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源氏物語のあらすじ解説&紫式部っ てどんな人?

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みなさん、11月1日は「古典の日」ということをご存知でしょうか? 古典と言えば勉強科目の一つであまり気にしたことがなかったなぁ……という方もいると思いますが、実は!こちらの記念日は世界的にも知られている『源氏物語』に由来して定められた記念日なのです。
今回はそんな「古典の日」と、『源氏物語』に注目してみました。

11月1日がなぜ「古典の日」なのか?

古典の日画像

「古典の日」は2012(平成24)年に法律で定められた記念日です。
この記念日は、日本文化の中でも重要で、優れた価値のある「古典」に親しみ、豊かな心を養うことで、文化的なより良い社会を実現していくこと、そして古典への関心と理解を深めていくために設けられました。
では、なぜ古典の日は11月1日なのか?というと、それは平安中期に紫式部によって書かれた物語『源氏物語』に由来しています。
この物語の存在が確認できる最も古い記録は、『紫式部日記』1008(寛弘5)年11月1日の記述です。そして、その日から1000年を迎えた2008(平成20)年11月1日、源氏物語千年紀委員会によって、京都で記念式典が開催されました。
この式典で「11月1日を古典の日とする」と宣言されたことをきっかけに、法制化に向けた運動がおこり、2012(平成24)9月「古典の日に関する法律」が公布・施行されたのです。

『源氏物語』と作者の紫式部

『源氏物語』とはどんなお話?

源氏物語の映像を見る人

さて、この記念日の由来となった『源氏物語』は、平安時代中期、紫式部によって書かれた日本最古の長編物語です。一体どのようなお話か、ご存知でしょうか。
平安時代の宮廷を舞台に、美貌と才能に恵まれた主人公「光源氏」の恋愛、栄華、苦悩、そして子孫の人生を描いた全五十四帖の大長編物語です。
物語は3部構成で描かれており、それぞれの帖名には美しい名がつけられています。

第1部:一帖「桐壺」から三十三帖「藤裏葉(ふじのうらば)」までの三十三帖

源氏物語第一部タイトル

第1部では、光源氏の誕生から、さまざまな女性と関わり合う恋愛過程が描かれています。
幼い頃に実母を亡くした光源氏は、父・桐壺帝(天皇)の妻で、母によく似た藤壺に恋心を抱きながら、葵の上との結婚、空蝉や六条御息所、夕顔、若紫(紫の上)など数々の女性たちと恋愛をしていきます。
その中には藤壺との禁じられた恋も……。光源氏は藤壺との間には子ども(後の冷泉帝)が生まれるのですが、出生は明かさないまま桐壺帝の子として育てられます。
また、政治的立場を危うくする一因になった恋もありました。政敵である右大臣の娘・朧月夜(おぼろづきよ)と恋仲になり、その関係が露顕したことで光源氏は都を離れ、須磨・明石に身を引き、ひっそりと暮らさざるを得なくなります。そこで明石の君との出会いもありました。
やがて京に戻され、光源氏は藤壺の子である冷泉帝が即位したことで勢力を盛り返し、太上天皇(だじょうてんのう)に准じる待遇を得るまでの栄華が描かれています。 

第2部 三十四帖「若菜上(わかなのじょう)」から四十一帖「幻」までの八帖

源氏物語第二部タイトル

光源氏の人生にもかげりが見え出した第2部。
兄・朱雀院から娘・女三の宮を託され妻として迎えた光源氏でしたが、女三の宮は光源氏の息子・夕霧の友人である柏木と関係を持ち、子(後の薫)を宿します。光源氏は、かつて自分が犯した罪が我が身に返ってくることとなり、苦悩に満ちた晩年を送ることになったのです。そのうえ、最愛の紫の上に先立たれ、出家を決意するに至ります。
源氏物語には光源氏の出家や死について直接的には描かれていません。
実は最後の帖となる「幻」に続く「雲隠」があるのですが、この帖には本文がなく、紫式部の作為か、後に誰かが差し込んだのかなど、さまざまな解釈がなされています。

第3部 四十二帖「匂宮」から五十一帖「夢浮橋」までの十三帖

源氏物語第三
部タイトル

第3部は光源氏が姿を消した後の物語です。
光源氏の息子として育てられた薫とライバル関係にあった匂宮(光源氏の孫で今上帝の三男)と、光源氏の異母弟にあたる宇治八の宮の三姉妹(大君、中の君、浮舟)との恋愛模様が描かれています。
薫は自分が光源氏の子ではないのではないかと出生の秘密を聞き、悩みます。そして、そのころ出会った大君に惹かれていきます。大君は「宇治を離れてはならない」という父の言いつけを守り、妹の中の君を薫と結婚させようと考えていました。しかし、薫に話を聞いた匂宮もこの姉妹に興味を持ち、中の君に想いを寄せます。
しかし、皇族である匂宮はなかなか宇治へ来ることができず、大君は妹の将来を心配し、心労から亡くなってしまいます。
その後、薫と匂宮は大君の生き写しである異母妹・浮舟の存在を知り、三角関係に発展。この関係に悩んだ浮舟は川に身を投げようとします。気を失って倒れていたところを、横川僧都に助けられたのち出家します。その噂を聞いた薫と匂宮は浮舟に会おうとしますが、浮舟は会うことはなく、その後は描かずに物語は終わります。

作者の紫式部とはどんな人?

紫式部像

源氏物語の作者である紫式部は、藤原為時という中流階級の貴族の娘として生まれました。正確な名前や生没年については記録に残っていませんが、幼い頃より漢詩や和歌に優れていたようです。
998(長徳4)年には又従兄妹(またいとこ)の藤原宣孝と結婚し、娘の賢子(大弐三位[だいにのさんみ])を出産しました。しかし、1001(長保3)年には宣孝と死別してしまい、結婚生活はわずか3年しかありませんでした。紫式部は夫の死後、源氏物語の執筆を始めたといわれています。
その後、藤原道長の娘で一条天皇の中宮であった藤原彰子の女房兼家庭教師として宮中に出仕することになります。宮仕えの間にも源氏物語は書き進められていましたが、書き終えた時期ははっきりとわかっておりません。
紫式部の晩年についても明確にはわかっていないのですが、一説には京都市北区紫野にある雲林院で過ごしたといわれています。

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「古典の日」をキッカケに改めて触れて欲しい、日本の古典文学

古典イメージ画像

古典と聞くと難しそうだったり、敷居が高そうなイメージもありますが、実は読んでみると現代の私たちにも通じる人生ドラマが描かれており、共感できるものがたくさんあります。
原文で読むのが難しい場合は、現代語訳されたものや、漫画やアニメになっている作品も多いので、ぜひご自身が入りやすいものから触れてみてください。
そして来年2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、紫式部の人生を描いたドラマです。こちらもまた、放送が楽しみですね。

◾️◾️記事監修◾️◾️

宇治市源氏物語ミュージアム

◾️◾️参考文献◾️◾️

『源氏物語を知る辞典』(西沢正史 編/東京堂出版)
『まんがで読む源氏物語』(監修:小川陽子 まんが:七輝翼・くろやこ。・藤森カンナ/株式会社学研プラス現・株式会社Gakken)

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