(入館は〜16:30)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:330円(高校生220円、小中学生160円)※15人以上の団体の場合割引あり
http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/onihaku/index.html

 

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