
画像提供:光明寺
緑がまぶしい季節がやってきました! 京都の初夏の風物詩といえば、瑞々しい楓(カエデ)の葉の“青もみじ”。 今回は見ているだけで爽やかな気分にさせてくれる、京都の青もみじの絶景をご案内します。
水音を聴きながら青もみじのトンネルをお散歩
【宇治市】興聖寺
例年の見頃:4月下旬〜8月下旬

画像提供:興聖寺
鎌倉初期、宋から帰国した高僧・道元禅師が開創した宇治市の興聖寺。爽やかな青もみじが楽しめるのは、総門から山門にいたる約200mの「琴坂」と呼ばれる参道です。

画像提供:興聖寺
「琴坂」の名は、坂の両脇を流れる水のせせらぎが琴の音のように聞こえたことから名づけられたのだとか。この水音に耳を澄ましながら、頭上を覆うモミジのトンネルを歩けば、ヒーリング効果は抜群!

画像提供:興聖寺
龍宮城のような特徴的な山門越しに見る青もみじも見事ですよ。

画像提供:興聖寺
また、2023年5月3日(水・祝)~7(日)まで、青もみじを中心としたライトアップを開催。詳細(時間・料金等)は興聖寺HPで確認を。 【周辺の立ち寄りスポット】 ・平等院 ・お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな
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興聖寺 京都府宇治市宇治山田27-1 TEL 0774-21-2040 拝観時間 9:00~17:00 拝観料金 高校生以上 500円
一休さんゆかりの寺で爽やかな青もみじを観賞
【京田辺市】酬恩庵一休寺
例年の見頃:5月頃〜8月下旬
アニメでお馴染み、トンチの一休さんが晩年を過ごしたことから通称、一休寺の名で愛されている京田辺市の酬恩庵一休寺。
交通量の多い幹線道路から徒歩で3分程入っただけなのに緑に包まれ、小鳥がさえずる、まさに市中の山居といった風情のお寺です。
山門をくぐると石畳の参道の両脇に苔が敷き詰められ、青もみじのトンネルが出迎えてくれます。緑の色も爽やかな緑色から次第に濃さを増し、さらにサツキや沙羅双樹が咲くなど、訪れる時期によって表情を変えるのも見どころの一つです。
また、方丈庭園も素晴らしく、特に南庭(写真)は宗純王廟と虎丘庵、そして青もみじを借景とし、サツキの刈込と大きな蘇鉄が植えられた典型的な江戸時代の禅苑庭園といわれているもの。訪れたら、ぜひ拝見してくださいね。 酬恩庵一休寺について、詳しくはこちらの記事もチェック!▼ 京都・酬恩庵一休寺を徹底解剖!〜ひとやすみ、ひとやすみ~ 【周辺の立ち寄りスポット】 ・寿宝寺
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酬恩庵一休寺 京都府京田辺市薪里ノ内102 TEL 0774-62-0193 拝観時間9:00〜17:00(宝物殿 9:30〜16:30) 拝観料金 大人500円、小学生200円、中学生300円、高校生400円
静寂な空気の中で愛でる、気品あふれる青もみじ
【綾部市】大本神苑
例年の見頃:5月下旬頃〜7月下旬頃

画像提供:綾部市観光協会
綾部市の街中にありながら静やかで広大な敷地を誇る大本神苑は、四季折々の草花が咲く市民に開かれた場です。

画像提供:綾部市観光協会
神苑内は木々に囲まれ、特に初夏の青もみじと秋の紅葉が素晴らしいことでも有名。池の水面に写った青もみじの様子は感動的な美しさです。

画像提供:綾部市観光協会
苑内には平成4年に建てられた20世紀最大の木造建築といわれる長生殿や、江戸時代中期の丹波地方の典型的な農家建造物として国の重要文化財に指定されている「木の花庵」(写真)など、素晴らしい建物が点在しているので、青もみじを楽しみながら気品あふれる美庭を歩いてみましょう。 【周辺の立ち寄りスポット】 ・お味噌庵 織りや ・綾部トレイル
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大本神苑 京都府綾部市本宮町1-1(梅松苑) TEL 0773-42-0187 拝観時間/拝観料:境内自由(※神殿内部の見学は予約が必要です)
250本もの青もみじで埋め尽くされる「もみじ参道」へ
【長岡京市】光明寺
例年の見頃:5月上旬〜8月頃

画像提供:光明寺
紅葉の名所として名高い長岡京市の光明寺。秋の紅葉が有名なので、実はあまり知られていないのですが、初夏は青もみじが約2万坪もの境内を彩る、新緑の穴場スポットです。

画像提供:光明寺
おすすめは重厚な総門をくぐった先。左手にある緩やかな坂道の参道。約200mの参道に250本程の紅葉の木が植えられ、紅葉のトンネルができることから「もみじ参道」と呼ばれています。

画像提供:光明寺
特に青もみじの頃は、美しい石畳と瑞々しい青もみじが作り出す荘厳な雰囲気が大人気。参道の中程にある江戸時代初期に建てられた薬医門の辺りが絶好の撮影ポイントです。
★開催中! 京都西山 竹の里・乙訓 青もみじとあじさいの御朱印めぐり

画像提供:長岡京市商工観光課
京都西山 竹の里・乙訓エリアにある向日神社、光明寺を含む複数の神社仏閣にて令和5年4月29日(土)~7月31日(月)、期間限定の特別御朱印が授与されます(一部除く)。今年は全24の施設が参加! 新緑の季節、青もみじやあじさいの名所をめぐりながら、特別な御朱印をいただきに行きませんか? 期間:令和5年4月29日(土)~7月31日(月) 詳しくは、以下のURLをクリックしてください▼ http://otokuni-kyoto.sakura.ne.jp/wp/ 【周辺の立ち寄りスポット】 ・長岡天満宮 ・柳谷観音楊谷寺
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光明寺 京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1 TEL 075-955-0002 拝観時間 9:00〜16:00 拝観料金 無料 ※混雑緩和のため公共交通機関でお越しください。
初夏の爽やかな風を感じながら、青もみじの参道を歩く
【向日市】向日神社
例年の見頃:5月上旬〜6月下旬
奈良時代の718(養老2)年に創建された向日神社。大鳥居をくぐると約200mの緩やかな坂道の参道の両脇に約40本のもみじが植えられ、爽やかな緑のトンネルが出迎えてくれます。
国の重要文化財に指定されている本殿は室町時代に建立されたもので、東京・明治神宮のモデルといわれる由緒あるもの。
この本殿と13棟の境内社、鮮やかな青もみじの共演は一見の価値があります。 また、~7月31日(月)までは、向日神社をはじめとする竹の里・乙訓エリア、24寺社などで「青もみじとあじさいの御朱印めぐり」を実施。初夏の風を感じながら、御朱印めぐりをしてはいかがでしょう。 詳しくは、1つ前の光明寺に記載されている情報をチェックしてくださいね。 【周辺の立ち寄りスポット】 ・竹の径 ・京都向日市激辛商店街
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向日神社 京都府向日市向日町北山65 TEL075-921-0217 拝観時間 9:00〜16:00(社務所) 拝観料金 無料
五重塔×青もみじは圧巻のコラボレーション
【宮津市】成相寺
例年の見頃:5月頃〜8月頃

画像提供:成相寺
天橋立を見下ろす景勝地に立つ成相寺は、身代わり観音、美人観音と称される本尊・聖観世音菩薩が有名な寺院。桜の季節が終わると、本堂や五重塔周辺に数百本もの青もみじが生い茂ります。

画像提供:成相寺
朱塗りの五重塔は、室町時代の画僧・雪舟の『国宝 天橋立図』に描かれた塔を復元したもので、鎌倉時代の建築様式を本格的に再現した名建築です。

画像提供:成相寺
下から見上げる青もみじと五重塔もステキですが、塔のすぐ側にある山道を登り、弁天山展望台からの眺めも見事。

画像提供:成相寺
五重塔越しに見える天橋立など、普段とは違う角度から絶景を楽しむことができます。

画像提供:成相寺
また、少し先になりますが8、9月に青もみじの御朱印が授与されるそうですよ。夏休みに合わせて訪れるのもいいですね。 【周辺の立ち寄りスポット】 ・天橋立 ・マリントピアリゾート ・飯尾醸造
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境内一面青もみじが埋め尽くす「丹後のもみじ寺」
【舞鶴市】金剛院
例年の見頃:5月頃〜8月頃

画像提供:金剛院
赤レンガパークなどがある東舞鶴の街中から、車でおよそ15分。山に抱かれて佇む金剛院は、三島由紀夫の『金閣寺』にも登場する名刹です。広い境内には樹齢数百年から数十年まで約3000本のもみじが植えられ、「丹後のもみじ寺」としても親しまれています。

画像提供:金剛院
門をくぐり、木々に包まれた小径を歩いた先にある長い石段を上がると、本堂と舞台造りの雲山閣があり、ここから見降ろす青もみじは絶景。

画像提供:金剛院
また、石段下には室町時代に再建された三重塔(重文)があり、お隣の鹿原公園からの眺めが素晴らしいので、お参りの後は、ぜひ公園へも立ち寄ってみてください。 舞鶴観光はこちらの記事もチェック! 【舞鶴観光】季節ごとに楽しめるスポットから舞鶴グルメまで一挙紹介! <周辺立ち寄りスポット> ・松榮館 ■■INFORMATION■■ 金剛院 舞鶴市字鹿原595 TEL 0773-62-1180 拝観時間 9:00~16:00 拝観料 300円(宝物殿は別途500円)