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宇治市にオープンした「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」潜入レポート

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大河ドラマ展

京都府宇治市は、紫式部が記した『源氏物語』のクライマックス、「宇治十帖」の舞台となったまち。市内を流れる宇治川の周辺には、『源氏物語』ゆかりの古跡をはじめ、紫式部の執筆活動を後押ししたといわれる時の権力者・藤原道長ゆかりの地も多数残されています。
そこに今回、2人が生きた時代にふれられるスポットが新たにお目見えました。その名も「光る君へ 宇治 大河ドラマ展 〜都のたつみ 道長が築いたまち〜」。ただいま放送中の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)の世界をより深く楽しめて、平安時代の宇治の文化・歴史も体感できるという宇治市主催の企画展です。
さっそく現地へ赴き、気になる展示内容をチェックしてきました!

「光る君へ」の世界に引き込まれる「大河ドラマ展示」ゾーン

茶づな、宇治市

2024311日にオープンした「大河ドラマ展」の舞台は、宇治川に架かる宇治橋のほとり、京阪宇治駅の目の前にある「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」です。

宇治茶の伝統やまちの歴史を楽しく学べるミュージアムや体験スペースなどが並ぶ1Fから階段またはエレベーターで2Fへ上がると、すぐに展示会場の入口が見えてきます。

茶づな、宇治市、大河ドラマ展

吉高由里子さん演じる主人公のまひろ(紫式部)を写したメインビジュアルに目を奪われつつ、前半の「大河ドラマ展示」ゾーンへ。「光る君へ」の人物相関図や衣装展示、等身大パネルなどが続々登場し、入って数分、いや数十秒でドラマの世界に引き込まれました。

光る君へ

ドラマで見覚えがある衣装が展示されています!

光る君へ、大河ドラマ展

一部の展示を除いては自由に写真撮影できるのも嬉しいところです。まひろ&道長の等身大パネルの間に立てば、夢の3ショットが実現しちゃいます。

光る君へ、大河ドラマ展

特に興味深かったのは、重要なシーンに登場した小道具の数々。まひろと道長が町で再会するきっかけを作った「草履」や、倫子(道長の正妻)のサロンでまひろが初めて体験した「偏つぎの札」など、ひと目見れば「あ〜、あの時の!」と思える品々ばかりです。

大河ドラマ展、光る君へ

10回「月夜の陰謀」の中で描かれた、まひろと道長の知性あふれる往復書簡も! 繊細な筆遣いや言葉の意味を再確認でき、文をしたためた2人の心情がしみじみと伝わってきます。

「大河ドラマ展示」ゾーンにはこのほか、ドラマ制作の舞台裏や時代背景などを紹介する特集パネルや、主要キャラクターの人物紹介パネル、ドラマや宇治にまつわる4Kシアター映像などがスタンバイ。まだドラマに追いつけていないという人も、ここへ来れば追いつくどころか先回りできてしまいそうな充実の内容です。

藤原道長が築いたまちの姿が見えてくる「宇治歴史」ゾーン

大河ドラマ展

後半の「宇治歴史」ゾーンのテーマは、藤原道長が築いた平安時代の宇治の文化と歴史について。藤原道長の時代(西暦10001020年頃)の宇治のイメージ図を皮切りに、道長と宇治、『源氏物語』との関わりを詳しく学べるパネルがずらり。

大河ドラマ展

それによると、当時、宇治殿と呼ばれる別荘(のちの平等院)を構えていた道長は、特に紅葉シーズンの宇治がお気に入りで、910月に訪れることが多かったそう。現代の私たちと同じように、道長も紅葉に染まる自然を愛でて心癒されていたんでしょうね。

ちなみに、京の自邸(土御門殿)から宇治殿までの距離は約22キロ。その道のりを牛車または舟で半日以上かけて通っていたそうですよ。千年の時を経て、変わったものと変わらないものが徐々に浮かび上がってきます。

大河ドラマ展

このゾーンでぜひ挑戦してほしいのが、十二単の重さ体験。一見、何の変哲もない着物なのですが、片手で数センチ持ち上げるのがやっとの重さ……! これでも体験用に重さ8キロに抑えているそうで、実際の十二単は12キロもあるそうです。こんなに重たい衣装を着こなしていた平安女性って、おしとやかに見えて、実はすごくタフだったのでは?と思えてきます。

大河ドラマ展

平安時代の「香り」を体験できる展示も要チェックです。平安貴族が衣装や部屋に香りを移して楽しんだという「薫物(たきもの)」の格調高い香りは、平安時代に発展した香文化の象徴といえます。香料や道具の展示もあるので、お香についてちょっと詳しくなれますよ。

大河ドラマ展

「まわして決める宇治の名所めぐり」と題した展示は、「大河ドラマ展」のサブタイトルに含まれる「都のたつみ」と関係しています。たつみとは辰巳、つまり方位を表す干支の組み合わせで、宇治が京の都から見て辰巳=南東に位置していることを意味します。それにちなんで、十二支方位に点在する宇治の名所へ導いてくれるルーレットなのです。

大河ドラマ展

せっかくなのでまわしてみました。指し示された巳(南東)のボックスから現れたのは、茶づなから徒歩15分の場所にあるという恵心院(えしんいん)。平安時代にこの寺を再興した僧都・源信は、「宇治十帖」に登場する僧都のモデルになった人物なのだとか。「大河ドラマ展」を見終わったあとは、ルーレットで出た場所を訪ねてみてはいかがでしょう?

 ほかにも紹介したい展示があるのですが、あとは現地に行ってのお楽しみ。大河ドラマ「光る君へ」の世界観とともに、紫式部と『源氏物語』、そして藤原道真ゆかりのまち・宇治に息づく華やかな歴史と文化をたっぷりとご堪能くださいね♪



■■■INFORMATION■■■
光る君へ 宇治 大河ドラマ展 〜都のたつみ 道長が築いたまち〜
期間:2024311日(月)〜2025113日(月・祝)
場所:お茶と宇治のまち交流館「茶づな」(京都府宇治市菟道丸山203-1
時間:9:0017:00(最終入場16:30
料金:大人500円、小・中学生250
アクセス:京阪宇治駅から徒歩すぐ

滋賀と福井にある大河ドラマ館もぜひチェックしてみてください▼
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館
https://otsu-murasakishikibu.jp/exhibition/taiga.html
光る君へ 越前 大河ドラマ館
https://murasakishikibu-kanko.jp/dramakan/echizen/

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